竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

19/05/15 平成にサヨナラ~♬

2019年05月15日 22時02分52秒 | 渓修行
あーやれやれ。やっと年券買えました!

えっ? ああ、そうそう、昨年は年券を買いそびれちゃったんです。仕事のせいで。今まで釣りに行けなくても年券だけはしっかり買っていました。年券買えないって大事件ですよね(<アンタだけや)。

「平成の思い出」なんて、劣悪な労働環境ぐらいしか頭に浮かばないですよ。
思えば、それは長い長い、まるで恵那山トンネルのような時代でした…

最近はどこの職場も過密労働で眉間にしわ寄せていないと、周りから変な目で見られてしまいます<日本は徴兵制ないからな)。

そやな。マジで「令和」になる前は海釣り行くのもしんどいっていう状況で(<エラいこっちゃ)。ともあれブログまだ死んでなくてよかったです。gooスタッフさんのご厚意にただただ感謝する次第であります。これまで釣り場でお会いした皆さんがどれだけ見てくれるかは未知数ですが…。


で、今年は幸運にも時間にゆとりができ、なんとかこの令和元年度は渓流通い(<狂い)復活できそうなメドが立ちましたんで、めでたく年券購入の運びに<パチパチ)。

ついでに川の様子を見に行って来ますよ。ああ、自殺しなくて良かった<パキッ)。



さてさて、車を思い出のポイントに向かって走らせます。
ここは土日だといつも誰かしら入っているのでなかなか降りられません。平日限定のポイント。

まずは鮎の放流場所から入渓。路地でちょうど漁協の車とすれ違います。今日はカワウのトラップを回収しに来たのでしょう。組合員さんの足跡が残っていたのでそれを頼りに川に降ります。

上から見た感じ浅そうだったんで徒渉なんて全然考えてなかったのですが、水かさが増し脚が浮いちゃって流されそうです。仕方なく渕尻の深いところを泳いで渡ります。めっちゃ寒いです。水温を測ってみるとなんと14°C! 皆さんはちゃんとウェットスーツ着て下さいね。

今日はまさか泳ぐなんて思ってませんでしたから鮎シャツです。川から上がると寒い寒い。ブルブル震えながらまずはピンチョロを採ります。ところが1番子はすでにハッチしてしまった後。辛うじて2番子が採れますが、まさに「サシ」サイズ。この時点でもう「帰ろうか」モード(<帰れ帰れ)。

でも、ここでくじけなかったのは持ってきた竿のせい。昭和生まれの(<アンタと同じや)初代「がま渓流」です(これを手に入れた時はコミがガタピシしていたのですが水研ぎしてキッチリ調整しています。むふふ…)。これを試さないで帰る訳には行きません! 皆さんはまねしないで下さいね。

淵のポイント2箇所では仕掛が波に同調せず、また身体がブルブル震えて上手く流せないため数投で打ち切り。瀬を攻めてみます。

まずは荒瀬のポケットから攻めます。


…なんともう30年ですよ。早いものですねえ。竹心が生まれて初めてヤマメを釣ったのがこの場所、それもなんとテンカラだったんです(<まあ魚おったからな)。平成元年のことでした。
その時は遠目にもライズしているのがはっきり見えましたんで勇気を奮い起こし(<狩猟本能むき出しで)、崖を滑り降り(<滑り落ち)、気配を殺して(<鼻息フンフンで)、這いつくばってポイントに近づき、ライズを直撃、最初に結んだ毛針で即ヒットでした。5 mのレベルラインをたぐって取り込み、同じポイントに振り込むと連続ヒット! その後なぜか同じ位置から投げてるはずなのにどう頑張ってもポイントに毛針が届かなく、仕方なくポイントに近付いてしまいましたがやはり出なくなってしまいました。毛針はボロボロになり「このせいかな?」と毛針を交換してみたりして(<青いな~)。

ともあれ生まれて初めて手にした「山女魚」というパワフルですばしっこい魚にすっかり魅了されましたね…。


さて、今日は盛期のパターンでは無理そうな感じです。流れの緩い平瀬を攻めてみます。ヒラキの深みを流していた時にようやく1尾目が来ました。水温が下がったんでしょうかねえ。居付き系の天然物です。まだ痩せています。19センチ位でしょうか(<小っさ!)。


そうそう、あの平成元年当時すでに成魚放流全盛時代でして、このポイントもご多分に漏れず放流物がいましたが釣れたのは幸運にも22~23 cmの居付きの天然ヤマメでしたね。針は青焼のがま「ヘラ角ヒネリ7号」(スレ針)でしたが、魚は手元まで外れませんでしたね(<そりゃビギナーズラックちゅうてな初心者の方がよう釣りまんねん)。

と言ってもバレないように慎重にやりとりした訳じゃなくって、ただ無我夢中で何も考えないでやりとりしただけなんですけど(<ぷっ)、はっきり言って、今、同じことをやってみろと言われても僕にはたぶんできません。3号5 mのナイロンラインでライズしているピンポイントを正確に撃つなんて若気の至りというかかなり無謀に近いでしょうねえ。

