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BL小説感想日記

主にBL小説の読書感想。基本ネタバレ。
Twitter(chika3270)もよろしく。
ぼちぼち更新。

薔薇と接吻/杉原理生

2014-11-27 02:43:35 | さ行(作家名)
著:杉原理生  絵:高星麻子


「きみは俺をいつか忘れる」そう言って、
子供の頃から一緒に暮らしていた櫂が律也の前から姿を消した。
しかしその時櫂は、二十歳になるまで自分のことを覚えていたら迎えに来る―
という約束も残していった。そして五年後。約束の日を待つ
十九歳の律也の前に現れたのは、律也のことを忘れてしまい
『夜の種族』に変化した櫂だった…。




ヴァンパイア映画を見たせいで
うおー!吸血鬼BL読みたい!となりまして、
積んでた本を手に取りました。



いやいや、これは
積んでる場合じゃなかった。
面白かったわ。



櫂は最初から約束を守る気なんてなくて
律也の記憶を操作して自分のことを忘れされたんだよね。


でもひょんなことから
律也は櫂を思い出してしまうんだ。



そもそも櫂が記憶操作したのは
律也を守るため。



もし自分と交われば
律也の時を止めてしまうし
人として生きられなくなってしまう。




こういう相手を守るための嘘って大好物です。
それでもやっぱり惹かれあって、みたいな。


そして、惹かれあうのは
お互いの力のせいなのかっていう
お約束の葛藤もまたオイシイ。



律也は人間だけど特別な力を持っています。
吸血鬼や人狼もその力に惹かれます。
そして、人狼を狩る狩人ってのも出てきます。


登場人物、律也以外は人間じゃねえじゃねーかwww



あと、肝心なのは
杉原さんの作品の割にはエロが多いこと!
いつもこれくらい書いてくれたらいいのにぃ~。


イラストも綺麗でお話にとても合ってた。


続編のほうが面白いとの評判なので
買わねばんらん!期待大だわー。





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★4

2014年459冊目

くるおしく君を想う/沙野風結子

2014-11-08 09:09:04 | さ行(作家名)
著:沙野風結子   絵:朝南かつみ



憧れていたあの人が想うのは兄。弟の自分は疎まれていた―
死を願われるほどに。その哀しい記憶から十三年、航希は
兄の采登が失踪したことで焦がれていた男・莉一と再会する。
采登の借金を肩代わりするという莉一は、その代償として自分が
愛した采登の代用品になることを航希に求めた。甘い言葉も優しい愛撫も、
自分へのものじゃない。抱かれるたび傷つきながらも、
莉一への想いは今なお降り積もる…。狂おしくて甘い、危うい愛。




航希(受)は昔から莉一(攻)が好きで。
でも莉一は兄のことが好きで…。



身代わりに抱かれても
酷いことされても想いは変わらず。




ってな話なんだけど、
うーん。
私だったらこんなん嫌や。



そもそも、莉一が兄を必要とした根拠が
実は航希が与えていたものだったってのが
オチとしてあるんだけど、


それにしても
莉一は航希を凌辱しすぎた。


愛があればそれもいいけど、
ネタバラシがある前から
航希を苛めてるからちょっとないなあと。



兄も兄だしなあ。
莉一のことは好きだったんだろうし
兄視点で話が進むと結構切ないものが
あるとは思うんだけど、
その辺が軽く流されちゃったから
ありゃりゃと。


ちるちるのなんかの特集で
紹介されてたから読んだけど
うーん。愛、愛が欲しいよww



鬼畜凌辱ものだけど、
攻めの精神はヘタレかなと。


航希は気合入ったドMですwww



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★3.5

2014年444冊目

灰とラブストーリー/砂原糖子

2014-11-01 22:50:49 | さ行(作家名)
著:砂原糖子   絵:穂波ゆきえ


大手広告代理店のクリエイティブ・ディレクターとして、
社内でも出世頭だった久我山。
ところが社内スキャンダルに巻き込まれて、
鹿児島の一営業所に左遷!?
仕事も土地もローカル一色でふてくされる久我山だけど、
隣人で医者の中馬が、なぜか親切に世話を焼いてくれて…!?
灰の降る地で咲いた恋の花
ワケあり医師×美人広告マンのご当地ラブストーリー!!



鹿児島にやってきた久我山(受)は、
都会の常識が通用しない田舎にウンザリして
バスで乗り合わせた中馬(攻)と
口げんかしちゃうんだよね。

この二人が恋愛って
どうやって?ってくらい
かみ合わない。


最初の方は、鹿児島に飛ばされた事情説明と
鹿児島の土地柄の説明でかなりページが割かれてて
それに対して久我山が文句たらたらで
ちょっと読み進めるの辛いなと思いました。
久我山は、顔はいいけど
自信家で嫌味な奴でいいとこないじゃんって…。


そもそも、久我山が飛ばされたのは
上司の女を取ったからという事情だし。


それが、実はそんな単純な事情ないってこと、
久我山誉なんて名前のせいで
小さいころからプレッシャーを感じて生きてきたこと、
本当は真っ直ぐな性格で熱意もあって、
でもそれをわざとクールぶってねじ曲がったように演じていることが
だんだんと分かってきて嫌悪感がなくなってきます。


中馬も、そんな久我山の
内面の良さに気が付いていきます。


でも、中馬には
いろんな秘密がありまして。
好きになったからって
すぐに久我山とどうこうなれない事情がありやす。



そして、
すったもんだの末に
くっついてからの二人も大変です。



仕事のできる久我山は
大きな仕事をとってきて
本社に戻れるかもってなるんだけど、

それを全力で応援してくれる中馬は
二人の付き合いをどうしていくか
ちゃんと考えてんのかって久我山は不安になる。



久我山は口は悪いけど
わりかし思ってることが
全部口に出ちゃうからわかりやすいけど、


中馬は、理性で気持ちを封じ込めるから
久我山にしたらたまったもんじゃないよね。
本当に好かれてるのかって疑っちゃう。



私としては
口の悪い受けと
それを穏やかな口調で
受け流しつつたまにチクリとやりこめる攻めとの
バランスが美味しかったけどさ。


ただ、ノンケ同士が
ちゃっちゃとくっつきすぎな感じも否めない。



でも、言ってみれば一目ぼれみたいなもんだから
そこらへんに文句つけても仕方ないかなとww


お仕事描写は楽しいし
中馬がねちっこいエッチで
誉を啼かせてくれるから
その点の萌えは十分満たされます。



ただなあ、
砂原作品の中では
上位に入ってこないかも~。


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★3


2014年436冊目

FOOT FETISH /四ノ宮慶

2014-10-13 01:06:08 | さ行(作家名)
著:四ノ宮慶     絵:笠井あゆみ


「俺は、アンタみたいな変態を虐めるのが大好きなんだ」
 寂れた商店街に店を構える靴職人の英人は、師匠の紹介で
店を訪れたヤクザものの姫澤の足を見て衝撃を受ける。
彼の足は、英人の理想そのものだったのだ。足フェチの英人の
嗜好に気付いた姫澤は「きれいに舐めろよ」と、顔にその足を突き付ける!! 
熱に浮かされたように彼の足を舐めしゃぶる英人の姿に満足した姫澤は、
その行為をエスカレートさせて!?



人情ヤクザ×足フェチ変態靴職人です。


英人が店を開いた土地は再開発の対象。
姫澤と敵対する組のものが
立ち退きを早めようと放火や窃盗、器物破損を繰り返し、
それを姫澤が締め上げて住民を守っている。


遅かれ早かれ再開発はされるけれど、
それまでは商店の人に気持ちよく暮らしてほしいと頑張る姫澤は
ナイスな心意気の素敵なヤクザさんです。



が、エッチになるとドSです。ヒューーーーッ!!!


だいたい、英人が変態すぎる。
靴のオーダーにきた姫澤の足があまりに理想的だからって
採寸しながら勃起するかね…?
必死に靴へのこだわりとか職人になったきっかけを
語り倒して何気ない風を装っても



その勃起、バレてますからああああ!ww



そして、姫澤に足を好きにしろ言われた途端に
親指から踵、踝まで舐めまわす変態ぶり。

さらに、脱がないと足を触らせないと言われると
いそいそ脱いじゃう。んで
理想の足でちんこモミモミされて
踏んずけられたらイっちゃう。。。お前、どんだけマゾ…ww



最終的には何度もイカされて
ぼーっとしてるところを戴かれちゃって
お前ほんとにノンケかよ(笑)。


次の逢瀬を待ち望んでる自分を
ああ、姫澤さんが好きだからだって
理解するんだけど、


どう考えても、足だろう。


足が理想じゃなかったら
そこまでのめり込んだかあ?と。


姫澤もそれを気にしてて
「俺以上の理想の足に出会ったら同じことすんのか」
とか言っててさ。どんだけ可愛いヤクザさんなのw



もちろん英人は否定するけど、アヤシイもんですなw



話はドタバタながら上手く収まって
いい着地点だったと思う。


英人も姫澤も実は嫉妬深いってのも良かったね。


あと、男に抱かれるのが初めてだと
告白した英人に満足そうな姫澤がオヤジ臭かった。
男の処女信仰っておもろいよね。
アナルでも処女がいいんかい!?って微笑ましいわーw


まあ、とにかく英人が地味なくせに
ど変態さんですから、ドSのヤクザさんと
ちょうど合うってか理想のカップルですね。

表紙めくったら
扉絵があるんですが、
それが悶絶もんの美しさ&エロスですから
ぜひお手に取ってほしい。



四ノ宮さんの本を一時期読んだけど、
ムリに痛い系にしてたり
無駄に不幸盛り込みすぎてたり、
そしてそれがそんなに心に響かないという
残念な作品が多かったけど、


これは、痛くも重くもなく、
むしろエロコメディとして成立してて
非常によろしかったです。


吹っ切れたのかなあ?


この路線と今までの不幸設定
織り交ぜたらもっと面白くなりそう。


これからも期待しちゃいます♪


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★3.5

2014年416冊目

ボーダー/佐田三季

2014-10-09 18:25:26 | さ行(作家名)
著:佐田三季    絵:yoco



高校教師の渡部が初めてゲイバーを訪れたのは、
数年前に姿を消した友人・環が働いていると知ったからだ。
だが環は渡部を突き放し、ゲイの自分と渡部の間に線を引こうとする。
それでも渡部は店に通い、男の元教え子に告白されたことを相談するが―。(「ボーダー」)。
ゲイ嫌いの佐々木は、友人の渡部と環の関係が許せない。けれど疲肉にも自身は
従弟の国見に長い間恋心を抱かれ、それを口に出させぬよう苦心していた。
年末の寒空に実家を追い出された佐々木は、
仕方なく国見宅に転がり込むが…(「揺れる境界線の上」)。




読んでて、
マジ佐々木うぜえ!
と思ってたんだけど、


「揺れる境界線の上」


を読んで、佐々木かわいいー!
に変わりましたw



まず表題作の「ボーダー」では、
渡部がちょっとウザいです。

元教え子の男子に告白されたからって
環に相談することはないと思うんだよ。


自分のなかで解決すればいいだけで、
話のとっかかりに教え子からの告白を
振った感があって誠実じゃないなと。



環にしてみれば、
本当に知ったこっちゃないしってとこなんだけど、
ここでBL展開くる。



「男がイケるか試してみるか?」と


環が誘うのね。
この辺、ちょっとがっかりしたけど
佐田さんだし!って読み進めた。



渡部の覚悟がなかなか決まらなくて
イライラしたけど、
最後は収まるところに収まって
まあ、こんなもんかなという感想。


期待しすぎたか?


と思いながら佐々木の話を読んだら…!



もうウケた!
年下の従兄に犯されるってのも意外だったけど、
アナニーしちゃうとこで吹いたわ。
可愛いとこあるじゃん!って。



でも、佐々木がゲイを毛嫌いしてた
ホントのところの気持ちがちょっと可哀想だったね。


そのホントのところの気持ちを知ってた国見は
もっと可哀想なんだけど。



ホモか、ホモじゃないか、
ホモなんて嫌いだ!俺はホモじゃない!


っておたおたしてる
二人の男の葛藤が面白い一冊でした。


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★3


2014年412冊目

イノセンス/砂原糖子

2014-09-22 23:23:00 | さ行(作家名)
著:砂原糖子  絵:陵クミコ


小さな頃からずっと、乃々山睦の好きな人は幼馴染みの来栖貴文。
高校卒業間近になっても真っすぐそう主張する睦に友達は困ったように笑うが、
何故なのか睦にはわからない。女の子とのキスを目にして、
自分もしてほしいと懇願する睦に来栖は…。
来栖が上京する春、会えないまま過ぎてゆく月日、そして―。




