KAZUの世界へようこそ

自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群:ホームスクーリングや退学勧告を乗り越えて、高専に合格した息子の物語です。

宇宙戦艦 ヤマト 復活篇

2009年12月27日 22時34分21秒 | 日記

『宇宙戦艦 ヤマト 復活篇』を見に行きました。

ヤマトの壮大なスケールと

オーケストラを使ったクラッシック音楽をじっくり聴くために

映画館に行きました。

 

エディー的要素があるせいか、映画館ではKAZUの質問攻めにあいます。

内容が8歳児の理解する内容を超えたものであるので

仕方ないのですが、ストーリーに関すること、

俳優や声優に関すること、音楽に関することなど

さまざまです。

そして、始終、体を揺さぶったり、貧乏ゆすりをしたり

かなり迷惑かもしれません。

 

でも、いろんな種類の映画を大きなスクリーンでみることで、

生きるためのヒントを得てほしいとおもい、続けています。

 

今回のテーマは

『生き残るべきはヤマトではない、地球だ』

という古代進のセリフに集約されているようです。

『みんな、自分の周りの人に生きてほしくて、自分が犠牲になって死んで行くんだね』

と感慨深げに見入っていました。

他人のことを考えて、他人のために死ぬって重くて深いテーマだなぁと

思いつつ、その意図がKAZUに十分伝わっているみたいで

良かったと思いました。

 


ことば

2009年12月27日 22時06分10秒 | 日記

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会社の忘年会で利用したお店では各席に1枚ずつカードが置かれていました。

『あなたにとって

 いまの不自由さは

  はんぱな

   自由より

    よっぽど

     価値が

      ある』

KAZUは他人からみれば、生きにくい子です。

そして、KAZUを育てる私にとっても

定型発達のお子さんを育てるのとは

ちがった困難さがついてまわります。

でも、その分、KAZUのことをわかろうと、

私だけでもわかってやろうと

KAZUのSOSを見逃さないように

いつもアンテナを張り巡らしています。

育て方について、人生について

悩んだり、反省したり、挑戦したり、

普段なら通り過ごすようなことに

喜びを感じたりできるのは

KAZUのおかげです。


大脱走! その1

2009年12月27日 14時30分17秒 | 広汎性発達障害

KAZUは学校がいやです。

理由はいろいろあるようです。

 

幸いなことに、同級生には関心がないため、クラスのお友達とのトラブルは

他のお子さん程度の少なさです。(ないわけではありません)

でも、いばりちらす上級生には過敏な反応を示します。

 

あと、授業がつまらないと文句をいいます。

2年生の授業はまだ、KAZUの能力の範囲内なので、物足りなく思えます。

授業中は本をひたすらよんだり、自由帳にポケモンの絵を描いて過ごします。

 

でも、突然教室からでていくことがあります。

それは、みんなが騒ぎ出した時、うるさくて耐えられなくなるそうです。

聴覚が過敏なようです。

また、先生の指示があいまいな時・・・

『わけわからんこと言われて、嫌になった・・・』

といって、スーッと消えるように脱走します。

 

脱走を発見されると、当然追いかけられます。

時には先生がその辺の子どもたちに指示し、KAZU捕獲隊を編成します。

彼らは校門までは追っかけてきます。

 

でも、校門から出ることは許されないので、連携プレーで数人が職員室に

報告に行きます。

すると、職員室の先生が私に電話連絡をいれ、

手のあいた先生が校門を出て、さらに追尾します。

 

KAZUは捕まったら連れ戻されることは知っています。

でも、捕まったら捕まったでその場で抵抗はしないそうです。

 

時には私の仕事場まで逃げてきます。

でも私が忙しく、相手にできないこともあります。

すると、KAZUは

  『おなかがすいたから、そろそろ学校に帰るねぇ・・・』

といって、自ら戻っていくこともあります。

 

