増田カイロプラクティックセンターの近況レポート

筋骨格・神経・アレルギー(NAET)・感情の統合療法。
増田裕D.Cのブログ

2007年2月4日 同時平行読書

2007-02-04 12:48:41 | 近況
院長記

現在、何冊かの本を同時平行して読み続けている。

まず、箒木蓬生著「アフリカの蹄(ひづめ)」。これは南アフリカにおける黒人差別と戦う日本人医師(留学生)の物語である。絶滅した筈の天然痘ウィルスが黒人社会に蔓延する。これはどうやら、白人右派の謀略の可能性が高い。黒人を絶滅させ、白人社会を堅固なものにするためだ。話がスリルに富み、物語はミステリー、サスペンスのような趣もある。文庫本の最後を見ると、17刷を数えている。読まれている。この本は中丸薫が推薦していた。

鳥居民著「横浜富貴楼 お倉」(副題:明治の政治を動かした女)。これはまだ物語の序の段階で、これから物語が始まるところ。丸谷才一が絶賛していた「昭和二十年」の著者である。この人の著作はこれまでにもいろいろ読んだ。

それから寝る前と風呂の中で読む本は山田風太郎著「警視庁草紙」(上下)である。上巻は読み終えた。これは明治維新初期のまだ、江戸の気風が残っている時代を背景にした独特の捕り物帳である。主人公は元南町奉行と配下の者たち。これは哲学者・木田元の愛読書である。それで手にした。

それから、生方敏郎著「明治大正見聞史」。これは丸谷才一のエッセイで紹介されたいた。今は日清戦争の頃の世相を読んでいる。

「自閉症スペクトル」(ローナ・ウィング著)。これは仕事の一環である。

それから数日前から大著「ユリシーズ」(ジェイムズ・ジョイス著)を読み始めた。これは読み応えがありますね。これは以前読みたいと思って買っておいたものを本を整理していたら出てきた。20世紀最大の小説家の本だけにわくわくしている。訳者の一人はわが尊敬する丸谷才一氏ほか2名。

これだけ同時に読んでいて混乱しないですか? 失礼ですが、皆さん学校は行きましたでしょうか? 1日にいくつも授業を受けられましたね。それと同じで、1冊の本に飽きたら次の本に行くという具合です。

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2007年2月2日 自閉症の翻訳

2007-02-02 10:37:23 | 近況
院長記

Dr Deviの「アレルギー関連の自閉症よ、さようなら」を現在翻訳中である。用語の訳し方に気をつけなければいけない。そこで、数年前に購入していた「自閉症スペクトラム」(ローナ・ウィング著、久保紘章・佐々木正美・清水康夫監訳)があったので、一通り眼を通すことにした。やはり本はその時必要でなくとも買っておくと意外な時に役立つ。だから作家の井上ひさしは「ツンドクも読書のうち」と言ったのだ。

著者は英国の自閉症の問題に早くから取り組んできた医者。やはり専門家なので、造詣が深い。

それから日本自閉症協会のホーム頁を見て、必要な箇所をコピーして読む。また、必要文献を注文する。

やはり見当違いな誤訳は避けねばならない。

こうして、自閉症の本人だけでなく、両親、保護者、関係者の苦労や思いを知ることは、治療家として認識を深める意味で大切である。これも「訳者あとがき」に追加しておかなければいけない。





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