
この小説が出版されたときずっと読みたくて
でも読まないほうがいい、って言われてたんですよね。
何でかは読んで分かった気はする。
ばななさんの小説は毎回泣きながら読む。
何でかは分からないけど、毎回メソメソしながら読むの。
だから絶対に外では読めない作者さん。
で、この作品も泣きながら読んだ(笑)
毎回毎回、息苦しい感じがするのに読みたくなる。
変なのは自分なんでしょうが・・・・笑

この間よんで気に入った井上荒野さんの小説。
やっぱりこの人の書きかたすきだな。
読んでて思ったんだけど、
屁理屈言う男の子はきらいだなー。
あとやったらに陰鬱な男の子も。
ナナメ45度からしか世界を見れない男は損をすると思う。
男は素直でちょっと抜けてて甘えたさんくらいがカワイイ←
ナナメ45度から世界を見たり、陰鬱だったりは
女だけに許された特権な気がする
まぁね、私が勝手に思ってるだけだけど・・・笑

ちょっと拍子抜け・・・。
面白いけど・・・・・うーーん。
でも、最初に読者になんだろう?と思わせる書き方は相変わらずすごいなー。
冒頭1Pでぐっと読者を惹きつける人だと思う。
主人公がおねぇ言葉を話すバイってのがツボ(笑)
そういうキャラが好きなんです。

映画は見たことありましたが
本を読むのは初めて(京極さんがはじめて)
いきなり京極堂と関口くんの話の長さにぐら~ときた(笑)
理屈をこねられるのがだめな人は読めないと思う。
なんかホラーでもないのに薄ら寒くなる感じが
いい人はいいんだろうなー。
私は夜に読めなかった(笑)

『さよなら』につわるおとぎ話みたいな短編が6つ。
さよならのお話を読むだけのポストの番人がひとり。
そのポストに放り込まれた手紙が6通。
こういう話好きです。
「さようなら」は悲しい言葉ではないと、昔、ある人が教えてくれた。
それは「同意」して踵を返し歩き出す言葉だと。
それが今も私の中に残ってるから、たぶん寂しいけど平気なんだと思う。
読みながらそんなことを思い出したりした。

井上荒野さんの小説ではじめて読んだ作品
好きだなー。こういう空気。
鳩に似た男の子に恋する女の人の話。
と、思ってたけど違う気もする(笑)
鳩がすきなのは恋じゃないなー。
恋じゃないけれど恋、なんだろうな・・・。
そういう表現が上手くできればいいんですけど無理です(笑)

「桐壺」「ははきぎ」(漢字変換できず)
「空蝉」「夕顔」「若紫」
源氏の君がよく言えば、情熱家。
悪く言えば浮気者でアホ(笑)
それにしても1000年前から男性の理想とする妻像が
さして変わっていないように思うんですが・・・・。
いつの時代も男性が女性に求めるものは同じってことかな。

奈良が舞台。
ものすごく奈良に行きたくなった。
三人で生きてきた人は結局三人なんかじゃなくって。
ひとりとひとりとひとりでしかなかった悲しさが痛い。

ぼくと小鳥ちゃんと彼女の三角関係なんて発想すごい!
これたぶん前に一回よんでると思うんだけど、今もう一度読むと切ない。
温かくて切ないってこういうこというんだと思う。
私は相変わらず大切な人の小鳥ちゃんになりたいけれど。

久しぶりに京太郎さんの作品読んだら面白かった!!
やっぱり十津川さん好きだ!!

きゅーって締め付けられる切なさが心地いい。
西山くんとともちゃんが好きだな

生命はいつもあたたかくって、だから思い出はいつも愛おしい。

作品自体はあの強烈な表紙で知ってました。
映画を先に見て、見た日に夢でうなされてから
ちょっと原作には手を出せずにいました。。。
重い。やっぱりすっごく重々しい作品・・・。
中学生の男の子があそこまでの孤独を感じるって、なんとも言えないや。
途中泣けてきちゃって読めなくなったりして。
映画は結構速いスピードでストーリーが進むから「あれっ?」ってとこも
あるんだけど、原作を読むと物語がよくわかります。
ただ映画はあれでよかったのかな、とも思う。
文字になってる限りはすんなり入ってくる描写も
映像になるとグロくなってしまうからね。
それに10代の男の子に演じさせられる限界だったんじゃないかな、と思う。
原作エピソードをすべて映像にしなくとも伝わるからね。
映画のときも思ったんだけどラストは救いだと信じてる。
確かに重くて痛くてどうしようもなさは感じるんだけど、
シュウジは確かにそこに生きていて、アカネやエリに何かを残していった。
きっと新しい命にも・・・。
そう思うと、このラストはやっぱり『救い』なのかな、と。
それにあんなに人の汚いところを見たシュウジが
誰かとそれでも一緒に生きていきたいって思ってくれてたことが
なんだかこの物語を楽にしてくれてると思う。