goo blog サービス終了のお知らせ 

音楽の好みは人それぞれ

1977年冬『RETERN TO FOREVER』から始まった僕の嗜好。
ジャズとフュージョン中心に感想アップ。

『Return to forever』 Chic Corea

2007-12-16 17:31:27 | フュージョン
寒くなってきたけど、この季節になると思い出すアルバム。

1977年末か78年始めだったかな?下北沢の駅周辺を歩いていたら、高校時代の友人にバッタリ。立ち話もなんだと、彼がハマッていたジャズ喫茶『シェルブール』に連れていかれ無理やりジャズを聴かされた。そこには結構長くいたと思うが、ハービー・ハンコックの『maiden voyage』なんかがかかっていたような気がする。当時はそのてのいわゆる「クロスオーバー」が流行っていたんだ。
そのまま彼の家に行き、彼からは引き続きジャズ談義。それまでロックしか聴いていなかった私だが、彼の家で聴かされたこのアルバムには何故か抵抗は全く感じなかった。僕の趣味はハードロックと言うより当時の「プログレシブ・ロック」だったから、キングクリムゾンやイエス、ピンクフロイド、ELPなどの音楽とこのチック・コリアの音楽とは特に違いを感じなかったようだ。

ジャケットは海上を飛ぶかもめだが、ほんとに冬の寒空に良く似合うアルバムだ。
僕が本格的にジャズに走り出してからはあまり聴くことの無かったアルバムダが、今あらためて聴いてみると参加ミュージシャンすべてが素晴らしい演奏だし、4曲の統制が取れてる曲構成になっている。
特にジョー・ファレルのフルートがいい。

ただ、うちのカミサンは「こういう音楽は神経を逆なでする」と言っていた。

『a love affair』 Ivan Lins

2007-12-09 15:47:45 | フュージョン
これは今年買ったアルバム。
イヴァン・リンスは20年位前の、リー・リトナーとデイヴ・グルーシンのアルバム『ハーレクイン』で聴いてなかなか個性的でいいと思っていた。その後、クルセイダーズの『life in the modern world』でもいい味出してた。
この『a love affair』というアルバムは副題が「the music of Ivan Lins」だから、結局この人はソングライターとしても有名なんだね。

多くのミュージシャンが参加してるけど、何といっても秀逸は我愛しの淑女「ヴァネッサ・ウィリアムス」の「love dance」。
ダイアン・リーヴスもブレンダ・ラッセルもいいね。Grover Washington Jr.はまあまあというところかな。
最後のイヴァン・リンス本人もそのまま個性が出ていていいね。

『ナイト・ダンシング』 ジョー・ファレル

2007-07-12 22:06:52 | フュージョン
何気なく、と言うよりジャケットに誘われて買ったジョー・ファレルの『ナイト・ダンシング』。これが思いの他当たりだったね。
ポップな曲をファレルが吹きまくる。サイドを固めてるのも、リー・リトナー、ハーヴィー・メイソン、ハービー・ハンコック、ビクター・フェルドマン、チャック・レイニーetc. そうそうたるメンバーだね。
「How deep is your love」なんかはしびれるねぇ。ディスコ、フュージョン全盛の時代だったんだよね。
残念なのはファレルがリーダーアルバムを強調しすぎて、他のメンバーのソロパートなんかがほとんど無いこと。これだけのメンバーだもん、もう少し遠慮した方がよかったんじゃないかい?

『STREET LIFE』 クルセイダーズ

2007-06-08 13:46:24 | フュージョン
おそらくフュージョン人気が定着することになった最大のきっかけとなったアルバムだろう。
ジョージ・ベンソンの『ブリージン』もそのヴォーカルの導入は鮮烈だった。また、ボブ・ジェームスなども軽やかなニューヨークサウンドで一世を風靡した。しかし、その後のブラコンなどとの融合を考えると、やはりこの『ストリートライフ』は特筆すべきアルバムだ。
表題局のランディ・クロフォードのヴォーカルはとても新鮮で、この曲は彼女自身のベストチューンと言えるだろう。彼女のヴァーカルに続いてのサンプルのキーボードが実に快適。全体のメロディ、アドリブの一音一音が、もはや他の音・他の演奏では代替できない。そしてゴージャスなウィルトン・フェルダーのサックスへと続く。もちろん、なくてはならないのが“スティックス”・フーパーのドラミング。ある意味、あのバタ臭いドラムスはCrusadersの代名詞だろうね。6曲すべてに無駄が無い。とにかく名盤。

『Rainbow seeker』 ジョー・サンプル

2007-06-07 21:11:54 | フュージョン
やっぱりジョー・サンプルはこれでしょう。
決して重くは無い、サンプルの流れるようなソロが堪能できます。
全体的にホーンが控えめなかわり、これはギターがいいアクセントとして目立ってますね。
レイ・パーカー、ディーン・パークス、バリー・フィナティ、ビリー・ロジャース、クルセイダーズお気に入りのギタリストが勢ぞろい。ラリーはいませんが。
とにかくシンプルなサウンドにまとめられた名盤ですね。

