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BL小説感想日記

主にBL小説の読書感想。基本ネタバレ。
Twitter(chika3270)もよろしく。
ぼちぼち更新。

楽園のうた2/鈴藤みわ

2015-05-22 11:48:39 | さ行(作家名)
著:鈴藤みわ   絵:カズアキ



奇跡のような偶然から出会った、人気絶頂アイドルグループ
KIXのシンと、ごく普通の高校2年生・笹本那智。
最初は反発し合っていたが、やがて惹かれ合い、
コイビトのような関係になって…。
独占欲丸出しのシンに激しく抱かれ、
愛されながらも、那智の心はどこか切なくて…?
そんな不安な心を隠して身体を重ね続ける那智にシンは――。



「楽園のうた1」の続きです。



今まで散々男も女も食い散らかしてきたシン(攻)。
那智(受)はそんなシンに惚れてしまった自分のうかつさを
呪いながらも飽きられるまでは楽しもうと思いなおす。



シンはテレビでは見せない顔を那智にたくさん見せてくれて
独占欲を丸出しにしてくる。
嬉しいけれど、すぐに飽きられると思ってる那智は
なかなか素直に喜べない。


シンの後輩の一弥の言うことを鵜呑みにすれば、
今までシンは長くても2週間の付き合いだったという。


那智はそれを目安にするんだけど、
シンの執着はどんどん激しくなっていって。。。



自分の美貌に無自覚な受け、
その美貌にメロメロの攻め、


ってのは私の好物なので、おいしくいただけました。



そして、シンがどんどん子供っぽくなっていって
まるで大型のワンコ状態。


でも、決めるところはバシっと決める
大人っぽい一面もあって、
なんだ、ただの超俺様ってわけでもないのね、と見直しました。


シンに愛されることで
自分に自信を取り戻していく那智も可愛かったねえ。



王道ストーリーに満足です。



★3.5


2015年91冊目

楽園のうた1/鈴藤みわ

2015-05-22 11:20:11 | さ行(作家名)
著:鈴藤みわ    絵:カズアキ


高校2年生の笹本那智が下校中に耳にした、
人気アイドルグループKIXの新曲。
その歌詞は2年前に傷ついた心とともに封印したはずの
自分が作った詩にそっくりで…!?
勝手に歌詞を書き換えられたと強い反発を覚えた那智だったけど、
KIXのシンとのやりとりの中で何かが少しずつ変わっていく。
希望なんてなにもない、悲しみに彩られた詩。
KIXのメロディーが優しくつつみこんだとき、
閉じた心は熱く溶かされて。。。
ケータイ小説発・爆発的人気を誇る、超俺様系アイドルと
ごくフツーの高校生のドラマティックラブストーリーがついに書籍化!



ケータイ小説ってのを意識したのか、
本を開いたらなんと横書きだったのですよお。
びっくらこいた。
まずそこでつまずきそうになったよ。
読みにくいったらありゃしないw



んで、話なんだけど、
まあ、よくある芸能界モノというか。
KIXがファンから歌詞を募集するんだけど、
熱狂的なシン(攻)のファンである那智(受)の双子の妹が
那智の描いた詩を勝手に応募して採用されてのね。


そこから那智はシンと知り合いになって
すったもんだあって
俺にモノになれ。嫌だ。的な?


那智はそもそも恋愛にトラウマがあるのよ。
中学の時に付き合ってた先輩の月島が
実は妹のことが好きだっていうことがあってさ。


それで、妹のかわりにされないように
ダサいメガネかけて前髪伸ばして顔を隠して
わざともっさりしたキモ男を演じてる。



そんな那智をシンは面白がってね。



シンはね、ホントに超俺様なんだけど、
それを適当にはいはいとあしらう那智も面白い。


シンにはそんな那智の態度が新鮮で
いつの間にか執着しちゃってんの。



月島と再会してボロボロになった那智を
身体で慰めるシンも男前だったなー。



芸能界モノあるあるをたくさん詰め込みましたって感じで
楽しく読めたけども1巻では最後まで致しませんw


楽園のうた2につづく



★3

2015年90冊目

あの頃、僕らは三人でいた/愁堂れな

2015-03-31 07:19:05 | さ行(作家名)
著:愁堂れな  絵:yoco


高校時代からの親友・希実に、ある日突然キスされた大学生の春。
希実は美貌でクール、友人は選び放題なのに、なぜか春としか付き合わない。
優越感と息苦しさの狭間で揺れていた時、英国からの留学生・ギルバートが
春にアプローチしてきて!?たった一つのキスが、青春の終わりの引き金だった―
友情を失い恋を得る、切ない三人の運命!!



