大雪に見舞われた県内では19日、各地で一斉に除雪車が出動し、交通網の確保にフル稼働した。「12月としては異例」の大雪は、県内市町村の財政を直撃。多額の除雪費を支出しなければならない状況に、自治体関係者はあきらめ顔で予算の増額補正を覚悟するほか、「何とか予算内で済んでくれれば」と祈るような声も聞かれた。
県は本年度の除雪関係予算として、昨年度と同額の37億4700万円を確保している。県土木部交通基盤課では「財政はきつく、除雪費も削減したいところだが、県民に不便を強いることはできない」と話す。
各市町村も本年度当初予算で計上した除雪費のうち、19日までに予算の3分の1から10分の1程度使ってしまった自治体が多く、“想定外”の出費となっている。
この日、今シーズン初めての一斉除雪で250台の除雪車がフル稼働した山形市。1回の一斉除雪で4000万円から5000万円の費用がかかるという。3億3500万円の当初予算のうち、この日までに約6000万円を使ったという。
合併したばかりの鶴岡市や酒田市は、除雪エリアが大幅に拡大した上、大雪という思わぬ“出足”となり、酒田市では住民からの除雪依頼の電話がひっきりなしに掛かってくる状態。鶴岡市の担当者も「このまま降り続けば、今月中に予算が底をつくかも…」と不安の色を隠せない。
この状況をじっくりと見極めているのが、県内でも雪の多い米沢市や新庄市、尾花沢市など。「12月としては多い雪だが、この時期の除雪は毎年のこと。冬本番の1-2月にどれだけ降るかが問題だ」(米沢市)、「今後、平年並みに戻れば何とか(予算内で)間に合うだろうが、降雪次第だ」(尾花沢市)、「来月には寒波も弱まるらしいがどうなるのか。効果的な除雪で何とか予算内に収めたい」(新庄市)と不安を抱きながら、ひたすら好天を待ち望む日々となっている。
山形新聞
県は本年度の除雪関係予算として、昨年度と同額の37億4700万円を確保している。県土木部交通基盤課では「財政はきつく、除雪費も削減したいところだが、県民に不便を強いることはできない」と話す。
各市町村も本年度当初予算で計上した除雪費のうち、19日までに予算の3分の1から10分の1程度使ってしまった自治体が多く、“想定外”の出費となっている。
この日、今シーズン初めての一斉除雪で250台の除雪車がフル稼働した山形市。1回の一斉除雪で4000万円から5000万円の費用がかかるという。3億3500万円の当初予算のうち、この日までに約6000万円を使ったという。
合併したばかりの鶴岡市や酒田市は、除雪エリアが大幅に拡大した上、大雪という思わぬ“出足”となり、酒田市では住民からの除雪依頼の電話がひっきりなしに掛かってくる状態。鶴岡市の担当者も「このまま降り続けば、今月中に予算が底をつくかも…」と不安の色を隠せない。
この状況をじっくりと見極めているのが、県内でも雪の多い米沢市や新庄市、尾花沢市など。「12月としては多い雪だが、この時期の除雪は毎年のこと。冬本番の1-2月にどれだけ降るかが問題だ」(米沢市)、「今後、平年並みに戻れば何とか(予算内で)間に合うだろうが、降雪次第だ」(尾花沢市)、「来月には寒波も弱まるらしいがどうなるのか。効果的な除雪で何とか予算内に収めたい」(新庄市)と不安を抱きながら、ひたすら好天を待ち望む日々となっている。
山形新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます