一人の為の食事

　先日dancyuの12月号を読んでいたら、
辻仁成さんが、コラムを書かれていました
辻さんには既に離婚はされているもののお子様がいて、
その彼が近いうちに大学生になり、独り立ちすることが書かれていました
　そのため、辻さんの住まいは田舎にあるものの、
彼の為にフランスの都会にも住まいを設けているとも書かれていて、
今までは、家族が自分も含めて二人いたので、そのために食事を作ってきたが、
私は、彼が独り立ちし、田舎に引っ込んだ後に自分の為に
美味しい食事を作ろうという気概が出るだろうかと書かれていました
人間は生まれるときも死ぬ時も一人で旅立たなくてはいけないとも
書かれていました
独りの自分の為に美味しい食事を作るというのは、中々にこの便利な世の中
難しいのではないかとも書かれていて、ただ引っ込む予定の田舎は、
然程便利ではなく、野菜にしても農家から、魚介にしても漁師から
買うみたいなスタイルらしく、スーパーに行ってから今日は何にしようかしらとか、
今日はあれにしようとか決めていっても、材料となる食材が売っているとは
限らないので、それがまた面白いとも書かれていました
　生活の中にも一握りのスパイスではありませんが、予定通りの材料が手に入らない、
手に入ったもので食事を作らないといけないというのは、何かワクワクするなと
思ってしまいました