前に読んだのに
感想書いてなかったので
思い出しながら書きます。




睦にはちょっと学習障害があるという設定です。
この設定の時点で賛否両論あると思います。



睦は「クルちゃんクルちゃん」と
来栖に懐いて好きだと言うんだけど、
来栖のほうは睦のことを愛しいと感じながらも
気持ちに蓋をして彼女を作ったりしてしまいます。


そもそも、学習障害もある、
人に騙されやすい、世間知らずな睦に
「恋愛」というものが理解できるわけがないと
来栖は思ってんだよね。



私は、来栖の気持ち、
すごくよく分かっちゃうんだけど
同時にクズだなあとも思ってしまう。


睦は、どこまでもピュアで
それは障害をもってるからというより
性格のせいなんだけど、


それを理解できるほど
来栖も賢くなかった。


適当に言いくるめて睦の元を離れちゃうし
追いかけてきた睦に対して
執着してみせるも気持ちには応えてやらないし



もう、さっさと腹決めろよって
言いたくなった。



お話自体は現実的でないんだけど、
来栖の態度だけが妙にリアルなんで
読んでてイタイです。



ピュアで純情で何も知らない睦を
自分が穢しているような気になるのも
仕方ないというかさー。



でも私はこの攻め(クルちゃん)
クズだけど愛すべきキャラだとは思う。
睦のパートナーにはクルちゃんしか考えられない。
最後には腹決めて男気見せるしね。



色んな立場、考え方があって、
それを慎重に切り取って描いて見せた
砂原先生、さすがだなと思いました。



でも、好き嫌い分かられる作品だろうなあ。。。



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★5

法医学者と刑事の本音/愁堂れな

2014-07-08 19:33:52 | さ行(作家名)
著:愁堂れな   絵:高階祐


法医学者・冬城の目下の悩みは、警視庁捜査一課の刑事・江夏の告白。
無精髭の冴えない外見に反して仕事熱心な男―惹かれているのに素直になれず、
「付き合え」という言葉もなかったフリで逢瀬を続けている。
ところがある日、自宅付近で身元不明の他殺体が発見!!
現場で久々に会った江夏は、なぜか冬城と目も合わせようとしない。
俺に惚れてたのは嘘だったのか…?動揺する冬城だが…。



江夏が冬城を避けたのは、
自分の誘いを断った日に
元彼と自宅マンションに入ってくのを
見ちゃったからなんだよね。



んなの、どういうことだよって
聞けば済む話なのに
そうできないのが大人のプライドってやつで。



そんななか、江夏の新しい相棒が
ゲイだとカムアウトしてきた!


ゲイ隠しの合コン参加に付き合ってくれと言われる江夏。
それが冬城の耳に入り、これまたギクシャク。



っていう感じ。事件性は薄く、
その代り恋愛にたっぷりページ割いてる。


私としてはゲイの部下に
もっともっと活躍してしてほしかった。
そして冬城をもっとやきもきさせてほしかった。



1巻のほうがかなり萌えたかも。



しかし、冬城は美形のわりに
口が悪く江戸っ子設定なんだけど、
クールなしゃべり方のほうがキャラに合ってんじゃないかと。



でも面白かったですよん♪

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★3

法医学者と刑事の相性/愁堂れな

2014-07-07 11:35:11 | さ行(作家名)
著:愁堂れな   絵:高階祐


T大の法医学教室に届いた一通の脅迫状。
「犯した罪の重さを思い知れ」――
しかし、名指しされた美貌の準教授・冬城は、悪戯だろうと取り合わない。
事情を聞きに訪れたのは、無精髭によれたスーツの刑事、江夏。
「事情を聞かせろ」「余計なお世話だ」売り言葉に買い言葉で
江夏をはねのける冬城だが、3年前に解剖を手がけた遺体に酷似した自殺体が発見されて!?
犬猿の仲(!?)の二人が巻き込まれた事件とは!?
色恋に疎い仕事一筋の刑事×口の悪い美貌の法医学者!!