月曜日とか、休み明けには脱走の回数が増えます。

冬休み明け、また行き渋るんだろうなぁ・・・


バランス感覚:療育にて

2009年12月26日 13時52分44秒 | 療育

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療育中のKAZUです。

敷きマットを何枚も積み重ね、その上にのって、バランスを取りながら、ミルク缶と積み木を重ね、天井に到達するというのをやっていました。

 

先生がのっているのが敷きマットで、KAZUはテーブルの上で最後の調整をおこなっているようです。

 

最後に、敷きマットの上にKAZUがのり、ジャンプの最中に先生がマットを一枚引っこ抜くという『ダルマ落し』のようなこともやっていました。

敷きマットにこんな使い方があったのか・・・とびっくりでした。


全国読書感想文コンクール表彰式

2009年12月24日 23時26分45秒 | 日記

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おわりましたー(^O^)
長かったです。

事前に事務局に連絡をいれてタイムスケジュールをFAXしていただきました。

座席は決まっており、子どもたちは学年別に着席し、

保護者は後ろにすわります。

座席も途中退出を考え、一番端っこにしていただきました。

 

いろんなおえらい人の挨拶や、県内の入賞者の読み上げ、

代表作品の紹介があり、たっぷり二時間、低学年には退屈な時間・・・

途中、ウロウロする子どもたちも・・・

 

堅苦しい内容に、私まで何回かウトウト・・・(-_-)zzz

KAZUが名前を呼ばれ、イヤイヤ立ち上がったところまでは確認していたのですが、

気が付いたらKAZUが見えない・・・

『もしかしたら、眠たくなって、寝転がっているかも・・・

そばに、係員がいるから、何かあったらフォローしてくださるでしょう・・・』

そんなことを考えていました。

 

そして、式典が終わり、事務連絡の時間になったので、KAZUの座っている

2列目に行くと・・・

 

 

 

いない・・・いないぞ!!!!

 

 

KAZUは退屈になり、また、あまりの人の多さに私を発見できず、

階段状になっている会場を登り切り、退出し、

ロビーのソファーでころがって1時間過ごしていたようです。

 

最初に、『10時に始まって、12時まで2時間あるよ。』

『つらくなったら、一緒に外に行こうね。』と伝えていたので、

静かに外にでたようです。

KAZUは携帯をもっていたのですが、私がマナーモードにしたので

私にかけても私が気付かないと思い、

1時間静かに待つという方法を選択したそうです。

 

1時間という見通しがあったから、我慢できたのかな。

『勝手にでてごめんなさい』というKAZUに

『もっとわかりやすいところに座ってあげればよかったね。

それにしても、機転を利かせて、1時間待てるなんてすごいよ。

130点だったよ。』

というと、とてもうれしそうにしていました。


日本地図

2009年12月23日 11時31分51秒 | 日記

KAZUは視覚的認知がとても高いです。

 

一つの例が日本地図です。

 

4年生の姉が県名と県庁所在地をおぼえる必要があり、

たのしくゲーム感覚で覚えられないかと思い、探してみました。

そして、こんなネズミーの都道府県ジグソーパズルを発見しました。

 

このソフトはすぐれものです。

バラバラになった都道府県を制限時間内に日本地図に貼り付けていきます。

最初は県名を表示して

覚えたら、非表示にして・・・

 

KAZUはこれで一発で覚えてしまいました。

 


本格折り紙

2009年12月22日 19時00分30秒 | 日記

『本格折り紙』の本を購入しました。

きっかけはKAZUが脱走し、保健室に出かけた時、6年生の師匠が

『悪魔』という作品を見せてくれたからです。

  

購入当日、私は2時間格闘しましたが、難解な折り方に悪戦苦闘し断念・・・

 

でも、KAZUはあきらめていませんでした。

 

翌日KAZUは師匠のもとを訪れ、3時間かけて手ほどきをうけました。

それはものすごい集中力です。

師匠に感謝です。

 

右が師匠・左がKAZUの作品です。


アスピィ(アスペルガー)的傾向:登校

2009年12月21日 21時54分18秒 | 広汎性発達障害

ある日、KAZUが真っ赤な顔[E:thunder]をして帰ってきました。

時間は8時15分・・・

本当なら学校に到着する時間です。

 

彼は怒っていました。

怒り[E:impact]を鎮めるのに10分かかりました。

 

 

 

そして、理由が判明しました[E:sign03]

[E:gawk]『あのなぁ、オレが学校に行くまでに3回信号を渡るだろ?

