アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画講座30回目のテーマは「インド映画と踊り」

2022-02-24 | インド映画

以前にもこちらで告知しましたが、スペース・アーナンディで続けているインド映画連続講座のⅥ-⑤「『新たなるインド映画の世界』から<5>インド映画と踊り」が、明後日から始まります。講座は新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるために人数を半減していることから、3回に分けての開催となりますが、テーマを数えてみるとこれが30回目のテーマとなり、感慨深い思いを感じながらレジュメ作りを進めています。30回分のテーマ一覧は下の通りですが、初回は2016年11月12日だったので、もう5年以上前ですね。最初はこの人からでした。2014年10月の『チェイス!』上映@TIFF来日時の写真です。

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座一覧

 1 Ⅰ-①アーミル・カーン
 2 Ⅰ-②シャー・ルク・カーン
 3 Ⅰ-③サルマーン・カーン
 4 Ⅰ-④アミターブ・バッチャン
 5 Ⅱ-①ディーピカー・パードゥコーン
 6 Ⅱ-②プリヤンカー・チョープラー
 7 Ⅱ-③アヌシュカー・シャルマー
 8 Ⅱ-④カージョル
 9 Ⅱ-⑤アイテム・ガールズ
10 Ⅱ-⑥シュリーデーヴィー
11 Ⅲ-①ジェスチャーを読む!
12 Ⅲ-②カーストと宗教を読む!
13 Ⅲ-③地理を読む!
14 Ⅲ-④歴史を読む!
15 Ⅲ-⑤グローバル化を読む!
16 Ⅳ-①格差を知る!~経済格差と地域格差~
17 Ⅳ-②衣服を知る!~衣服のTPOと意味~
18 Ⅳ-③食文化を知る!~映画に見る食の役割と作法
19 Ⅳ-④祭りを知る!~映画に描かれた祭りの数々
20 Ⅳ-⑤通過儀礼を知る!~インド人の人生を彩る儀式
21 Ⅴ-①インド映画のエレメンツ:音楽の魅力
22 Ⅴ-②インド映画のエレメンツ:舞踊の魅力
23 Ⅴ-③インド映画のエレメンツ:アクションの魅力
24 Ⅴ-④インド映画のエレメンツ:神話の魅力
25 Ⅴ-⑤インド映画のエレメンツ:スターの魅力
26 Ⅵ-①「新たなるインド映画の世界」から
        インド映画とジェンダー
27 Ⅵ-②「同」インド映画とカースト制度
28 Ⅵ-③「同」インド映画と印パ問題
29 Ⅵ-④「同」インド映画と宗教
30 Ⅵ-⑤「同」インド映画と踊り

実は、「アーミル・カーン」の回に先だって、2015年10月20日に出版した「インド映画完全ガイド~マサラムービーから新感覚インド映画へ」(世界文化社/在庫切れ)の内容を元にした講座も4テーマ実施したほか、途中で特別に字幕翻訳者の方向けの講座もやったことがあるので、実質35テーマなのですが、我ながらよく続いたと思います。続いた原因は、①常連の方がたくさんできて、ずっと続けて来て下さっていること、②自宅を「スペース・アーナンディ」として提供し、予約等一切の仕事を取り仕切ってくれている友人の事務能力が高いこと、③ヘタレの私が、好きなインド映画のことなので労力を厭わずレジュメも用意していること、ではないかと思います。常連の方のほか、単発でご来場下さった方は数知れずで、皆様には心から御礼申し上げたいと思います。

 

"Lungi Dance Chennai Express" New Video Feat. Honey Singh, Shahrukh Khan, Deepika

レジュメは最近は全10ページで、最後に「歌で憶えるヒンディー語」として、3ページにローマナイズ歌詞とヒンディー語歌詞、読み方のカタカナ書きと単語の意味を付けたものを載せています。その回のテーマに関連する歌を選んでいるのですが、上に付けたシャー・ルク・カーンとディーピカー・パードゥコーンの曲「ルンギー・ダンス」(『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』2013より)はなぜかダブらせてしまい、従って今回はNo.㉙となります。今回の歌は見事なダンスシーンの曲……です(来て下さった方だけのお楽しみ)。しかし、この歌詞採録もそうですが、レジュメを作るのが本当に大変で、文字化するだけで丸5日間はかかります。のちのちもお役に立っているといいのですが、難点はうちにはカラーコピー機がないことで、外で取ると割高になり、仕方なくずっとモノクロのレジュメでご辛抱いただいています。昨年カルチャーセンターでの講座の折は、受講料が先払いで高いこともあって、受講者の皆さんにPDFファイルでレジュメをお届けする方式にしたため、お手元にカラーのレジュメが届いたと思います。カラーにすると、私のレジュメは見応えがあるんですけどね...(と、自画自賛)。

©"Filmnews" Anandan

というわけで、今はレジュメ作りの真っ最中。細かい仕事があまりにもしんどいので、ブログでちょっと息抜きしてみました。細かい仕事を強いているのは、上の方の作品です。ダンスシーンと言えばこのアニキの映画を避けては通れません。この方の映画と、タイガー・シュロフのダンスシーンも論じるインド映画講座、肝心の開催日等のお知らせを下に付けておきます。

