2学期に入り、少しずつはいりの体調が悪くなった。
また血圧が低く、学校で寝ることも…
そんな中、授業中に寝てしまったはいりを、男の子達が、「サボるな!」「ねんな!」って罵り、叩いたり引っ張ったり、めちゃくちゃして起こすということが起きた。
その授業は、今年度から来た英語の先生で、見守ってるだけ。
それに危機感を持ってくれたのが、はいりが毎朝一緒に学校に行ってる女の子。
近くの咳の子達に、「はいりは、薬飲んでて、サボリじゃなく気絶だから」って。
その日、はいりは帰ってきて
寝てしまった時に、叩かれてめちゃくちゃ痛かったって話しはした。
でも、ただ起こしてくれたんだとばかり思ってたから、そんなに気に留めてなかった。
だけど、女の子友達が、はいりのお母さんから私だけを呼び出してって担任に言ってくれって連絡がきてね…
そう連絡帳に書いて持たせた。
女の子友達は、あれはひどかった!
先生、あれは間違いなくイジメですよ!
はいり、きつくて寝てしまうだけなのにひどい!って散々打ってくれて。
担任は、すぐさまはいりに確認し、皆に事情を説明して、叩いたりした子、手を挙げさせて注意したらしい。
これで落ち着いたって思ってた。
だけど、はいりの様子がおかしい。
暗い。
中休みも、昼休みも1人でいるみたい。
幼稚園の頃からの友達の子に、嫌がらせをされてた。
クソや死ねって言葉を言うわけじゃない。
そういうこと言う子は、むしろ悪意なく、口癖のようになってるだけ。
でも、その子は、はいりの気にしてるクセを真似したり、苦手なことを煽るように言ってからかってくる。
これは、性格の問題だから、先生に注意されると余計言ってくると思う。と言うはいり。
腹が立つけど、この件に関しては、自分で立ち向かうと言う。
先生が聞いても、大丈夫です。自分で解決できます。学校は楽しいですと答えたそう。
だけど、日に日に元気をなくすはいり。
ある日、「きつい」「限界かも」と言い出した。
毎朝女の子友達が一緒だから行けてるけどと…
ヤバイ。
急いで担任に電話し、学校に行った。
実は、前日に嫌な話を聞いていた。
「中休みや、昼休みは元気に遊んどいて、授業始まったらきついとか言って寝るのおかしくない」って言われていると…
しかも、1人じゃない…
はいりの事情を再度細かく説明し、起立性調節障害の子は、かなりの確率で、周りの理解が得られないと登校拒否になる。
はいりの限界って言葉が怖いと。
先生が皆にまた話してくれると言い
打ち合わせ。
休み時間など、少しでも元気な時は身体を動かすことが回復への近道。
だけど、起立性調節障害だけじゃなく、体位性頻脈症候群もあるから、脈の問題で酸素が脳に回らなくなり、気絶するように寝てしまうことがあるということ。
事前に見つけておいた、ある中学が生徒向けに作った起立性調節障害を理解してもらうための動画を皆にも見てもらおうということになった。
先生が、あまりにもはいりを弱い子、良い子って思ってるから、そうじゃない。
意外と根性悪いってことも話した。
兄弟喧嘩もほとんどないほどに、はいりが兄に何でも譲ることが多いけど、けっこう根に持ってて、大人になって仕返ししてやろうと目論んでることも話すと、先生はそういう部分もあるんだと安心したって言った。
そして翌日。
朝イチ、はいりのクラスだけじゃなく、隣のクラスも、はいりの身体の説明をしてもらい、動画を皆で見たそう。
はいりのことを色々言ってた子達は
「悪口言って無駄だったね」と話してたそう。
伝わったのかな?
先生も、何度も何度もはいりにも私にも、確認してくれた。
私的には、親がここまででしゃばり申し訳ないと伝え、はいり自身が自分で説明できるようにならなきゃいけないことだと詫びた。
だけど、先生は「体調のことまで子供が自分でどこまで理解して、説明できるか、小学生だけじゃなく、中学生でも無理です。これは教師の役目です。」と言ってくれた。
それと同時に動いてた問題。
友達とのトラブル。
嫌がらせの延長で、蹴られたりもしてた。
もう、喧嘩でもして自分で戦うのが一番だけど、このままずっと気にして体調まで悪化するのは良くない!
