著:橘紅緒 絵:宮城とおこ
男でありながら遊女顔負けの美しい容姿を持ち、
郭で生まれ育った節にとって、人の情などその日によって変わるもので、
戀など現の世迷いごとのようなものであった。そんなある日、
東和財閥の御曹司、東和柾臣が浮雲花魁の客として遊廓を訪れた。
遊廓を知らず、礼儀正しく振る舞う柾臣の優しさに触れ、
節は生まれて初めて知る感情に戸惑い、傷つきながらも、
どうしようもなく戀に囚われて…。
橘さんの小説は全部持ってて(といっても作品数は少ないが)、
読むのがもったいなくて積んでいた一冊。
これを読んだらもう橘作品は読めないのかーと
寂しい気持ちを抱えながら読んだんだけど。。。
うん!いいね!
橘節が効いてるわ!
基本、遊郭ものとか時代ものって苦手で
あまり読まないんだけど、
これは受けが男のままでして。
座敷に上がることはあるけど
女装しないし体も売らない。
ただ顔は綺麗だから
適当に愛想を使い分けて
チップをもらうという感じ
それがなぜか東和(攻)に気に入られて
節(受)もダメだと思いつつ恋に落ちてしまう。
恋なんかしたら負けの世界で
恋心にブレーキを掛けられない節が切ない。
東和は私の好みの攻めではなかったけどねえ。
優しいけどそれだけが取り柄って感じで。
男としては葛城のほうが何倍もかっこよかった。
葛城が「お前、男でよかったな。
綺麗な顔の女は不幸になるしかないけど
お前は男だからまだどうにかなる」
みたいなことを節にいうんだけど
それが情に満ちてて素敵だった。
よくある話ではあるんだけど、
橘さんの作品ってなんかあとに残るんだよね。
しばらく気持ちが引きずられるっていうか。
独特の文章(酔った文章ともいうw)が
嫌い気持ちわるいっていう読者も多いけど
私は好物ですね。
あ~、橘さんもう新刊書かないのかなあ。
どうしてんだろうね。

★5
2016年16冊目
男でありながら遊女顔負けの美しい容姿を持ち、
郭で生まれ育った節にとって、人の情などその日によって変わるもので、
戀など現の世迷いごとのようなものであった。そんなある日、
東和財閥の御曹司、東和柾臣が浮雲花魁の客として遊廓を訪れた。
遊廓を知らず、礼儀正しく振る舞う柾臣の優しさに触れ、
節は生まれて初めて知る感情に戸惑い、傷つきながらも、
どうしようもなく戀に囚われて…。
橘さんの小説は全部持ってて(といっても作品数は少ないが)、
読むのがもったいなくて積んでいた一冊。
これを読んだらもう橘作品は読めないのかーと
寂しい気持ちを抱えながら読んだんだけど。。。
うん!いいね!
橘節が効いてるわ!
基本、遊郭ものとか時代ものって苦手で
あまり読まないんだけど、
これは受けが男のままでして。
座敷に上がることはあるけど
女装しないし体も売らない。
ただ顔は綺麗だから
適当に愛想を使い分けて
チップをもらうという感じ
それがなぜか東和(攻)に気に入られて
節(受)もダメだと思いつつ恋に落ちてしまう。
恋なんかしたら負けの世界で
恋心にブレーキを掛けられない節が切ない。
東和は私の好みの攻めではなかったけどねえ。
優しいけどそれだけが取り柄って感じで。
男としては葛城のほうが何倍もかっこよかった。
葛城が「お前、男でよかったな。
綺麗な顔の女は不幸になるしかないけど
お前は男だからまだどうにかなる」
みたいなことを節にいうんだけど
それが情に満ちてて素敵だった。
よくある話ではあるんだけど、
橘さんの作品ってなんかあとに残るんだよね。
しばらく気持ちが引きずられるっていうか。
独特の文章(酔った文章ともいうw)が
嫌い気持ちわるいっていう読者も多いけど
私は好物ですね。
あ~、橘さんもう新刊書かないのかなあ。
どうしてんだろうね。

★5
2016年16冊目