これね、事件ものの割には
さささーと読めて良かった。


れな先生だから、主人公が失敗するわけないし、
刑事もきっといい奴だろうしっていう
安心感があるからだと思う。



特別キタコレーーーーー!
っていうのはないけど
じわじわ来るっていうかさ。



最後の被害者目線のショートは
うるっと来たし安定してんねえ。
さすがです。




あらすじでは犬猿の仲とありますが、
会話のテンポは漫才みたいだし
2人とも仕事熱心でそこはお互い尊重してるし
いいコンビです。


絡みは2回で、
最後付き合うか付き合わないか
保留して終わってるので
2巻で2人がバカップルになるといいなあと
期待してるんだが、どうだろう。。。

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★4

淫靡な夜/砂床あい

2014-07-06 09:22:00 | さ行(作家名)
著:砂床あい    絵:亜樹良のりかず



研究オタクの泰斗は、甘いマスクとセクシーな色気の
会社社長・将吾とラブラブ同棲中。そんなある日、
泰斗が所属する研究チームは、存続危機のピンチを
乗り越えるべく「大人の玩具」メーカーとコラボすることに。
そこで出会った変人の美形開発者・荻野と、提携の条件に
とんでもない約束をしてしまう!不穏な空気を察した将吾の
束縛は日に日に増し、仕事との板ばさみで悩む中、
彼の嫉妬深さの原因とも言える事実が浮上し!?


「一途な夜」
「不埒な夜」の続編です。

ひゃっはー!もうおかしいよ、コレwww
のっけから泰人がフェラのしすぎで顎はずすからねw



それはさておき、
コンドーム、ラブドールときて今回はオナホ。


荻野が強要した条件は、
泰人のアナルホールを型取ることだった。


研究は続けたいけど、
そんな条件、将吾にバレるわけにはいかない。


って、泰人は悩むんだけど
真面目で素直で嘘のつけない性格だから
将吾は泰人の態度を不審がります。



将吾の執着愛は相変わらずで
泰人の態度が解せなくて10円ハゲ作るよ。
仕事に嫉妬して貞操帯までつけるし
お前、大丈夫かよと。



荻野も荻野で度を越したヘンタイさんで、
三度の飯より自慰が好き、みたいな奴。


オカズを探すことに熱心で、
泰人はいいターゲットになってる。
しかも他人の絡みを見て興奮するっていう
どうしようもない性癖もある。


とんでもねえな。



最後の最後で、
泰人は自分のアナルのオナホを
将吾に嵌められて疑似3Pまで体験!



もう、どこまで笑かすのって感じでした。



思わず声を立てて笑いました。

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★5

不埒な夜/砂床あい

2014-07-05 07:19:59 | さ行(作家名)
著:砂床あい   絵:亜樹良のりかず



恋愛に奥手な研究オタクの泰斗は、甘いマスクと
セクシーな色気の社長・将吾と恋人同士。
でも自分に自信が持てない泰斗は、研究の一環で作ることになった
ラブドール(高級性人形)を将吾そっくりに作り、人形にばかり
本音を言うようになってしまう。急によそよそしくなった泰斗の態度に、
超恋愛体質で嫉妬深い将吾の怒りが爆発!浮気していると誤解された泰斗は、
淫らすぎる愛撫で泣いて許しを乞うまで喘がされてしまい!?―。



「一途な夜」の続編です。



前回の敵はコンドームでしたが
今回の敵はラブドールです。


研究熱心な泰人は
内緒で作った将吾そっくりのラブドールの
使用感を試そうとして自宅に持ち帰り
二週間過ごすことになります。
使用感といっても添い寝アイテムとしてだけどねw



長期の海外出張から帰った将吾は
泰人とイチゃイチゃできると思ったのに
泰人にしばらく会えないと言われて大ショック!



そこからの将吾はすごかった!



泰人の兄に成りすまして家に侵入するわ
ベッドのラブドールを見て人間だと思いこみ
浮気だ浮気だと騒ぐわ
ラブドールだと判明しても
自分そっくりの人形に嫉妬むき出しだわ
どんだけなん!?とwww



恋愛体質ってのは前巻で発覚してたけど、
そんな生ぬるいもんじゃない。
ヘンタイさんです!!!!変質者です!!!



