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BL小説感想日記

主にBL小説の読書感想。基本ネタバレ。
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ショートケーキの苺にはさわらないで/凪良ゆう

2015-02-15 09:05:37 | な行(作家名)
著:凪良ゆう    絵:草間さかえ




アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。
大学生の南里輝(なんり てる)は、自分だけを愛してくれる
セックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。
その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、
ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。
悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて
「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼は、
ドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが――。



シン(受)の自分への愛は
プログラミングのせいであって、
本当の愛じゃないかもしれないと
もたもたする南里(攻)が可愛いし、

人間に服従するシステムが組み込まれてるのに
南里以外の人に触れられると嫌だと思う自分は
不良品だからスクラップにさると
怯えるシンも可愛い。


シンに贅沢させてやりたくて
バイトに明け暮れる南里に
さびしいと意思表示するシンに
南里だけでなく読み手も萌えーーー!です。


シンは膨大な知識をデータとして保有してるけど、
経験はないから南里といろんなことを
実際に体験したり見たり知ったりして
より人間らしく成長していく。
そんなシンを南里は心から愛し、
シンも幸せという感情を覚えます。
やっとつながった時はホッとしました。



でも、シンに徴兵の命令が下り、
逃げるも逃げ切れず。



二人だけで遠いところで暮らしたい



っていう、シンのささやかな願いさえ
叶えてあげられない南里の苦悩が切ない。



南里とシンを支える
南里の大学サークルの仲間も
みんないい奴で良かった。


「ショートケーキの苺にはさわらない」


っていうのはこの物語のキーになる言葉で、
これによって二人が何度も結ばれます。



私は廃棄されたシンの代わりに
シンの記憶チップを埋め込んだ
球体ロボの存在も愛おしかったなあ。
人型だったらマスターにキスしたり
抱きしめたりできるのにって願う
健気なとこがたまらん。
感情が昂ぶると
ころころ転げちゃうとこも可愛い。


球体ロボと仲良く暮らしました、
でも良かったんだろうけど、
それだと球体ロボの願いはかなわないし、
やっぱりこのラストじゃないと
BL的にはスッキリしないかと思ったり。



あとねー、贅沢言えば、
「僕もマスターを気持ちよくしたいです」
とか言ってリバって欲しかった。
絶対萌え転げたと思うんだよねえ。

うん。これは本当に贅沢な願望なので
なくていいんだけど、
どっかで書いてくんないかなあ。



泣きはしなかったけど、
いろいろ考えさせられたし
胸もきゅってなったし
さすが凪良先生だなあと思いました。



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★4

2015年38冊目


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