城跡を見るための過酷な山登りから旅館に戻って夕方4時ごろ温泉に浸かる。
大浴場に向かう途中にある大広間で、地元の何かの団体の宴会が開かれていた。
月曜の閑散とした旅館での思わぬ団体さんの声を聞いてなんだかホッとした。
広い湯船のお湯の温度はぬるめで浸かりやすくジワーッとあったまってくる。
疲労感は徐々に心地よい解放感になっていく。
「戦国料理」というメニューの夕食。



高級飛騨牛、地鶏、豚肉、畑で作ったという野菜などを網で焼いて、ホウバに乗せて焼いた自家製のお味噌を付けて食べる。自家製のお味噌は、紫蘇の香りと程よい甘さ、辛味のバランスが絶妙でいくらでも食が進む。
翌朝も体に優しいというような献立でほっこりする。


この辺りは平地より気温が2、3度は低いので、山登りした時はじわっと汗をかいたが、夜はもちろんエアコンで部屋をあったかくしてはいるが、お部屋にはトイレは無く、お部屋の入り口正面近くにあるけれどやはり寒い。
冷え込む土地なのに廊下は、お風呂に降りる階段などもほとんど石畳で、冷え込みを助長する作りになっている気がした。夏は涼しいだろうけれど、、、
入り口を出たところにファンヒーターが置いてあってその温風で助かった。
常備されている浴衣は、一応標準サイズの私と妹には丈が短かった。
浴衣を着て眠ると足元がずり上がって厄介なので、普段は自宅のパジャマのズボンなどを持ってくるのに、私は荷物を極力少なくしようとして持ってこなかったのは失敗。
履いてきたスパッツタイプのパンツを下に履いてやっと落ち着いた。
岩村山荘は料金の半分以上は食事だったのだろうと思う。
2日目は岩村から明知鉄道で恵那に戻り、JR中央本線で名古屋に戻る途中の多治見駅で下車の予定。
多治見は織部焼の町。美しい緑の釉薬のかかった定番の器をいろいろ見たくて途中下車した。
この話は次の章で。