最後は将吾視点のショートが入ってんだけど、
住んでるマンションが、実は泰人と関係を持って
すぐに買った同棲用の家だったって、
かなりドン引きなんですけど。


だって、泰人と関係持ったときって
まだセフレ状態で付き合ってもいない。。。



さらに、その当時は
泰人からの呼び出しにいつでも
応えられるように自慰を自粛してたってんだから
こいつ暑苦しい…(笑)

かっこいいのに。
スーパー攻めさまなのにw


ほんとバカップル全開の一冊。
イチャコライチゃコラ。
泰人が交際が初めてってことで
「これは普通のことだよ」
って普通じゃないことを教え込む将吾が可愛い。



いやあ、今回も面白かったですなあ。

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★5


一途な夜/砂床あい

2014-07-04 16:17:21 | さ行(作家名)
著:砂床あい   絵:亜樹良のりかず


コンドーム開発のためにエッチをしてこいと命じられた
研究員の泰斗。純情で根暗な泰斗は恐る恐る入った出会い系バーで、
将吾と名乗るモデルのようにセクシーな紳士に一目惚れしてしまう!
ところが優しい将吾はベッドに入るや一変、傲慢で鬼畜な荒々しい雄に!
一晩四回の激しい突き上げと濃厚すぎる愛撫に、泰斗の無垢な身体は
すべて暴かれ泣くまで喘がされてしまい!?
さらに、将吾は泰斗の研究を脅かす危険な存在で―。



いやあ、これ面白かったよ~!!!!!!



DTのくせに仕事のために遊び人のフリをして
男をひっかけにいくって、どんだけバカ設定www




なんかね、二人ともめっちゃお互いが好きなのに、


受けは「セフレとしてじゃないと会ってもらえない」
と思ってるし
攻めは「しつこくしたら嫌われる」と思ってる。


そのすれ違いがバカみたいに楽しい♪


受けは、研究内容が内容だけに
攻めに身分を伏せてるんだけど、
攻めはとっくに気づいてるんだよね。



なぜなら、同業者、だから。



攻めにしてみれば
研究のために俺に抱かれてるだけなのか!?
そこに愛情はないのか!?
って超不安になるよねー。
それが端々で伝わってたまりません!



しかし、試作品が4個あるからって
一晩で4回やるってどんだけ絶倫…。



腹抱えて笑いましたが
エチは攻めが意地悪で萌え萌えしました。


セクースの上手いワイルドな攻め、
カッコいいです。
しかも、見た目に反して
恋愛体質ってのがツボったねえ。

あ、受けも純粋で一途で真面目で可愛いですよ。

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★5

切ない忘れたいでも愛してる/芹生はるか

2014-07-03 16:45:02 | さ行(作家名)
著:芹生はるか   絵:兼守美行


俺達は一度、引き裂かれて。
もう二度と愛しあえないと絶望していた―。
天使である天祐は、ただひとりの人、日嵩の願いを
叶えるためにその身を砕く。だが、ある恩恵により日嵩の
許へと戻ってくる!その頃、天祐によって記憶を封印された
もう一人の天使、日和は、初めての恋と時折浮かんでくる
過去の断片に怯えていた。優しい恋人、室谷を愛しているのに
怖いなんて。更に、なぜか仕事先のカメラマン、来栖に
触られると気分が悪い。やがて日和の前に…。


「信じてる愛してるそう言いきれる」に続く
悪魔な天使の第二弾!

日和とヒロは天佑によって過去の記憶を封印されている。
二人は一から関係を築き上げようとしていた。
ちなみに日和は、自分が天使であるとの自覚もない。

なんの問題もないはずだったけど、
日和は目の前の優しいヒロがいるのに
過去に受けたヒロからの暴力を
断片的に思い出すんだ。


さらに、日嵩の助手として出入りした出版社で
カメラマンの来栖と出会うんだけど、
彼と接触すると具合が悪くなる。



天佑が言うのは、来栖は魔で、
日和を食おうとしているとのこと。


日和は来栖に追い詰められ、
ピンチになったとき、天使として覚醒し、
来栖を祓い、さらに記憶を取り戻す。


日和が記憶を取り戻すと
自動的にヒロも記憶を取り戻す。


さて、二人の恋の行方は…?