『Carmel』 ジョー・サンプル

2007-06-03 13:36:49 | フュージョン
雨の日に部屋で一人音楽を聴くのが好きだ。窓の外から見える雨にぬれた街並みと調和している音楽は実に心地よい。雨もどしゃ降りではなくしっとりと降る感じ。風があってもいけない。そんな情景に最もピッタリなのがジョー・サンプルの「Rainy day in Monterey(雨のモンタレー)」。アルバム『カーメル 』中の曲だ。アルバム全体も前作『Rainbow seeker』同様素晴らしいが、個人的には1曲目の「carmel 」とこの曲がとても好きだ。この曲は当然モンタレーの町をイメージしたものだろうけど、僕はもちろんそこの情景など知るはずもなく、ただ自宅から見える景色とこの曲を結び付けている。サンプルのフェンダーローデスの使い方が見事と言うよりほかない。雨が静かに降り続いている情景が見事に音に表現されている。それに絡むエイブラハム・ラボリエリのベースワークも素晴らしい。もちろん、スティックス・フーパーのドラムスも。『rainbow seeker 』『carmel』この2作は、いかにもクルセイダーズのサウンドなのだが、グループとはまた違う趣の音が楽しめるいいアルバムだ。ジョー・サンプルは、その後あまりにおとなしいピアノになりすぎたきらいがある。ソロとしては、その後もこの2枚を越えるものは作り出せなかった。

『Stuff』

2007-06-01 13:39:34 | フュージョン
スタッフのベスト版を久々に聴いた。曲構成は1作目と2作目のアルバムからのものが大半で、とにかく懐かしいね。2作目の『More Stuff』のジャケットなんか最高だったね。
さすがセッションミュージシャンの集合だけあり見事な音を作ってるけど、そのためか何となくジャムセッション的に聴こえちゃうところが個人的には今ひとつかな。特に曲の後半がそうなるね。例えば、代表曲的な『My Sweetness』(これはNHK-FMの番組テーマ曲だったよね。午後3時頃からやってた音楽番組)。これなんか前半の軽やかなメロディーだけで終わって欲しいって感じ。それぞれの主張が強すぎるのか、ツインギターのためか、あるいはリチャード・ティーのアコースティックピアノがそんな雰囲気をもたらすのか・・・。

それにしても、メンバー二人が亡くなっちゃったんだよね。リチャード・ティーとエリック・ゲイル。この二人のピアノとギターは誰が聴いてもそれとわかるほど個性があったよね。そんな集団だったからいい音が作れたんだろうね。

渡辺貞夫 『マイ・ディア・ライフ』

2007-05-23 14:25:39 | フュージョン
数あるナベサダの作品中、最もバランスが取れている好きなアルバムだ。
後の『モーニング・アイランド』や『カリフォルニア・シャワー』ではあまりにポップになり過ぎちゃったしね。もちろん、これはフュージョンなんだけど、ジャズの名残のある変遷期の雰囲気を感じるね。メンツも相変わらず素晴らしい!! デイブ・グルーシン、リー・リトナー、ハーヴィー・メイソン、チャック・レイニー、スティーブ・フォアマン、福村博。これで音が悪いはず無いよね。個人的には渡辺貞夫のベストアルバムと思っているよ。

グローバルな渡辺貞夫 、『Vocal collection』

2007-04-08 18:01:19 | フュージョン
渡辺貞夫の歌物ばかり集めたベスト版を久々に聴いた。邦題は『ジャスト・ア・タッチ』。

とにかくパーソネルが素晴らしいね。ヴォーカルはランディ・クロフォード、パティ・オースチン、ロバータ・フラック、ブレンダ・ラッセルetc.
バックミュージシャンも、リチャード・ティ、ドンン・グルーシン、エリック・ゲイル、マーカス・ミラー、ネーザン・イースト、スティーブ・ガッド、ハービー・メイスン・・その他超一流ミュージシャン達。
これだけのメンバーを集められるナベサダはそれだけで凄いよね。ナベサダのアルバムは常に豪華メンバーだよね。他の業界、業種でこんな人間日本に居るか?その道の世界的な超一流を自分のプロジェクトに大勢参加させられる人物は。

歌物だけあって、全編リラックスして聴けるアルバム。ヴォーカルが入ると、どうしてこんなに穏やかな感じになるんだろうね。不思議だ。
ヴォーカリストは皆魅力的だが、僕の一押しはRandy Crawford、かな。

『Lee Ritenour & his Gentle Thoughts』

2007-03-29 21:59:16 | フュージョン
ジェントル・ソウツはおそらく、リー・リトナーのキャリアの中でもベストメンバーでしょう。さすがに彼らが奏でる音は素晴らしく無駄が無い。音の密度が濃いって感じ。
1曲目の「キャプテンカリブ~ゲッタウェイ」、この流れが特にいい。
次作の『シュガーローフ・エクスプレス』もいいアルバムだが、アーニー・ワッツが抜けてるので若干地味になってるかな?その分エリック・ゲイルがカバーしてるけど・・。
ちょっと前までは、ワッツのサックスが何だか耳障りで、僕の大好きな5曲目の「feel like makin' love」などはオーディオの左チャンネルのみ音を出して聴いていた時があったが、今現在はサックスが無いと物足りないし、またそのサックスがたまらなく良い。耳、感性は変わるもんだね。
このアルバムが出た当初は「ダイレクトカッティング」とかいう録音方式で随分話題になったものだった。僕はアナログレコードは持っていなかったが、CDになり当然音はより良いもんだと想像していた。ところが、僕が買った20年くらい前のCDはあまり音が良いとは言えない。今発売のCDはもっと良い音なのだろうか。これは絶対に良い音で聴きたいアルバムだ。