またまたNetflixです。
画像もNetflixサイトからお借りしました。
チ・ジニ扮する父親ハン・ジョンウは、アスペルガー症候群の息子グルと一緒に
故人の遺品整理と、遺された人に遺品を届けるという仕事の
「遺品整理会社”ムーブ・トゥ・ヘブン”」を経営しています。
チ・ジニさんは2003年の「チャングムの誓い」でチャングムの恋人
ミン・ジョンホという武官を演じた俳優さんで、今も色々なドラマで
活躍されています。
日本映画の「おくりびと」を彷彿とさせますが
おくりびとと違い、亡くなった方の死装束などを施し
納棺するなどの作業はしません。
遺品を整理し、それを遺された人に届けるという仕事です。
この仕事では、事件性のあった部屋の床に血糊が固まっていたり
孤独死した人が、発見されるまで日にちが経過していて、人間の体液なのか
何か得体の知れない液体に塗れた寝床に、ウジ虫がわいて腐臭が充満しているような
おくりびとでもそのような場面があったように、目を背けたくなるような現場でも
まず、故人に向けて自分たちの名前を告げ、黙祷を捧げた後粛々と
遺品整理と、故人の想いを感じ取りながら作業していく場面に
何度もやるせない思いになったり、胸が詰まるような気持ちで観続けました。
息子と一緒に仕事をしながら、父が伝えてきたこと。
「遺品から、亡くなった人の伝えられなかった想いが聞える。
遺品と一緒にこの想いを、遺された人たちに届けることが自分たちの勤め」と。
こだわりの強いアスペルガー症候群の息子グルは、父以上にこの教えに拘っていて
父親が急死して亡くなった後も、依頼があれば、父が健在の時と変わらず
現場に向かい作業します。
そこに、亡くなった父の弟チョ・サングが刑務所から出所して
甥っ子の後見人としてやってきます。
元ボクサーでもある叔父は、以前観た「シグナル」のイ・ジェフン(パク・ヘヨン)。
シグナルでは、仕事熱心で物静かな
プロファイラー(犯罪捜査官・犯罪心理分析官)を演じていましたが
ここでのイ・ジェフンさんは、筋肉隆々でお腹も割れた見事な体で
違法賭博の試合に出たりする、一見チャランポランな
いつもたばこを吹かしているチンピラ風な男を演じていて
あまりのギャップにびっくりです。
韓国の男優さんは、兵役もあるからでしょうけど鍛え方が凄いので
お顔は綺麗なイケメンなのに、ムキムキな人が多いのにもびっくりします。
息子グルは『愛の不時着』でも出演していたらしいタン・ジュンサンという俳優さん。
韓国ドラマでちょくちょく見る方です。
アスペルガーは、コミュニケーションや、想像力などにおいての障害や
こだわりの強さなどがあるそうですが、グルはそのこだわりの強さが逆に
遺品の中の見落とされるような、例えば、銀行の出金票から
故人の息子の、母の生前の不可解な行動とその意味を知らされて涙する話や
カメラの取扱説明書から、殺人の濡れ衣を負わされた故人の事件解明に至ったりと
それぞれのエピソードの着目点と、詳細で綿密な描き方に感服すると同時に
身近な者の死を経験した私自身の、あの時の行動は良かったのだろうか?などと
自問自答したりして、胸が苦しくなってくるような思いに何度もさせられますが
グルの父親が、チャランポランに見える自分の弟に何故息子を託したのか
徐々に心が温かくなる結末へと導かれていきます。
自分の生き方をも考え直す気持ちにさせられた、見応えあるドラマ10話でした。
さて、既に我が家には無い2007年あたりのバラです。
どのバラも数年は咲いていました。
上の濃いピンクは、アメリカのウィークス社の「ワイルド・ブルー・ヨンダー」
した左「わたらせ」右「夕霧」
左「クゥーンマザー(マザーテレサに因んで)」真ん中「つるバラ・ふれ太鼓」
右「つるバラ・アンクル・ウォルター」このバラは
もっと沢山花をつけていたこともあったように記憶してますがその写真はありませんでした。