てなことなんですが、
今回はちょっとドタバタした感じ。


天佑のおかげで助かった日和なのに
天界から戻ってきた天佑に対して
日和が冷たくあたるのも気にいらない。
まあ、記憶がないんで仕方ないんですがw




ちなみに天佑は
日嵩が満たされてない間は大人の姿に、
満たされていると少年の姿になるのね。
だから、大人のときは天佑、
少年のときは天翔と呼んで
兄弟って設定にしたんだけど、

そのどっちの姿の天佑とも愛し合ってる日嵩を見て
日和が仰天するのは面白かったかな。

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★2

信じてる愛してるそう言いきれる/芹生はるか

2014-07-03 16:24:45 | さ行(作家名)
著:芹生はるか   絵:兼守美行


小説家としての才能と人気、誰もが恋する甘い美貌。
全てに恵まれた日嵩は、幸せな人生だと言われ続け、
自分でもそう思っていた。他人事のように冷静に。
だが、突然現れた天使と言い張る、悪魔の翼を持つ男に
「すごく不幸な匂いがする」と決めつけられ、
勢いで一緒に暮らすことに。生意気でまっすぐな悪魔な天使は、
日嵩の心が凍えた夜、くるおしいほどの激しさで満たしてくれる。
しかし、天使の幼馴染みが、日嵩を傷付けた
かつての親友の元にいると分かり!? 悪魔な天使シリーズ第1弾!



和み系のファンタジーが読みたい!
と思って衝動的に買った作品。
兼守さんのイラストに惹かれました。
初めて読む作家さんです。



全体としては可愛い作品。



天使の天佑は、日嵩の心の荒みを投影して
悪魔の姿になっちゃってんのね。


日嵩は日に日に天佑に心を許し、
だんだん惹かれあっていくんだけど
それを認めたくない。


意地を張って天佑を避けるんだけど、
寝てるとき夢のなかで何度も天佑を呼ぶんだ。



天佑には呼ばれると分かる能力があって、
日嵩が天佑を避けててもホントは呼んでるって分かってる。



日嵩のツンデレ可愛いです。




でも、日嵩の元親友・ヒロのところに
天佑の幼馴染の堕天使・日和がいて
酷い扱いを受けてることを知る。



お互い求め合ってるのに
日和が幸福の能力をヒロに与えすぎたせいで
ヒロが堕落して犯罪に手を染めちゃうんだ。


どうにか助けたい日嵩と天佑。



でも、そのためには
天佑が消滅してしまうほどの力を
遣わないと無理だという結論になる。。。




んー。展開が読めちゃうので
ドキドキわくわくはなかったけど
その代り安心して読めるかな。



天佑は消える間際に自分の記憶を
日嵩のなかから消そうって提案するんだけど、
やっとで知った「愛」の意味を
失くしたくないって日嵩は言うの。


もう会えなくても
この愛があれば生きていけるって。



うふー。天使モノあるあるだね。



ヒロと日和の記憶は修正して、
日嵩は日和を引き取り、
ヒロは犯罪から足を洗う。



全部思い通りになったのに、
天佑がいない。



でも、昔の自分より
遥に幸せだと思う。


この辺、切なポイントなのかなと思うんだけど、
いまいちピンとこなかった。



どうも、甘すぎるファンタジーは
わたくしダメみたいだね。


日嵩にもっと決定的な不幸な過去とかあったら
どっぷりハマったのかもしれませぬが。。。

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★2

制服と王子/杉原理生

2014-06-28 21:58:25 | さ行(作家名)
著:杉原理生  絵:井上ナヲ


全寮制男子校に入学した遥は、
女の子のような名前と顔が密かな悩みの種。
その世話係として同室になったのは、2年生の先輩・篠宮だ。
眉目秀麗で成績優秀、 周囲から尊敬を集める
「王子様」だなんて、あまりにもできすぎだ──
篠宮に「裏の顔」があるんじゃないかといぶかる遥だけど…!?




遥が自分の容姿にコンプレックスがあるのは、
中学のとき、寮生活で嫌な目に遭ったから。
そのせいでパニック障害になったけど
高校では心機一転頑張ろうて思ってたのに
篠宮の前で発作を起こしてしまう。


でも、篠宮の気遣いのおかげで
発作は治まり、調子も良くなり、
先輩たちには可愛がられ、
同級生の友達もたくさんできた。



けれど、もし中学のときのことがバレたら
何もかもが終わってしまう、
そういう恐怖心が消えない。
篠宮は、そんな遥を優しく包みこむ。
遥は自然と篠宮に好意を寄せるようになるんだけど…?




