あなたの大切な人を寝たきりにさせないための「介護の基本」という本は、
奈良のあすなら苑が挑戦する10の基本ケア。
こんな介護に取り組んでもらえたら、親を安心して預けられるなーと感心したので
ご紹介します。
○『足の拘縮を作らない』取組その1
優しく寝かせたままやリクライニングの車椅子を4日も使い続ければ、
足が「くの字」に曲がってしまい、固まると痛くてまっすぐにできなくなる。
これを防ぐのがプロの介護職であると、、
その対策としてここでは
1.玄関の段差を活用して靴を履き替えてもらう
2.車椅子から椅子へ座り替えてもらう
3.骨盤を立てて座ってもらうために椅子とテーブルの高さを利用者さんに合わせ用意する
こうして、床に足をつけて座ることで、その先オムツがはずれ、トイレに座れて
更には、小さい家庭浴槽に跨いで入れるようになるそうです。
この特養は『床に足をつけて椅子に座る』ことをとても大事にしているとのことで、
自立生活を取り戻す為には不可欠だなと私も思います。
私の母もリウマチで膝がかなり痛むので、立ち座りがとても大変です。
月に2回は整形外科で痛み止めの注射を打っていますが、なかなかリハビリを
自分で家にいて続けるのはよほど意志が強くないとできないことです。
施設に入ると、家でも車椅子だったから施設でもそのままという判断をされてしまえば
そこから一生、車椅子の生活になってしまうでしょうね。
プロに預けたら「車椅子から椅子に座れた!」「トイレに座れた。オムツが取れた!」
「自分でお風呂も入れた!」となって欲しいですね。
転倒を防止するあまりに自立の機会を奪うのではいけませんよね。
さてしかし現場では一人ひとりのご入居者にあったテーブルや椅子の高さを
用意しているでしょうか?
私が見に行ったホームではそれを意識して実行していたところがありました。立派!
パチパチパチ!