アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

「ヤスミンの世界」いよいよ明日から

2011-07-15 | 東南アジア映画

前にもご紹介した「ヤスミン・アフマド監督レトロスペクティヴ:ヤスミンの世界」が、いよいよ明日から渋谷のユーロスペースで始まります。上映される作品は次の通りです。

    『ラブン』 (2003)
    『細い目』 (2004)
    『グブラ』 (2005)
    『ムクシン』 (2006)
    『ムアラフ 改心』 (2007)
    『タレンタイム』 (2009)

映画の製作年順は上の通りなのですが、オーキッドをヒロインとした物語4本は、年代順に『ムクシン』『細い目』『ラブン』『グブラ』となります。この順番でご覧になるのも一興です。上映時間等はユーロスペースのHPをご覧下さい。

えー、このHPにありますように、17日(日)には石坂健治さん(東京国際映画祭「アジアの風」ディレクター)と私がトークもやります(本名バレバレですが、宣伝しとかないと)。そこでは、生前のヤスミンの写真や、妹のオーキッドさんの写真などもお見せする予定です。

ヤスミンの写真は、2006年の東京国際映画祭で『ムクシン』が上映された時のもので、雑誌「POP ASIA」インタビュー時にちょっと撮らせてもらったスナップです。プロのカメラマン(カメラウーマン)のSさんが撮っている合間にデジカメで撮ったのですが、さすがプロの場所選びやポーズ指定は素晴らしく、素人の私の写真でも見られるものになっています。今回は、「POP ASIA」編集長関谷元子さんが快く許可して下さったので、皆様にお目に掛けられることになりました。あと、昨年夏KL近郊のオーキッドさん宅で撮った、『タレンタイム』出演者の素顔写真などもあります。

その中に、やはり2006年の東京国際映画祭で撮ったヤスミンとホー・ユーハン、ピート・テオの写真も入れておきました。使わなかったバージョンを1枚、ここに付けておきます。

これは、ホー・ユーハン監督作『Rain Dogs』 (2006/中国語題名:太陽雨)の舞台挨拶時の写真です。ピート・テオとヤスミンも重要な役でこの作品に出ていたので、2人は俳優として登場したのでした。とはいえ、3人並ぶとヤスミンがお姉さんの貫禄十分、背の低いホー・ユーハンとのっぽのピート・テオはやんちゃな弟たち、という感じでほほえましいことこの上なし。劉徳華(アンディ・ラウ)がプロデュースしたこの映画は、日本版DVDにもなっていますので、ヤスミンの堂々たる女優ぶりをぜひ見てみて下さい。

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俳優と言えば、ホー・ユーハンも俳優としていろんな作品に出演しています。今回上映される作品では、『ラブン』にエルビス(!)という役名で出演しており、結構出番も多いです。また、『ムクシン』『タレンタイム』にもちょろっと顔を出しています。『タレンタイム』は見つけるのが難しいかも知れません。実は私もあとから知って、「そうだったの!」でした。皆さん、見つけてあげて下さいね。

その他、俳優ホー・ユーハンの才能はCFでも発揮されています。どちらもTV3(ティガ)のCFですが、まず2007年のハリラヤ(イスラーム教徒の祭日)向けのものがこちら。主演はヤスミン映画の常連女優アディバ・ヌールで、ホー・ユーハンは後半に出演。おいしい所をさらっています。

もう1本は、2008年の旧正月向けCFで、ホー・ユーハンが演じるのは何と黄飛鴻(ウォン・フェイホン)とその父。ジャッキー・チェンの『酔拳』も真っ青の展開を、こちらお楽しみ下さい。2009年にホー・ユーハンが東京国際映画祭で来日(この時は『心の魔』 (2009)を上映)した時に聞いたら、このCFは彼の自作自演なのだとか。ひょっとすると、2007年のも彼の監督作かも知れません。

最後に、ちょっとピンぼけなのですが、ヤスミン&ユーハンの”姉弟”写真を付けておきます。

『心の魔』でもヤスミンがラストに顔を出していましたね。仲の良かった”姉”と”弟”たち。ヤスミンお姉さん、妹のオーキッドさんと共に、”弟た”ちも天国から見守ってあげて下さいね。

 


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