晩秋の京都 旅は半端な情報だけ持って 本願寺

午前５時半　京都　さっぶいです。

早朝の冷えた空気はとても気持ちを活性化してくれます。
それに、やっぱ日の出日の入りの時間帯は景色が一番美しい。
撮影主体ならなおさらです。







それでもそんな日も明けきらない時間帯にどこへ行けるのか。
たぶんあるはず…　んな程度の情報だけ持ってやってきました。

本願寺は午前５時半から開門している…はず


旅は、中途半端な情報だけ持って出かけるのがおもしろい。


確かに、開門されていました。
まずは良かったと門をくぐり、日が昇ってくるのを境内でのんびり眺めていようと思ってたら…

何やら人影が見えます。一般の方のようだが、奥の大きな建物、阿弥陀堂へ入って行かれたぞ。
近づいてみると、経を読む声がする。
また別の人が入って行くのを後ろから眺めたら、たくさんの人の姿が見える。
ははぁ、みなさん朝のお勤めに参加されているのかな。

ぴったりと息が合い、凛としたその声はとても心地よく響いています。
こりゃぁ、お邪魔しちゃ申し訳ない。

そっと阿弥陀堂を離れ、お隣の建物へ行ってみることにします。







隣接したさらに大きな建物、御影堂にも灯が点されており、広い広い室内には数名の人が。
同様に座って、豪壮な造りを眺めていました。
それは見事な造りで、感心するばかり。

早朝から素晴らしい物を見せてもらうことが出来たなぁなんて寛いでいると、
阿弥陀堂の方から足音が、

ああ、お勤めを終えて帰られるのかなって思ってたら、
開け放たれた戸口から入って来られた、ははぁ、今度はこちらでお勤めなんだ。


と、眺めていると、まあ次から次へと入ってくる入ってくる。ものすごい人数です。
阿弥陀堂より広いと思われるこの御影堂も、どんどん人で溢れてくる。
僕は、中央の入口近くに座っていたのに、それでも周り中人でいっぱい。
まだ入口の方に居て良かった。

その数何と６００名は居るでしょう。

これは驚いた。

こんな暁の時間帯にこれだけたくさんの人が一堂に介し、お勤めをしているなんて。



お邪魔になることもないようなので、今度は同席させてもらうことにしました。

やがて始まったその凛とした響き、室内に居たのでその一体感は感動ものでした。



うん、やっぱり早起きは何とかのお得だね。

さぁて、今日一日時間はたっぷりある。歩くぞぉ。


次なる「中途半端な情報」を頼りに、少し明るくなった街を歩き始めました。





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