〜かたることばが歌になる風になる〜

高句麗の「広開土王」健老大学の公開講座

地元で開校している「健老大学」というのがあって
妹は今期の受講生として参加している。
生涯学習として、色々な講師の方の授業を受ける勉強の場で
受講の資格は55歳以上の通学可能な人。
よその市に在住する人でも受講は可能のようだ。
火曜日の授業以外に、ここの受講生はもちろん一般に向けて公開講座が催される。

妹から、韓国(朝鮮)の歴史の専門家という、講師の先生の講演の情報を知り
先週土曜日から始まった講座の2回目に参加してきた。50名限定。

韓国ドラマにハマっていた私は、特に時代劇を好んで観た。
朝鮮王国の基礎を築いた初代王様「イ・ソンゲ」という武将と
その五男「イ・バンウォン」を題材の時代劇は、いろんな俳優さんが演じている。
しかし「広開土王(コウカイド王)」については、イ・テゴンという俳優さんの
ドラマのタイトルと、宣伝写真で知っていてもあまり興味が湧かず
時代背景などは講義で初めて知った。
         イ・テゴン

京都府立大学の準教授井上直樹先生の「古代日朝関係史」という講義。
先生はうちの長男より2歳上の47歳。早稲田大学大学院文学部研究科修了。
中国吉林省の「吉林大学」や「ソウル大学」にも留学されていて
東北アジア古代史や、朝鮮古代史/近代日本の朝鮮古代史、満州史認識などの
研究による著書も出しておられる。

2回目は『広開土王碑』のなかの倭 高句麗と倭の天下観」というのがテーマ。

1時間半の講義では、何度か韓国を訪れた時のエピソードなどを入れ
面白おかしく笑いを誘いながら、広開土王の碑について熱く語られていたが
少しだけ興味を持った私のような者以外には、退屈なお話かも知れない。
大学の講義なんてこんなものだったなと、学生時代の気分が蘇る。

倭国(日本)と高句麗などが、朝鮮半島の主導権争いをしていた時代。


高句麗は、百済、新羅の三国の中で優位に立っていたようだ。

先週1回目は「七支刀の背後ー4世紀後半の百済と倭」のお話。
妹は、先週の方が面白かったと言っていた。

「倭」とか「倭国」あるいは「倭人」という言葉が、歴史書に出てくるのは
弥生時代中期の紀元前150年ぐらいで
「広開土王碑」つまり王のお墓は414年に建立されていて、世界遺産になっている。
碑の真ん中に縦に、この頃の史実を漢字で刻んでいる「拓本」というものが
あるらしい。
汚れなどを綺麗に拭いて読み解かれているが、古いものなので
判読が非常に難しかったお話もされていた。

高句麗の第19代王様が「広開土王」で、韓国ドラマをよく知る人には懐かしい
「冬のソナタ」でブレイクした「ヨンさま」ことペ・ヨンジュン
20年ぐらい前に、タムドクという人物に扮し、後に広開土王になるという
「大王四神記(だいおうしじんき)」放送された。
この時は、作り物的なファンタジックな場面に興味がわかず
広開土王も、どういう時代の話かも知らない間に終わってあまり覚えていなくて
井上先生のお話で初めてドラマの内容がわかったという次第。

そして、遥かに遡って、ソン・イルグクが演じた朝鮮の始祖「朱豪(チュモン)」
17世孫が「広開土王」となることがまた講義でわかった。
朱豪も随分前に観てよく知っているが、日本の歴史じゃなく朝鮮史の方が
少し知っているなんて皮肉だと苦笑している。

ここに中国も絡んでくるので、ハマっている中国ドラマにも
つながりがわかるかと少し期待しているところ。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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