 

 [E:pout]それが、今日は3回とも赤だった・・・

 

 オレがせっかく行く気になっていたのに[E:bearing]

 

 3回とも赤だった・・・ゆ・る・せ・ん!!![E:bomb][E:annoy]』

 

 結局私が車で[E:rvcar]送っていきました。

 

 朝の10分って[E:sandclock]貴重ですよね・・・

  

 仕事、間に合ってよかった・・・[E:shock]


エディー(ADHD)的傾向:登校前

2009年12月21日 21時44分25秒 | 広汎性発達障害

朝、リビングからトイレに行って勝手口で靴を履くという日常の風景です。

 

KAZUは制服を着る順番を間違えます。

下着のうえに制服を羽織り、その後でポロシャツを着ようとして、袖が通らないことに気がつきます。

ボタンも苦手です。KAZUの制服は男女の区別をボタンの位置で分けるので、

毎日格闘しています。体で覚えるってことがないです。

 

帽子を探してかぶり、ランドセルを背負って、トイレにいきます。

そこで、ランドセルが邪魔だと気付くとわざわざリビングに戻ってきます。

でも、戻ってきたら戻ってきたで、トイレに行くことを忘れて新聞に目をやったり

テレビに夢中になります。

 

声をかけると、下ろしたはずのランドセルを背負って、勝手口へ・・・

『トイレはいいの?』というと、あわててランドセルをおろして・・・

 

で、いざ出発となり、靴を履こうとすると、靴下をはいていないことに気がつく・・・

靴下をはいていると、かぶっていたはずの帽子がないことに気がつく・・・

鍵は持ったかなぁ・・・とまたリビングへ・・・

 

で、行ったり来たりする内に、学校に行きたくない自分に気がつく・・・

こんな苦労を毎日して学校に行かなくちゃいけないなんて・・・

 

だから、私が仕事に行くまで、家の陰に隠れているんです

 

だから、私は学校の校長先生にお願いして、GPS携帯を彼のランドセルに

入れる許可を得ました。

彼が8時15分にどこにいるか、毎日確認するために・・・。


予定変更

2009年12月20日 23時38分17秒 | KAZUとのかかわり方

私の友達の息子さんにKAZUととても相性のよい子がいます。

 

土日を使って我が家でお泊まりクリスマスパーティーを予定していました。

 

ところが、火曜日に新型インフルに感染したとメールがあり・・・

木曜日にはママもダウンと連絡がありました。

 

我が家の子どもたちは3週間目に感染済み

KAZUはこんかいのパーティーをとても楽しみにしていました。

 

さて、いつ、どんな形で中止の報告をするか・・・

 

木曜日に話せば、木・金と情緒不安定になり、学校に迷惑がかかる・・・

 

でも、ぎりぎりまで話さなければ、期待がさらに膨らみ、

話題が出るたびに私は嘘をつくことになる・・・

 

 

 

悩んでいると、コマーシャルでマクドナルドのハッピーセットで

ポケモングッズがあると発見!!