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅵ期
「新たなるインド映画の世界」から<第5回>インド映画と踊り
~『ロボット』等ラジニカーント作品&『ムンナー・マイケル』~

日時:2022年 2月26日(土) 15:00~17:30 (お好きな日をお選び下さい)
                  3月12日(土)   15:00~17:30 
                        3月26日(土)   15:00~17:30 
 場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線 高津駅<渋谷から各停18分>下車1分)
 定員:11名
 講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
 講師:松岡 環(まつおか たまき)

お申し込みはこちらから。皆様にお目にかかれるのを楽しみにして、せっせとレジュメ作りに励みます。なお、会場に来ていただいた方には、過去のレジュメを1部500円でお分けしています。レジュメ以外にもいろんな資料が入っている回があり、お楽しみいただけるのではないかと思っています(またまた自画自賛)。レジュメを全部揃えて見返すと壮観ですが、こんな世の中なので不安定要素が大きく、あと何回続けられるかは私自身も不明です。とりあえず今回の3日は実施しますので、ご興味がおありの方はぜひご参加下さい。

 


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4 コメント

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Unknown (naoki)
2022-03-04 22:03:44
cineたま先生
本日久しぶりにパッドマン3度目の鑑賞させていただきました
いやあいい作品ですね
あのインテリな女性 ソーナムカプールさんって年齢確認したのですが公開時でもけっこうなお年。若見えすごいあなって。あの映画の設定ですと修士とるってくらいですもんね。
あのアミターブ・バッチャンさんもカメオか友情出演されてますし,あの方がちょっと出るだけでもうテンションあがりますね! 先生はあのアミターブ・バッチャンさんのご自宅に招かれたんですよね! いやあ,すごいです! 日本のインド映画紹介者のトップという認識されているってことですよね!
その先生と広義では同窓生というのはほんとうれしいです! あの大学,マイナーっていえばマイナーですが,意外なところで,え? あの大学ですか! ってありますものね!
はやくコロナ禍終焉後,あの駅降りて,砂利踏んで,ここは個人のおうちかなっていうあの場所,また行きたいものです

すみません,パッドマン久しぶりにみたのでちょっと楽しくなりました

じつは今日は干支二周りほど下の女性と,あまり大きな声でいえない場所でネトフリであの作品鑑賞

その方も,たのしく鑑賞されてました
その方にはボリウッド映画,いろいろ紹介していっしょにみてます(笑)

では先生また
返信する
naoki様 (cinetama)
2022-03-05 15:22:42
コメント、ありがとうございました。

『パッドマン』を見て下さったのは嬉しいのですが、残念ながらネトフリのは私の字幕じゃないんですねー。
公開時の字幕を使用するのは、配給会社とかと交渉し、配給会社と字幕翻訳者両方に二次使用料を支払わなくてはならないためか、配信等では新たに訳し直しをするのが普通なんです。
というわけで、ネトフリの『バーフバリ 王の凱旋』も藤井美佳さんの字幕ではなく、アップされているのはお上手ではあるものの、雰囲気が違う字幕になっています。
こういった場合いずれも、固有名詞表記は先行発売のものを参照なさっているようなので、その間違いがないのはありがたいですが、何だかなー、です。
でも、字幕翻訳者は多かれ少なかれ同様の経験をしていて、自由競争社会、ま、しょうがないか、と皆さん思っていらっしゃると思います。

『アマゾン・プライム』の方はレンタルしてないんですねー。
今はレンタルビデオ店を利用なさるお客様も減っていて、自分の字幕版の作品は見てもらえず残念です...。
返信する
Unknown (naoki)
2022-03-13 22:27:13
あ,字幕もいろいろ権利関係あるんですね
私ももう実店舗のTSUTAYA何年も行ってませんし発祥の地の枚方T-siteなんて意地で維持してはるんだろうなあって思っています

インド映画の字幕,映画館やDVDで見ると,先生のか,藤井美佳さんですよね,ほぼほぼ。

ではまた先生,オンライン講座あればぜひぜひ参加させていただきますので!楽しみにしていますね!
返信する
naoki様 (cinetama)
2022-03-15 01:28:12
またまたコメントをありがとうございました。

別に謙遜しているわけではないのですが、一般公開された作品で私が字幕を担当したインド映画は、それほど多くはありません。
公開作品は、やはり英語字幕のベテランの方が担当なさっている、という作品が多数を占めます。
いろんな方が担当しておられるので、観客の皆さんはお名前を憶えきれず、あまり印象に残らないのだろうと思います。
藤井美佳さんの字幕はかなりの割合を占めていて、しかも前述のベテランの方々と同じくお上手なので、映画自体を楽しめます。
お上手な方の字幕は、字幕があったことを忘れてしまうんですよね。
インド映画の公開がもっと増えれば、字幕翻訳者の方も育っていくと思います。
しかし、まずはこのコロナ禍が終熄してくれないと、インド映画の公開は望めないので、困ったものですね...。
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