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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画のソフト発売が続々々

2025-04-21 | インド映画

昨年は19本のインド映画が公開されました。そして、今年に入ってからはすでに7本の映画が公開されています。その一覧は次の通りです。これを読んで下さっているあなたは、何本ご覧になりましたか? 

2024年
1月6日  『ヴィクラムとヴェーダ』 Vikram Vedha (ヒンディー語/2022) 配給: インド映画同好会
1月6日  『ただ空高く舞え』 Soorarai Pottru (タミル語/2020) 配給:インド映画同好会
3月1日  『ストリートダンサー』 Street Dancer 3D (ヒンディー語/2020) 配給: SPACEBOX
2月23日  『ザ・フェイス』 Yevadu (テルグ語/2014) 配給: インドエイガジャパン
3月15日  『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』 Brindavanam (テルグ語/2010) 配給: インドエイガジャパン
5月3日       『タイガー 裏切りのスパイ』 Tiger 3 (ヒンディー語/2023) 配給: ツイン
5月17日  『PS-Ⅰ 黄金の河』 Ponniyin Selvan Part1 (タミル語/2022) 配給: SPACEBOX
6月14日  『PS-Ⅱ 大いなる船出』 Ponniyin Selvan Part2 (タミル語/2023) 配給: SPACEBOX
6月28日  『チャーリー』 Charlie (カンナダ語/2022) 配給: インターフィルム
7月5日   『SALAAR/サラール』 Salaar (テルグ語/2023) 配給: ツイン
7月12日  『仕置人DJ』 DJ: Duvvada Jagannadham (テルグ語/2017) 配給: インドエイガジャパン
8月23日  『モンキーマン』 Monkey Man (英語/2024) 配給: パルコ、ユニバーサル映画
9月13日  『ジガルタンダ・ダブルX』  Jigarthanda Double X (タミル語/2023) 配給: SPACEBOX
10月4日  『ハヌ・マン』 Hanu-Man (テルグ語/2023) 配給: ツイン
10月4日  『花嫁はどこへ?』 Laapata Ladies (ヒンディー語/2024) 配給: 松竹
10月18日  『リシの旅路』 Maharshi (テルグ語/2019) 配給: インドエイガジャパン
11月1日  『カッティ 刃物と水道管』 Kaththi (タミル語/2014) 配給: SPACEBOX
11月15日  『コムライヤ爺さんのお葬式』 Balagam (テルグ語/2023) 配給: インドエイガジャパン
11月29日  『JAWAN/ジャワーン』 Jawan (ヒンディー語/2023) 配給: ツイン 

2025年

 

1月3日  『カルキ 2898-AD』 Kalki 2898AD (テルグ語/2024) 配給:ツイン
2月21日  『ジェイラー』 Jailar (タミル語/2023) 配給: SPACEBOX
3月28日  『デーヴァラ』 Devara: Part 1 (テルグ語/2024) 配給: ツイン
4月11日  『バーラ先生の特別授業』 Vaathi (タミル語/2023) 配給: SPACEBOX
4月11日  『RRR : ビハインド&ビヨンド』 RRR: Behind & Beyond (英語・テルグ語/2024) 配給: ツイン
4月11日  『土曜日の男』 Saripodhaa Sanivaaram (テルグ語/2024) 配給: インドエイガジャパン
4月18日  『タンデール 君の声を聴きたくて』 Thandel (テルグ語/2025) 配給: インドエイガジャパン

  

 

これだけの公開本数がある中で、ツインとSPACEBOXによる配給作品は、公開後半年ぐらいのうちにソフトが発売されることが多く、それをまた追いかけて購入するというサイクルがこの2,3年でどんどんせわしなくなっています。今も、連休に発売される『JAWAN/ジャワーン』と、6月4日に発売される『カルキ 2898-AD』の配達待ちですが、さらにこれに加えて、公開抜きでソフトが出る作品も増えてきて、せわしないったらありゃしません。特に今回、過去の大作がいろいろ出るので、ついポチポチしてしまいました。クレカの支払額が恐ろしいぞ~。その、公開スルー作品をここでちょっとご紹介しましょう。

①『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』


『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』 ソフト発売公式サイト
 1995年/インド/ヒンディー語/189分/原題:Dilwale Dulhania Le Jayenge/日本語字幕:松岡環

 製作:ヤシュ・チョープラー(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)
 監督・脚本:アーディディヤ・チョープラー
 作詞:アーナンド・バクシー
 作曲:ジャティン=ラリト
 出演:シャー・ルク・カーン、カージョル、アムリーシュ・プリー、ファリーダー・ジャラール、カラン・ジョーハル

