アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ありがとう岩波ホール! 4月9日からは『メイド・イン・バングラデシュ』公開です

2022-01-13 | バングラデシュ映画

すでにニュース等でご存じだと思いますが、神田神保町にある岩波ホールが7月で閉館となることが決まりました。上京してから50年、ずっとお世話になってきたと言っても過言ではない岩波ホールなので、いろんな思い出が蘇ってきます。1974年2月に岩波ホールで開始されたエキプ・ド・シネマが、インド映画のサタジット・レイ監督作品『大樹のうた』(1959)で始まったのと同じように、私も映画の仕事への道を岩波ホールで開いてもらった、と言っていい人間なのです。特に映画ライターとしての扉は、岩波ホールで1981年4月に上映されたサタジット・レイ監督作品『チェスをする人』(1977)のパンフへの執筆によって開かれたと言え、その後40年にわたって文章を書いて原稿料をいただく生活ができているのは、この時の拙文「『チェスをする人』に寄せて」のお陰です。この時お世話になったK沢さんのご恩は忘れません。

他にも、お亡くなりになった高野悦子さんや、今の支配人でいらっしゃる岩波律子さん、先年定年退職なさったジョージア映画の専門家原田健秀さんほか、たくさんの事務局の方にお世話になりました。岩波ホールにうかがっていろんな監督のインタビューをさせていただいたのも、思い出に残っています。私にとって岩波ホールは神田書店街の女神的存在だっただけに、ランドマークを失ってしまうような寂しさを覚えます...。と感慨にふけるのはこれぐらいにして、最後の上映ではないのですが、その少し前に珍しいバングラデシュ映画が上映されます。一昨年、2020年の大阪アジアン映画祭特別招待部門で上映された『メイド・イン・バングラデシュ』(2019)です。試写状をいただきましたので、とりあえずそれをスキャンして付けておきます。

大阪アジアン映画祭の公式サイトでのご紹介はこちらです。公開は4月16日(土)から。後日、試写を拝見してからまた詳しくご紹介しますので、楽しみにお待ち下さい。大阪アジアン映画祭で上映された時、「見たい~」と思っていた作品がスクリーンで見られるなんて幸せです。実は今日が私の誕生日だったので、何よりの誕生日プレゼントとなりました。そして、2011年1月13日から始めたこのブログは、本日で丸11年となります。第1回を見直してみると、「2010年に一般公開されたインド映画はゼロでした」と書いてありますが、そうそう、2010年も2011年も公開作品はゼロだったんですねー。浮き沈みが激しいインド映画@日本ですが、今年は浮いてほしいなあ、と思いつつ、今年もぼちぼちブログを続けていきますので、12年目もどうぞよろしくお願い致します。

 

 


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