
「新世界」というケバケバしいどこかのクラブのような名称。
明治30年ごろ、大阪の西成今宮村と呼ばれた畑地で、広大な荒地の一部を市街化することになり、国内外の最新技術を披露するいわゆる「万博」のような博覧会が催されたらしい。
後にこの跡地に天王寺公園などができ、「大阪の新名所」という触れ込みで「新世界」が誕生し、「通天閣」もできた。
当時の通天閣は、現在の形とは違い、パリの凱旋門の上にエッフェル塔を乗せた形に模していたそうだ(爆)
洋風の目新しい新天地にしたかったのだろうと思う。
大阪住吉大社近くにあるカフェでコンサート前の打ち合わせをした時のこと。
北海道出身で、現在兵庫県に住んでいるゆかりさんがカフェに来るルート検索で出たのが、昔から新世界に隣接する、住所不定の路上生活者の日雇い労働者が暮らす「釜ヶ崎」と呼ばれている地域を歩いてくるルートだったらしい。
今は昔より随分治安が良くなったようだが、昼間は良いとしても夕方ぐらいからは少し様子が変わり、車ででもあまり通過したくはない所。
彼女の来たルートを聞いて私たちはちょっと絶句。彼女の話を聞いたご主人もびっくりだったとか。
この話の流れの中で、新世界の名前や通天閣も出てきて、我々も大阪に居ながら登ったことがない、この際行ってみよう❣️となった。


「テレビなんかで見るこのアングルこれや〜❣️」
新世界と言えば「串カツ」
建ち並ぶお店の前で客引きの店員さんが呼び止める。
中国人観光客などこの猛暑でもたくさんの人が歩いている。
串カツとたこ焼きの文字が目に付いたお店に入った。




レンコン、牛カツ、鶏の青じそ巻き、ホタテ、茄子、じゃがいもなどの串カツと、山芋のトロロ焼き(美味しかった!)

卵焼き

山芋のお漬物。私は初めて食したが、ワサビをつけて食べるのが絶品。

ゆかりさん所望のたこ焼き。表面がパリッとしていて油断して噛むと火傷しそうになった。「アッチ、アッチ〜」と言いながら「大阪の人は火傷しないようにこうやって食べるのよね」と、口の中でたこ焼きをひっくり返して噛み砕く真似をしてみんなを笑わせてくれる。

たえこさんという猫ちゃんを飼っているゆかりさんは、動物園でもその都度動物に話しかける優しくて天然な人。
串カツ屋さんで1時間ぐらい休憩して次はいよいよ通天閣へ。