この作品は別途シリーズでご紹介しているので、それを詳しく見ていただくことにします。と言っても、まだ第1回しか紹介していないじゃないか。怠けず紹介しろ! と、自分で自分にムチを入れ(BGMは♬"Komuram Bheemudo"ね)ましたので、2,3日お待ち下さいませ。

Dilwale Dulhania Le Jayenge - Trailer

 

②『FAN/ファン』

『FAN/ファン』 ソフト発売公式サイト
 2016年/インド/ヒンディー語/138分/原題:FAN/日本語字幕:
 監督:マニーシュ・シャルマー
 脚本:ハビブ・ファイサル
 作曲:ヴィシャール=シェーカル
 出演:シャー・ルク・カーン、シュリヤー・ピルガーオンカル、ワルーチャー・デスーザ、サヤーニー・グプター

『FAN/ファン』は2017年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映されました。初めて見たのはどこでだったが忘れましたが、見た後、劇中のキャラクターであるスターのシャー・ルク・カーン(彼自身が演じている)も、それから彼の熱烈なファンであるデリー在住の青年ガウラヴ(シャー・ルク・カーン二役)も、かわいそうでかわいそうで、泣いたことを思い出します。ガウラヴのキャラはVFXと特殊メイクを駆使して作られており、ちょっと若くて輪郭がゆるんだシャー・ルク・カーン、という感じなのですが、あまりにも一途なその「推し」ぶりがやがて恐怖を引き起こすようになってからは、怖い存在となってしまってもう正視できない感じでした。こんな映画を作ったのが、私の大好きな起業映画『Band Baaja Baaraat』(2010)のマニーシュ・シャルマー監督と知って、唖然としたのを憶えています。デリーの大学生であるランヴィール・シンとアヌシュカー・シャルマーが、ウェディング業者となって成功していく『BBB』は、あんなに爽やかな映画だったのに。しかし、それだけにこの『FAN/ファン』は公開後高い評価を受け、難しいテーマに挑んだマニーシュ・シャルマー監督に賞賛が寄せられたのでした。

Fan | Official Trailer | Shah Rukh Khan

 

③『タグ・オブ・ヒンドスタン』

『タグ・オブ・ヒンドスタン』  ソフト発売公式サイト  
 2018年/インド/ヒンディー語/166[分/原題:Thugs of Hindostan/字幕:
 監督・脚本:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
 作曲:アジャイ=アトゥル
 出演:アミターブ・バッチャン、アーミル・カーン、カトリーナ・カイフ、ファーティマ―・サナー・シャイフ

「タグ(Thug)」とはヒンディー語「ठग タグ)」が語源となった言葉で、ヒンディー語の辞書では「中世・近世にインドのデカン高原や北部地域において、旅人などを欺して接近し、盗んだり強奪したりすることを専業とした者や集団」と説明されています。この「タグ」という音が英語に入り、「Thag」と綴られたり「Thug」と綴られたりしてきたもので、正しい音は「タグ」となります。本作では時代を18世紀末に設定し、イギリス東インド会社の圧政に抗う集団を主人公にして、当時の反英闘争をファンタジーを交えながら描いています。主人公は反乱軍を率いる不屈の戦士アーザード(アミターブ・バッチャン)と、彼を捕らえようとするもののお金が第一で少々いい加減な傭兵フィランギー(アーミル・カーン)。さらには、復讐に燃える女戦士ザフィーラ(ファーティマ―・サナー・シャイフ)や踊り子スレイヤー(カトリーナ・カイフ)がからみ、やがて大海戦にまでもつれ込みます...。

アミターブ・バッチャンとアーミル・カーンが初共演とは知りませんでしたが、『ラガーン』(2001)ではアミターブ・バッチャンはナレーションだけの担当でしたので、ほんと、初共演になるんですね。監督は、アーミル・カーン主演作『チェイス!』(2013)を手がけたヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤで、本作の興収は『チェイス!』には及ばなかったものの、健闘しました。しかしながら、ハリウッド映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)と似通っている点を指摘する映画評などが多く出て、評価としてはいまひとつ。アーミル・カーンの達者な演技を愛でる作品となりました。

Thugs Of Hindostan Trailer | Amitabh Bachchan, Aamir Khan, Katrina Kaif, Fatima Sana Shaikh

 

なお、「タグ」に関しては、『ボンベイ』(1995)や『PS 1&2』(2022&23)のマニラトナム監督が現在『Thug Life』を製作中で、6月には公開の予定。どんな出来なんでしょうね? 主演は『ヴィクラム』のカマル・ハーサンです。まだまだいろいろ来そうなインド映画。今年も楽しんで下さいね。


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