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音楽の好みは人それぞれ

1977年冬『RETERN TO FOREVER』から始まった僕の嗜好。
ジャズとフュージョン中心に感想アップ。

『Easy to love』 ビル・エヴァンス

2008-11-30 11:38:06 | ビル・エヴァンス
元来僕はピアノのソロアルバムは好きじゃない。ピアノトリオは大好きなんだけどね。
このエヴァンスのソロも、いくらエヴァンスとはいえ例外じゃないね。
なんか引き込まれるものが無いんだよな。聴き込まずに完璧BGMに徹すればいいんだけどね。

このアルバムは選曲はスタンダードな有名曲が多い。この中では「Danny Boy」がエヴァンスらしさが最も感じられていいね。

ピアノソロといえば、チック・コリアの『piano improvisations vol.1・2』は好きなアルバムだったね。チック自体はあまり好きじゃないんだけどな。
アナログ盤を久々に取り出して聴いてみるか。

『スター誕生』(サウンドトラック) バーブラ・ストライザンド

2008-11-24 18:04:11 | その他の音楽
1977年だったと思う。新宿伊勢丹裏、靖国通り沿いの映画館で見た。何て言う映画館だっただろうか?今もあるのだろうか?少し前に通りかかったが、形態は違うが映画を上映する施設はあの場所に残っていたような気がするが・・・。
先日TVでも放映され、久々に感動を味わった。

バーブラ・ストライザンドは『追憶』を既に見ていたが、この『スター誕生』の方が彼女が魅力的に映った。全編に彼女の歌が流れていることもあるかもしれない。
競演のクリス・クリストファーソンも渋さを出しているが、演技上も実際の彼の状態と重なるところがあり実に自然だった。
この映画は『スタア誕生』というもっと前の映画のリメイクだ。ジュディー・ガーランドが主役の映画だ。先日TVでやってた。初めて見たが、基本的なストーリーは変わりなかった。

「追憶(The way we were)」は最高の映画で最高のテーマ曲だが、この「スター誕生愛のテーマ(ever green)」も甲乙付けがたい名曲だ。作曲がストライザンド本人のようだが信じがたいほど美しいメロディーラインだ。
映画の一つのハイライトで使用された「woman in the moon」や悲しげな「lost inside of your love」、クリストファーソンのヴォーカル曲など、十分聴き応えのあるアルバムに仕上がっている。
今の世の中、「追憶」や「エヴァーグリーン」ほどの名曲にはお目にかかれない気がする。

『feels so good』 チャック・マンジョーネ

2008-11-24 13:01:53 | フュージョン
アナログレコードでは『Feels so good』は持っているのだが、CDで買ったのは『The best of Chuck Mangione』ベスト盤だ。基本的にこの人はこのアルバムのタイトルでもあるこの曲しかないと思っていたが、ベスト盤ではその他の曲も何度か聴いてるとそれなりにいいとも思えてくる。ミュージシャンはさほど有名どころはいないのだが、音としてはとても厚みがありまとまりのある演奏を聴くことができる。彼のフリューゲルホーンはさすがにラテンの雰囲気一杯だ。ギターやシンバルの比較的細めの音が明るくクリアで、全体的に重厚なサウンドの中でとても良いアクセントになっている。
もう30年も聴き続けている曲だが、とにかくfeels so good!

『おもいでの夏』アート・ファーマー

2008-11-23 18:42:32 | ジャズ
当時見たときはジェニファー・オニールの清楚な美しさに心を奪われた。ちょっとほろ苦い青春映画だった。原題は『SUMER OF '42』、邦題『おもいでの夏』。
この映画は音楽も重要な要素になっている。テーマ曲はミシェル・ルグランだ。
劇中何度か流れる「The summer knows」、ルグランの代表曲の一つにあげられる。その旋律はニューイングランドの素朴な美しい風景と共に郷愁を感じさせられる、本当に美しい曲だ。

アート・ファーマーは元来そのフリューゲルホーンは美しく叙情的だが、この曲はそんな魅力を十二分に引き出している。今は冬だが、夏の終わりに聴くと邦題どおり寂しげな夏の思い出にひたる事ができ、にわかロマンチストになってしまうのだ。
その他にもこのアルバムの選曲は素敵だ。僕の大好きな「アルフィー」や「カーニバルの朝~黒いオルフェ」なども入っており、リラックスして流せるアルバムになっている。ピアノのシダー・ウォルトンもこういう雰囲気にはピッタリと思う。
日本人にはこういうジャズアルバムは受けるんじゃないかな。

『How my heart sings!』 ビル・エヴァンス

2008-11-22 23:06:22 | ビル・エヴァンス
1962年の録音。私の所有してるCDはあまり音が良くない。Reversideレーベルとしては不満を感じてしまう。今買うCDはもっといい音なのだろうか?
1曲目の表題曲はエヴァンスのお気に入りで何度か録音されている。いわゆる「十八番」というところで、なかなかいい演奏だ。その他の曲は個人的にあまり好きな曲が無いのだが、全体的にはリラックスした感じが出ていて聴きやすいとは言える。裏を返せばReversideのアルバムの中ではいささか緊張感に欠けているか?それは他のいくつかのアルバムにも言えることだが、ベースがドヨ~ンとしたチャック・イスラエルのためかもしれない。
ジャケットの顔の角度がなかなかいい。ビル・エヴァンスという人は顔に自信があるんだろう。顔のアップになっているアルバムが実に多い。

『ポセイドンの目覚め』 キング・クリムゾン

2008-11-02 17:17:54 | その他の音楽
もちろん前作『クリムゾンキングの宮殿』は最高のアルバムだが、この『ポセイドンの目覚め』は4曲目の表題曲の存在だけで価値を見い出せるアルバムだ。あまりに美しく幻想的な魅力のある曲である。
力強いグレグ・レイクのヴォーカルもいいが、やはりマイケル・ジャイルズのドラムが素晴らしい!!!!!この人は僕の中ではロックのジャンルとしては最高のドラマーとして位置している。
スピーカーからの大音響も良いが、意外にヘッドフォンでじっくり聴きこむのも良い。ギターやシンセの音がきらびやかに聴こえてくる。
40年近く経つのだろうか、さすがに古臭い印象も無いではないが、当時の前衛的な感覚とは違った角度から聴くことで、あらためて名盤なのだと実感できる。
やはりキング・クリムゾンは色あせない。「プログレの王道」たる所以だろう。
余談になるが、『宮殿』の1曲目、邦題が当時と変わった事に時代の変化を感じる。「21世紀の精神**者」

『FIESTA』 ビクター・フェルドマン

2008-11-02 10:33:21 | フュージョン
日本版では、『フィエスタ~L.Aスーパー・リズム』となっている。ビクター・フェルドマンのリーダー作だがそのパーソネルが、チャック・マンジョーネ、リー・リトナー、チック・コリア、ネイザン・イースト、マイケル・フィッシャー、トレバー・フェルドマン、そしてダイアン・リーブスと当時のそうそうたるメンバー。1984年の作品だ。
この面子で音が悪いわけは無い。LAスーパーリズムの名の通り、ウェストコースト的な乾いた明るい音で構成される。ダイアン・リーブスもそのヴォーカルは1曲だけだが、彼らの演奏は何故か彼女の歌声に絶妙にマッチする。リー・リトナーのアコースティックギターをフューチャーしたA面3曲目(レコードのため)が素晴らしい!!
CD化されていないのがとっても残念。