しーさるの鉄日記

小田急電鉄のロマンスカーミュージアム


小田急電鉄は、2021年春を目途に『ロマンスカーミュージアム』を開業させることを発表した。開業地は、海老名駅西口で『ViVA GARDENS』に隣接させる。

施設は鉄骨2階建て、延床面積は4,400㎡となる。”子ども”も”大人”も楽しめる鉄道ミュージアムをコンセプトに、1階には歴代ロマンスカーを設置するほか、イベントスペース、レストスペースを設置、2階はジオラマや運転シミュレーター、キッズゾーン、カフェ、グッズショップを設置する。屋上は一部を庭園にし、行き交う列車を見れるビュースポットとする。

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東急、東武、京王に次ぐ私鉄系のミュージアム『ロマンスカーミュージアム』が3年後にオープンすることとなった。小田急をつけずに、ロマンスカーとさせたのはロマンスカーの実物を展示していることを強調させたいということなのだろう。2007年以来、バーチャル鉄道博物館でお茶を濁してきた小田急だが、このタイミングで実物のミュージアムを造ることになったのは、複々線化完成に伴う輸送力増強で、保存していたロマンスカーの置き場所で悩んでいたのではないかと。複々線化完成で余裕ができたというのもあるけど。

リリースによると鉄道ミュージアムは初とあるが、資料館は向ケ丘遊園のバラ苑の東側にあった。新松田駅の旧駅舎を再利用したものだから、それほど大きくなかったが、中には100円で車両を動かせるHOゲージジオラマや、信号機や標識、昔の列車サボ、歴史のパネル展示をしていた。だが、2002年の向ケ丘遊園閉園と同時に閉館、近くにあるED1011とともに解体された。その時の展示物が、ロマンスカーミュージアムでも展示されるかは定かではない。廃棄されている可能性の方が大きいと思うけど。

施設は、JR駅やららぽーとへ向かう自由通路と、検修庫の間に設置される。入口は2階、自由通路の方から入る形となる。4,400㎡という延床面積は、地下鉄博物館の3,535㎡、東武博物館の3,955㎡を上回り、私鉄系の施設としては最大となる。但し、地下鉄や東武は展示車両が2両に対し、ロマンスカー資料館では少なくとも6両を展示する。そう考えると、車両展示スペース以外の広さはそれらの資料館と変わらないと思う。

楽しめることをコンセプトにするので、京王れーるランドのアスれーるチックさながらの遊具施設がキッズゾーンに設置される。それ以外にも他の鉄道系博物館にある施設が入るようだけど、電車の走る仕組みなどを学べるような施設はリリースにはない。学ぶことでなく、楽しめることをコンセプトするなら、学べる施設が設置される可能性は低い。同じ理由で図書室も設置されないようだ。イベントスペースについては、特別展や映画上映を行なうのだろうか。複々線工事の記録映像なんかを流したら面白いと思うのだけど。ジオラマは、新宿から箱根、江ノ島までの沿線全てを盛り込んでおり、リリースのイメージ図を見ると鉄道博物館より大きいものに見える。複々線はもちろん、下北沢付近の2層地下まで再現しているのが小田急らしい。

入場料は300円ぐらいだと予想。地下鉄博物館の210円、東武博物館の200円、京王れーるランドの250円に上乗せしたわけだが、400円から500円ぐらいになる可能性もある。高くするなら、ロマンスカーの特急券提示で割引とかあったらいいのだけど。ららぽーと海老名に駐車して訪れる人も結構いそうだから、鉄道利用者にサービスしてほしいところだ。

ミュージアムの開業地は、小田急ファミリー鉄道展の第一会場になるのだけど、今年以降ファミリー展がどうなるか気になるところだ。第2会場のvinawalkは残る可能性はあるけど、車両展示はその役割をミュージアムへ継ぐ形になるからな。

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