ドロボー!ウサギ狩り成功のキツネ 直後にワシにさらわれる!
カナダとの国境に近い米北西部で今月21日、キツネとオオワシの8秒間に及ぶ空中戦が繰り広げられた。
迫力ある撮影に成功したのは、米ワシントン州沖に浮かぶサン・ホアン諸島でさまざまな野生生物の姿を追いかけている写真家ザッカリー・ハルティエ(Zachary Hartje)さんと、友人のケヴィン・エビ(Kevin Ebi)さん。
この日、サン・ホアン島国立歴史公園で撮影していた二人の前で、一匹のキツネが野ウサギを狩るのに成功した。ケヴィンさんによると、サン・ホアン島のキツネはもともと野生種ではなく、増えすぎた野ウサギの数を減らすために1900年代に入植者によって持ち込まれたもの。だが、その野ウサギ自体もヨーロッパ人が連れてきたというから、人間は勝手なものだ。
キツネが通常エサとするのは、昆虫や野ネズミ、野生のベリー類で、野ウサギを狩ることは珍しいという。だがこの季節は、ウサギがベリー類を食い荒らすため、仕方なく獲物にしてはちょっと大きめのウサギを狙うこともあるという。
夕暮れ時で牧草地がオレンジ色に染まるなか、夕食にありついて巣穴に帰るキツネを撮影していたところ、事件は起こった。後方から接近したオオワシが、キツネの口元のウサギをその鋭い爪で奪い取ろうとしたのだ!
「ドロボー!」…人間の言葉が話せたらきっとこう叫んでいただろう。だが、キツネは声をあげずに、しっかりとウサギをくわえ込み、そのままオオワシに連れ去られそうになったが、さすがにキツネ1匹分の体重は重い。
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