岡山県華僑華人総会 ブログ

中国領事館の各種業務代行
各国ビザ代行
中国語講座の運営
格安航空券販売
その他困った事があればご連絡ください!

『雑感』 祖国からの技能実習生

2020-09-22 16:05:34 | 日記

実習期間3年の筈が半年で帰国。

大連・華世から送り出され、120万円を支払い惣菜の技術を学ぶ為来岡し、倉敷市内のある企業に就職したが、連日皿洗い業務を強いられ、おかしいと送り出し機関に訴えても無視され、5月27日岡山県華僑華人総会に相談があった。

 1年生3名・2年生1名・3年生2名と、企業、管理組合と送り出し機関大連・華世との交渉が始まる。

2回目の交渉の途中、企業の社会労務士が、2時間の団体交渉時間が過ぎたからと交渉を打ち切ろうとする場面も。

3回目の交渉時、2か月経っても一つも前進がないことに不満を募らせ、少しでも交渉を前向きに進める為、話し合いの継続を求めて出口を防ぐ実力行使に、企業側が倉敷警察署を呼ぶ事態も・・・。話し合いの場・倉敷労働会館から、パトカーが来た事を理由に、「今後労使関係者への会場使用禁止」の事態も発生。

更に、支援運動の中で、支援者がある技能実習生に対し、セクハラ行為も発生。メディアの報道もあった。

 9月18日、約4か月間・5回にわたる団体交渉の結果、未払い賃金等の話し合いがようやく合意に達したが、1年生の1人はまだ合意は出来ないと不満を訴えた。1時間かけて説得し、理解を示したが、本人のサインは拒否。本人の指示で何とか労働組合が代理でサインにこぎつけ合意に至った。

 

 9月22日、関西空港から上海まで、片道約30万円のチケットを管理組合が用意し帰国の途に。上海到着後はPCR検査も待っている。陰性ならホテルに14日間隔離、陽性なら病院へ。

 借金返済も出来ず技能も学べない、悲しい技能実習生の来日であった。誤魔化しの制度に怒りはどこへ向けたら・・・?!