これを利用することにしました。

 

土曜の昼になり、彼に告白とお詫び・・・

パニック寸前のKAZUに、お詫びとして今からマクドナルドに行こう!!!と

伝えました。

 

今回はなんとかセーフ・・・

 

予定変更は毎回冷や冷やします。

 

普段はなにか楽しい予定を組む時は、突然の変更や中止をさけるため、

私は直前まで黙っています。

 

時には車にのせ、会場につくまで行き先を伝えないことも・・・

 

そして、KAZUの日ごろ頑張ったことにすかさず結びつけ、

『ご褒美だよ!!!』といって発表します。


美容院にて

2009年12月20日 23時23分04秒 | KAZUとのかかわり方

今日は私とYUKA・KAZUの3人そろって美容院に行きました。

 

時間がかかるので、ついでにKAZUはシャンプー・カット

私もヘッドスパでリラックスすることにしました。

割引券のたまった今しかできない贅沢です。

 

最初に終わったKAZUに、近くの図書館で時間をつぶすよう伝えました。

車の中に上着があったのですが、図書館まではほんの50mほどだったので、

彼は走って行きました。

 

でも、30分後、凍えるKAZUをお店の方が、

お店の外で発見してくださいました。

 

理由はこうです。

 

 現在KAZUは図書館で10冊本を借りている

  ⇒ 規定数の本を借りている人は、それ以上借りることができない。

  KAZUはこう考えた

  『ぼくはもう10冊借りているので、閲覧も許されない』

 

 

 仕方がないので、美容院に引き返した。

  KAZUはこう考えた

   『かあさんは図書館で時間をつぶしてきたらといったけど、

    ぼくは帰ってきてしまった。

    約束が守れなかった・・・

    だから、ぼくはかあさんのじゃまをしないためにも

    外で待とう・・・  その内終わると思うし・・・』

 

アスピィには柔軟な対応がわからない・・・

 

私がもっと、いろんなパターンで説明してやればよかったです。

KAZU、寒い思いさせてごめんね。


クリスマスパーティー

2009年12月20日 13時54分21秒 | 日記

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姉のYUKAがクリスマスパーティーをやりました。

 

女の子[E:happy02]が4人集まり、それぞれが持ち寄ったお菓子をトッピングにして

オリジナルデコレーションケーキ[E:birthday]をつくりました。

 

これはKAZUの作品です。

 

皿にのせられるだけのせた[E:sign01]って感じです。

 

でも、女の子5人が黄色い声をあげて騒いでいる様子に完全に参ってしまい、[E:shock]

ケーキを作った後は自室にこもってしまいました。

 

[E:coldsweats02]『こんどからは女は二人までにしてくれよぉ・・・』


全国読書感想文コンクール

2009年12月19日 12時02分06秒 | KAZUの才能

私も子どもの頃、夏休みの宿題の一つとして書きました。

 

最近は読書感想文の書き方なるマニュアルもあるようですが、

本を読み、気になる点を箇条書きし、配置を考え、下書きし、最後に清書なんて

たくさんの繰り返しの作業をこなすのはとても困難です。

 

なので、作文を作成するときにはいつもパソコンの手助けを借りています。

 

まず、本を選択します。

 

他人の気持ちを理解しにくいアスピィの子どもたちには主人公の気持ちを理解させる

本より、読んだ読者がどう思うかを重視した作品を選択します。

 

今回は『もったいないばあさんと考えよう世界のこと(真珠まりこ作)』をチョイスしました。

10歳の子対象の本ですが、アスピィの心をとらえる抜群の本です。

 

一つ一つは短く、奥の深い内容です。これを1週間かけて読み、私は解説したり、

インターネットで補足したりしました。

 

そして、その中から心にのこった少年の話を一つとりあげ、

 

  1. どうして、この少年のことが心にのこったか
  2. 一番思ったこと
  3. 自分ならどうするか
  4. 自分にできることは何か

 

など、一つ一つを聞き出し、WARDを使って箇条書きにしました。

 

さらに、肉付けをしていき、配置を変更し、下書き完成!

 

そして、指定された原稿用紙のサイズに変更して出力、それを見ながら清書しました。

 

KAZUの独特な表現を3枚の原稿用紙にのこすことができたこの作品は

 

全国読書感想文コンクールで賞を取ったと先生から連絡が来ました。

クリスマスイブの日に表彰式に出席してきます。