親か先生、どちらかが立ち会って話す!
2択だ!と、はいりに突きつけた。
そしたら、ママがいいとは言ってたんだけど
突然、もう六年生だし自分で言う!って、さっさと自分で電話しだした。
私は、相手のママにLINE。
時系列で、この時こんなことされたのが嫌だった。あの時のこんなこと、あったよね?
一つ一つ確認しながら伝えてた。
相手は、「ああ、あれね」と言ったり「覚えてない」と言ったり。
そして最後に、「はいりも意地を張り過ぎた。ごめんね、仲直りしたい」と言ったそう。
相手はなんて?!
「いいよ」って…
ちょっと待て!
いいよじゃなかろうが!
謝れよ!
そう思ったけど、はいりはスッキリしてる。
相手のママと、その後LINEした。
息子の最近の言動。
偉そうに言ったり、急にキレたりして、友達傷つけてないかなと心配してた。
ごめんなさいと…
ただ!
そこから、お母さんが顎関節症で体調悪くてあまり話せてないという話しが始まり
でも、よく聞けば、顎関節症は10年前からだと言うし、話しが噛み合わない。
つまり、このお母さんは、体調を理由に見て見ぬふりしていたと。
しまいには、またうちの子がなんかしたら言って下さいと、、、
おいおい、はいりに言わせるだけ言わせて、それを注意とし、親は無介入。
だめだ、話しにならん。
親子で話しが通じない。
翌日、担任からも聞かれたから、ことの流れを話した。
担任も、相手の子に、はいりと喧嘩したんやろ?仲直りできた?って聞いたそう。
そしたら、ピンと来てない様子で、首傾げながら「ああ」って曖昧な感じだったそう。
担任とも、親が怒らないのを他人が口出そうとは思いませんが、今後喧嘩してもいいから、はいりも言いたいこと言って、ぶつかって行って欲しい。
その中で、合わない子は合わないだろうし、そういうのも分かっていくだろうと。
ただ、はいりは違った。
翌日、公園で他の友達交えて遊ぶのに誘った。
当日、はいりはドキドキしながら公園へ。
相手の子、来なかったらしい。
翌日、謝罪や言い訳もなし。
今日、ゲームをする約束したそう。
パソコン教室だったから、遅くなってしまったけど、全部終わらせゲームを開いたけど、来ない。
二度も約束破られてる。
それなのに、友達とお泊まり会でもしてリフレッシュしたら?という私の提案に、はいりは相手の子を誘うと言い出した。
ちょっと待て!
それはおかしい。
相手は、反省もしてなけりゃ、謝ってもない。
悪いことしたとさえ思ってない。
その状況で呼んだとて、また嫌なことされて傷つくのははいり。
何でその子に固執するの?
いい子ちゃんやるのも大概にしなさい!
ありがとうって言葉は、たくさん言ってもいい。
だけど、悪くないって思ってるのに、ごめんなさいって言うのは違うよ?
おかしいって思ったら、ちゃんとおかしいって言いなさい!
それでもやられたら、周りに助け求めてもいい。
悪い子の中のいい部分を見つけようとするのはいいことだけど、これはおかしいよ!
この先出会うのは、いい子だけじゃない。
嫌な人だってたくさんいる。
それをいちいちいい部分探してくっついて悪くないのに謝っていってたら、いつしかはいりも悪いことする子達の仲間に見られるようになることだってある。
合わない、違うな、おかしいって思ったら、友達だって付き合い切ったっていいと。
その子が反省して、謝ってきた時に許せばいい。
でも、今は違うくない?
はいりを叱った。
また、はいりの血圧下がってしまった。
今までは、悪いことはしたらだめ。
人を傷つけちゃダメ、相手の立場になって考えろと教えて来たけど、今逆なことを私は言ってる。
はいり混乱しないかな?とは思うけど
善悪はハッキリさせなきゃ。
スパンスパンあいつは合わない!ムカつく!って友達切り捨ててるハルヒだって、未だ友達はいて、1人じゃないよ?
はいりに伝わったかな?
どうだろう。
精神面が体調に直結するはいり。
心配です。