アジア映画巡礼

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『ダルバール 復讐人』はこの人に注目!③ナヤンターラ

2021-07-16 | インド映画

ラジニカーント主演作『ダルバール 復讐人』、本日初日を迎えました。1日2回上映の新宿ピカデリー、朝10:15の回も、夜18:05の回も、満席だったようです。緊急事態宣言下なので席は1つ空けになっていますが、さすがラジニカーント主演作、堂々の発進ぶりです。明日の土曜日も朝の回は満席、夜も10席ちょっとしか残っていません。ご予約はお早めに。2週間限定上映なので、ご覧になる機会を逃さないようご注意下さいね。では、本日の美人紹介を始めましょう。おっと、その前に、映画のデータを今回も。

『ダルバール 復讐人』 公式サイト
2020年/インド/タミル語/158分/原題:Darbar
 監督:A.R.ムルガダース
 主演:ラジニカーント、ナヤンターラ、ニヴェーダー・トーマス、ヨーギ・バーブ、スニール・シェッティー、プラティーク・バッバル、ナワーブ・シャー
 配給:ツイン
7月16日(金)より新宿ピカデリーほかにて2週間限定公開中

今回、ラジニカーントの相手役は、かつて『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(2005)でもタッグを組んだナヤンターラ。あの作品では、田舎のお屋敷で父親と共に働く娘、という設定で、初々しくてかわいいドゥルガを演じたのでした。忘れられないのは、トルコのカッパドキアまでロケにいったソング&ダンスシーンで、こういっちゃ何ですが、今見ると衣裳も振り付けも、一昔前の感がありありという感じです。ご覧になりたい方はYouTubeのこちらをどうぞ。その田舎娘から、15年後の『ダルバール 復讐人』では、たおやかな美女に変身。上の写真を見ただけで、その麗しさがおわかりになるでしょう。

ナヤンターラの今回の役は、インテリアデザイナーのリリーと名乗る美女。ラジニカーント扮するムンバイ市警察長官アーディティヤ・アルナーチャラムは男やもめで、ヴァッリ(ニヴェーダ・トーマス/上写真左)という年頃の娘を持つシングルファーザーなのですが、娘に結婚話を勧めようと思ったら、「パパの再婚が先よ。でないと、心配で結婚なんかできないわ」とヴァッリに言われてしまいます。アーディティヤがヴァッリと付き人(ヨーギ・バーブ)と共に歩いている時、美女リリーが付き人の目を捉え、「アタックしてきなさいよ」とけしかけられてアーディティヤは話しかけようとするものの...というコメディシーンが用意されているのですが、ま、ここらあたりはお約束の展開ということで。

その後もリリーを巡っては、あれこれとコメディシーンが続くのですが、上写真のようなソング&ダンスシーンもあります。これは、親族の結婚式に参加しているリリーに呼び出され、アーディティヤと付き人が結婚式場にやってきて、ひとしきりコメディを演じた後で式場の人々と共に踊る、というシーンです。今回、ナヤンターラのサリーはいずれもとてもシンプルで、無地か、せいぜいボーダーが入っているぐらいです。センスのいい女性という設定から選ばれたものかと思いますが、清潔感に溢れていて、彼女を知的に見せています。残念ながら派手に活躍するシーンはないのですが、久々の日本のスクリーン登場なので、じっくりとご覧下さいね。

1984年11月18日生まれの彼女は現在36歳で、俳優デビューは2003年のマラヤーラム語映画。2005年に初めてタミル語映画に出演し、『チャンドラムキ』(上は日本公開時のチラシ。公開時にはタイトルに「ラジニカーント★」が付いていました)はタミル語映画としては2本目になります。生まれたのはカルナータカ州のベンガルールなのですが、マラヤーリー(ケーララ州出身者)のクリスチャン家庭の生まれで、そんなわけで南インドの言語がいろいろ話せるのです。人気が出たのは『チャンドラムキ』と、『ダルバール』と同じくA.R.ムルガダース監督の『Ghajini(ガジニ)』(2005)というヒット作に出演してからで、以後はタミル語映画を中心に、テルグ語、マラヤーラム語映画にも多数出演しています。日本での映画祭上映作には『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)や『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』(2018)がありますが、『ボス その男シヴァージ』(2007)のソング&ダンスシーンにも出演していますので、日本にもすでにファンが相当数いるのでは、と思います。ナヤンターラがカメオ出演した『ボス その男シヴァージ』の歌「Balleilakka」は、聞くと「これか!」と思われる方も多いと思うので、こちらをぜひご覧下さい。

こんな風に、ラジニカーントのお気に入り女優と言ってもよく、今回も2人の息はピッタリ。そのせいか、ラジニカーントもぐっと若返って見えます。大画面で、ぜひ楽しんで下さいね。最後に予告編を付けておきます。おお、インド人からもコメントが!(予告編動画を貼り付けたので、下のコメント欄が出せなくて残念!) 国際的な注目を集めてしまうのがラジニ作品なんですねえ。

『ダルバール 復讐人』7/16(金)より2週間限定ロードショー!

 


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