でも、この出来事が竹心の人生を変えてしまったんですね…。あれがなければ今頃至極まっとうな、、、(<やめておきなはれ)…心も身体もボロボロですっかり老兵ですよ。まったく誰ですかテンカラなんて釣り考えたのはあんなの麻薬と一緒です。日本の法律で禁止にするべきです。今後は川に警官立たせて違反した人は即逮捕、服役させるべきです<おっさんおっさん)。
というのは冗談ですが、あれで自分の中で眠っていた「何か」が目覚めたんですね。あと何年生きられるのか分かりませんが…


ふと、我に返って気が付くと既に陽が暮れかかっています。次のポイントでも同様の流れで同サイズが来ます。割りと瀬尻の深みでモッサリ食ってくる感じで、活性は高くなさそうです。

釣れても面白みはありません。

…そうそう、ここはかつて23 cmの見事な体高をした銀毛山女魚を釣った場所なのでした。それは確か平成2年のある夜のこと、バシャンバシャンと派手なライズを繰り返してチラカゲロウの成虫を夢中で補食する山女魚…。それはまるで夢を見ているような光景でした。やっとのことで掛けると強烈な引きが4 mのバットを曲げました。暗かったので9番の毛鉤でしたね~。


あまり大きくなかったとは言え、モドリ系ヤマメ特有の魚雷のような引きはテンカラ二年生のうぶな意識を一変させるのに充分でした。かなりの衝撃でした。「よし!俺はこれから銀毛専門に釣る!」って意気込んで、イブニング専門テンカラ師になりましたが(<セコ釣りやけどな)、結局、放流物しか釣れませんでしたねorz。天然のモドリ系は賢くてことごとく毛鉤を見破りました。


おっと、やばいやばい。あんまり暗くなると川から上がれなくなります。先を急ぎます。

最後に秘蔵のポイントを攻めてみます。ここは活性の高い時にしか魚が着かない流れなのですけど、過去に8番の特大毛針に尺物が出て掛けられなかった思い出の場所であります。


…確かあれは、暗くなって破れかぶれで付け替えた、手持ちで一番大きい毛針…その瀬畑雄三さんみたいなお化け毛針がポイントに差し掛かった瞬間、静まりかえっていた水面が突然水しぶきとともに炸裂し尺物が身を翻したシーンが強烈に目に焼き付いて離れず(<悔し~な)、尺物をテンカラで獲るという野望に燃えたのでした(<で、人生を棒に振りました。チャンチャン)…


そしてまさに今、辺りはあの日と同じように薄暗くなり、今にもスーパーハッチが始まりそう。ドラマの再現はあるのか?

・・・・・・・・・

いやが上にも緊張が高まります…。

今日は餌釣りですからグロから流し初めて、サモト、流心手前、対岸と流していきます…。

29年前、川の神様から頂いた挑戦状…そして今、ここで決着を付けられるのか?


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・


・・・目印は沈黙したまま……ジ・エンド。


どうやら餌釣りの5.4 mのタックルでは短すぎるようです。なんせ尺物が着く流れですから…。当時だって通常のラインでは攻めきれず7 mのレベルラインで攻めていましたから。うーん…。


…当時は本流竿なんて高くてとても手が出ませんでした。テンカラならライン長くするだけですからね。フライマンから「フライやったら?」と言われて(<無理やな)、金ないからルアーやって(<セコ釣りです。すんまへん)、餌釣り専門でやり始めたのは2001年頃でしたでしょうか。

餌釣りに転向して18年、人様に自慢できるような釣果はまだないのですが、テンカラとルアーで覚えたことは、「キャストしてるだけで楽しいっっ!!」ってことでした(<言い訳や)。<<いい加減にしなさい!!


どうも失礼いたしました~



令和元年、開幕戦…。大物はついに姿を見せず…。納竿。




[日時]2019年5月15日(水)
[天候]晴れ
[時間帯]17時~18時半
[水温]14°C
[釣果]19 cm × 2尾(リリース)
[竿]がま渓流シルバー5.4
[仕掛]天井糸:ブラックラージ1号、空中糸:トヨフロンLハード0.6号、水中糸:ライカ川釣り0.4号、ハリス:同0.3号、ガン玉:5号、針:Gハード一番ヤマメ7.5号、手尻30 cm
[餌]ピンチョロ、ヒラタ
[感想]茶ノロ多くわずかに腐敗臭。ピンチョロ2番子小さい。ヒラタ少ない。
竿の穂先~3番の強さに対して仕掛が長すぎ&重すぎ。やや風がありガン玉6号では飛ばず。
ともあれ今日は30年前の記憶を呼び戻すことができ満足でした。
平成さようなら!また来よう!と思いを新たにした一日でした。

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