著:杉原理生 絵:北畠あけ乃
銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。
それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。
泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・
そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。
とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・?
静かな熱病のような恋が始まる!
学生時代、自分のなかの
仄暗い穴に若杉を引きずり込むように
身体を重ね続けた野田。
ほんの数か月間の
付き合いだったのに、
10年経ってもしっかり思い出せる。
セックスレスが原因で
離婚に向けて妻と別居中の野田は
あの頃の熱情の正体を知りたくて
彼の申し出通り、家に迎える。
野田はかなり屈折したタイプで、
とっかえひっかえのイケメンという噂の若杉を
一線を引いて自分に踏み込ませなかった。
世間体を気にする野田は、
堅い職場に就職も決まっていたし、
将来は妻を迎える気でいた。
若杉とずっと続くわけでないなら
ただ体を繋げてればいい。
それも酷い扱いで。
若杉にも身体だけの関係だと
言ってほしかったのに、
彼は「好きだ」と繰り返した。
とっかえひっかえのイケメンのくせに。
それが良かったのに。
まともに取り合わなかったけど、
言われるたびに苦しくなった。
不愉快になった。
それは、野田が
彼にハマりたくないって気持ちの
表れだとおもうんだけど、
当時の野田にそんなことは分からなかった。
分かりたくもなかった。
苛めてくれと
若杉に懇願し
さまざまな道具を用意する野田が
かなり痛々しい。
一緒にいたいがために
好きでもないハードなプレイをする
若杉も可哀想。
10年後のいま、間違いなく
あれは恋だったと
野田は気づくのだけど、
お互い抱えてるものが多くて…。
心理描写が細かです。
何気ない仕草や癖なんかの描写も良かった。
それが後でいきてくるというか。
寝てる間にいなくなられるのが怖くて
絶対に寝顔を見せなかった若杉が、
最後、安心しきって
うとうとしちゃったところでは
ほろりときました。
しかし受けが曲者すぎて
攻めが哀れです。
相変わらず性描写は少な目なので
そこを気にする方には向かないかも。
あと、いつもの
杉原さんの純愛を期待しても
裏切られると思います。
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銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。
それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。
泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・
そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。
とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・?
静かな熱病のような恋が始まる!
学生時代、自分のなかの
仄暗い穴に若杉を引きずり込むように
身体を重ね続けた野田。
ほんの数か月間の
付き合いだったのに、
10年経ってもしっかり思い出せる。
セックスレスが原因で
離婚に向けて妻と別居中の野田は
あの頃の熱情の正体を知りたくて
彼の申し出通り、家に迎える。
野田はかなり屈折したタイプで、
とっかえひっかえのイケメンという噂の若杉を
一線を引いて自分に踏み込ませなかった。
世間体を気にする野田は、
堅い職場に就職も決まっていたし、
将来は妻を迎える気でいた。
若杉とずっと続くわけでないなら
ただ体を繋げてればいい。
それも酷い扱いで。
若杉にも身体だけの関係だと
言ってほしかったのに、
彼は「好きだ」と繰り返した。
とっかえひっかえのイケメンのくせに。
それが良かったのに。
まともに取り合わなかったけど、
言われるたびに苦しくなった。
不愉快になった。
それは、野田が
彼にハマりたくないって気持ちの
表れだとおもうんだけど、
当時の野田にそんなことは分からなかった。
分かりたくもなかった。
苛めてくれと
若杉に懇願し
さまざまな道具を用意する野田が
かなり痛々しい。
一緒にいたいがために
好きでもないハードなプレイをする
若杉も可哀想。
10年後のいま、間違いなく
あれは恋だったと
野田は気づくのだけど、
お互い抱えてるものが多くて…。
心理描写が細かです。
何気ない仕草や癖なんかの描写も良かった。
それが後でいきてくるというか。
寝てる間にいなくなられるのが怖くて
絶対に寝顔を見せなかった若杉が、
最後、安心しきって
うとうとしちゃったところでは
ほろりときました。
しかし受けが曲者すぎて
攻めが哀れです。
相変わらず性描写は少な目なので
そこを気にする方には向かないかも。
あと、いつもの
杉原さんの純愛を期待しても
裏切られると思います。
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