なんかね、
中学のときに遭った酷い目や
篠宮の抱える問題が
あまりにも予想通りで
拍子抜けしてしまった。


もうちょっと裏切ってほしかったよぅ。


あと、相変わらず絡みが淡泊。
絡みを重視してるわけじゃないけど、
絡みがなくてもストーリーが良かったから満足♪
ってほどの話でもなかったから消化不良です。



でも安定のクオリティなのは間違いないので
杉原さんのファンは読むべきかも。。。

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★3

ファンタスマゴリアの夜/砂原糖子

2014-06-24 23:24:52 | さ行(作家名)
著:砂原糖子   絵:梨とりこ



父の跡を継ぎ、貸金業を営む束井艶は、同窓会で幼馴染みの
永見嘉博と再会する。小二の頃、人気子役だった束井は
ある事故をきっかけに仕事を失い、なぜか似合わない
ワンピースを着た永見と出会った。学校でも浮いた存在の
二人は友達に。小五のとき、永見に突然告白されて
振ってしまった束井だが、中学、高校と成長するにつれ惹かれていき…。




こーれーはー、
むっちゃくちゃ面白かった!


艶(受)は、同じ事務所の子役に
罠にはめられて芸能界を追われることになったんだけど、
ふらりと入った駄菓子屋で、
店番をしている永見(攻)と仲良くなるんだ。

そして、小5のとき、
艶は、永見に告白されるんだけど、
特撮ヒーローのテレビ番組のことが
気になって適当に振ってさっさと家に帰るのね。
でも、いざテレビを見ると全然頭に入ってこなくて。
嬉しいとかざわざわするとかそんな気持ちはあるけど
上手く吐き出せない。


翌日の永見の態度が変わらなかったから
そのまま何もなかったことにしたけれど、
艶はずっと心に留めておいたの。


永見は成長するにつれていい男になって、
次々と彼氏を作っちゃう。
それを苦々しく思うのはなんでだろうと思う艶だけど
深く考えるのはやめて女の子とのセックスに夢中になる。


高校で進路の話を二人でしたとき、
永見は店を持ちたいといい、
艶は留学したいといった。


進路というより
漠然とした夢だった。


だけど、再会したとき、
艶は夢を諦めて闇の世界に堕ちてて
永見は念願通りバーを経営していた。


ここは結構
物語の苦味の部分だね。
艶にとって永見は眩しくもあるけど
自分がカスだと思わされる存在っていうか。




その後、むかし艶を嵌めた子役が
またもや艶を嵌めまして、
マスコミに叩かれる身となってしまう。
そして、それをきっかけに艶と永見の関係が急転するんだ。








夢ってなんでしょうね。
あれば嬉しいけどなくても生きていけるし
あったせいで不幸なときもある。


艶は、父親の願いを聞き入れるために
夢を諦めて街金を継ぎ、
やっと仕事に慣れたところで
今度は艶に夢を奪われたと
元子役に逆恨みされて危ない目に遭う。
その艶を助けようと
永見は自分の夢の結晶を手放そうとする。







ファンタスマゴリアは走馬灯みたいな幻影を指すんだけど、
小さいときに民芸品のそれを二人で見たのが
艶は忘れられずにいてね。

自分が死ぬときはどんなだろうって。
確実に小5のときの告白は思い出すなって
十何年も経ってるのにそれは確信してるんだ。





そんなに大事な想いなら
さっさと告げればいいのに
そうできない大人の事情にもみくちゃにされて。
人ってしがらみだらけですね。


永見は永見で
20年近く艶に片思いしてて
でも自分に向いてる艶の気持ちには鈍感で
もう!もう!もう!ってなりました。



艶が、もし幼い頃にあんなあからさまな
人の悪意を向けられてなかったら
もっと素直にお互いの気持ちに向き合えたのになあと、
ホント嵌めた子役シネ!って思った。



濡れ場は半ばまでないんだけど
十分色っぽくてドキドキしました。




あと、これは個人的な萌えだけど、
キレイな顔した艶が
取り立てに出かけた先で
ランドセルまで奪う容赦のなさに惚れました(笑)。





砂原さんの作品って
ストーリーがしっかりしてて面白いけど、
私のなかではピタリとハマってなかったんですね。
面白いけど、ここ嫌いとかそういう箇所があって。

でも、これはもうドンピシャでした。
文句のつけようがないです。


「恋じゃないみたい」とか
「恋はドーナツの穴のように」とかみたいな
コメディタッチの作品も好きだけど
シリアス系の作品のなかでは
ダントツこれが一番だわ。
って、まだとりこぼした作品あるけど。


はあ~、いいもん読んだっす!!!!!


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★5