スマートフォン用ゲーム「Poke(eに鋭アクセント付き)mon GO」(ポケモンGO)が関連する交通トラブルなどが各地で続いている。警察庁によると、25日昼前までに交通事故が全国で36件発生し、交通違反の取り締まりも71件に上った。

 25日午前10時ごろ、金沢市の国道359号で、軽乗用車が停止中のライトバンに追突、ライトバンの運転手が軽傷を負った。石川県警によると、軽乗用車を運転していた20代の男性は「ポケモンGOをしていて前をよく見ていなかった」と話したという。

 札幌市では24日、自転車同士が衝突し、小学校高学年くらいの男児が擦り傷を負った。男児はポケモンGOをプレーしていたとみられ、直前に「見つけた」と叫んで蛇行していたという。

 愛媛県新居浜市では23日夜、歩道を自転車で走っていた10代の男性がスマホでポケモンGOの画面を確認した直後、歩いていた40代の男性に衝突した。

 広島県警は25日、ポケモンGOに絡み1件の物損事故があったほか、携帯電話を見ながら車を運転したなどとして道路交通法違反の疑いで取り締まったケースが5件あったことを発表した。こうした例は富山、石川、島根、高知の各県などでも起きた。

 思わぬトラブルも起こっている。北海道長万部(おしゃまんべ)町では22日午後9時半ごろ、ポケモンGOをしながら町道を歩いていた男子大学生がクマに気づかず、数メートルの距離まで接近。大学などによると、クマは体を左右に揺らしてうなり声を上げていた。大学生は後ずさりで道を戻り、けがはなかったという。

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