降り続いた雪が、北陸の冬の味覚かぶら寿しにも影響を及ぼし始めた。七尾市黒崎町の農業生産法人「ウィード能登」では、特産品「灘かぶら寿し」の材料である白カブが積雪のため収穫できず、入荷量が例年の一割程度に激減した。思わぬ雪害に従業員らは、「これからが出荷のピークなのに、これでは注文分に間に合わない」と頭を抱えている。
「灘かぶら寿し」は、甘く柔らかい白カブと脂の乗ったブリ、自家製の麹(こうじ)を使って丁寧に作られる七尾市の特産品。年末年始の贈答品として人気が高く、今年もすでに二百件以上の予約注文が入っている。
出荷の最盛期を控えたこの時期、同社では例年一日約二千個の白カブを塩で下漬けしているが、ここ数日は二百個前後しか入荷せず、このままでは、近日中に下漬けの在庫が底をつく状況に陥っている。
七尾市で本格的に雪が降り始めた十四日以降、同社は日本各地の青果市場で白カブを探したが、ほとんどが京都の漬物千枚漬用に押さえられており、入荷は困難。県外の農家を直接訪ねて買い取ったり、能登地区の契約農家の畑で従業員らが雪をかき分けての収穫を行うなど、懸命な作業が続いている。
同社では、比較的入手が簡単な大根を使った大根寿しの漬け込みを増やして対応しているが、岡野之也社長は「今年は白カブの品質もかぶら寿しの味も最高だったので残念。多くの人に味わってもらえるよう、これからも白カブの確保に努める」と話している。灘かぶら寿しの出荷が安定するのは一月中旬になるとみられる。
北国新聞
「灘かぶら寿し」は、甘く柔らかい白カブと脂の乗ったブリ、自家製の麹(こうじ)を使って丁寧に作られる七尾市の特産品。年末年始の贈答品として人気が高く、今年もすでに二百件以上の予約注文が入っている。
出荷の最盛期を控えたこの時期、同社では例年一日約二千個の白カブを塩で下漬けしているが、ここ数日は二百個前後しか入荷せず、このままでは、近日中に下漬けの在庫が底をつく状況に陥っている。
七尾市で本格的に雪が降り始めた十四日以降、同社は日本各地の青果市場で白カブを探したが、ほとんどが京都の漬物千枚漬用に押さえられており、入荷は困難。県外の農家を直接訪ねて買い取ったり、能登地区の契約農家の畑で従業員らが雪をかき分けての収穫を行うなど、懸命な作業が続いている。
同社では、比較的入手が簡単な大根を使った大根寿しの漬け込みを増やして対応しているが、岡野之也社長は「今年は白カブの品質もかぶら寿しの味も最高だったので残念。多くの人に味わってもらえるよう、これからも白カブの確保に努める」と話している。灘かぶら寿しの出荷が安定するのは一月中旬になるとみられる。
北国新聞
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