いかん。
これいかん。
いろいろと私のNGに引っかかる。


希実(攻)は一途に春(受)が好きで、
でもそれに気づいた春にはその想いが重くて
しかも男なんて!って心の中で否定してたのに、
希実を追いかけてきた超絶イケメンの
ギルにちょっと構われただけで簡単に好きになってさ。


そして、ギルは希実が好きで、
完全に矢印が一方通行になっちゃって。


春の気持ちに気付いてないギルは
希実を自分のものにしたいから、
春に協力をあおいで希実の前で
わざと春とイチャコラして。


ギルはなんとしてでも希実を手にいれたいから
春に構えば希実の心がそのうち疲弊して
友人のふりができなくなって
春に告白してきたところを春が振って、
そのあと自分が慰めるっていう


可能なのかそれっていう
策略をめぐらせるんだけど、
それに協力する春に腹立ってさー。
その理由がギルといたいから、だぜ~?



希実の気持ちをなんだと思ってるの?と。
これまでの数年間の友人関係も
希実の努力もすべて否定するの?
って、なりました。



策略は失敗するんだけど、
落ち込んだギルにとった春の行動も
それを希実に教えたギルも
二人ともクソだと思いましてん。



春のことが大事で
気持ちを隠してた希実にしたら
たまったもんじゃない。



3人がバラバラになった数年後、
春と希実は再会してどうのこうのに
もちろんなるわけだけど、
その時の春にまたイラっ!


希実は春を吹っ切りたくて
数人と付き合ったことがあるんだけど、
それを知った春が
「はじめての人になりたかった」とか抜かすーーー!
どの口が言うかーーーー!



もう!ぷんぷんですよ。






鬼畜な奴とか嫌な奴とかは好物なんだけど、
無自覚に不誠実な奴が苦手なので
そこがそもそもNGでしたねえ。



あぁ、でも久々にこんな長々と感想書いたな。
なんだかんだ記憶には残りそうなので
意外とれなさんの狙い通りだったりして…?www


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★3


2015年57冊目



はるか彼方の心臓/千地イチ

2015-03-30 19:28:38 | さ行(作家名)
著:千地イチ   絵:奈良千春


横浜にある古着屋の店長・眞栄田英雄は、
過去のトラウマで快楽に反応しない体になってしまった。
しかし、近くの交番にやってきた、
クールビューティ―な警察官・日比谷晴人と
弾みでキスをしてしまったら……!?
「本気にしないでください。ただのノリでしょ」。
晴人は自ら仕掛けてきたにも関わらず、なぜか冷めていて、
それ以来、英雄を避けるような態度になる。
だが時折、晴人から感じる物欲しげな視線に、
英雄は悩まされるようになり…。
誰もいらないと言いながら、たったひとりを
強く求め合う、純粋で厄介な恋が幕をあける。




まず、すげー地味ね。
んでちょっとジメジメしてる。


英雄(攻)は、むかし自分がしでかしたことを
なかったことにしたくて、
誰にも過去を話さず、新しい土地で
当たり障りなく生きることを選んだ。

一方、晴人(受)は中学のときに
1度だけ接点のあった英雄を
それこそヒーローのように思っていて、
でも彼がいなくなってから
自分の気持ちに気付いて、
その穴を彼のように生きることで
埋めようとして失敗した。


最初は英雄視点です。
それから晴人視点に切り替わります。


英雄からしたら、
晴人は謎な存在だけど既視感のある瞳で、
何考えてるか分からないような
放っておけないような存在。


晴人からしたら、
英雄は昔と随分変わってしまっていて、
恋心に蹴りをつけたい、
けど目の前の英雄と昔の英雄が
重なるところを見つけようとしてしまう。



ぐるぐるぐるーです。そして
晴人の一途さにきゅんきゅんしました。


中学生の晴人から見たら
英雄は自由奔放に生きる強い男だったけど、
英雄にしたら、周囲に迷惑をかけて
構ってもらうことで孤独を埋めようとしてただけで、
そのギャップも切ないです。


晴人は扱いにくい人間だけど、
ある程度年のいった人間からは
可愛がられるタイプですね。
上司の弓削に可愛いって言われて
照れる晴人がたまりませぬ。



千地さんは、人と人のつながりというか
仲間同士のわちゃわちゃとかを描くのが
すごく上手いな~って思う。
こういう職場で働きたいって読んでていつも思うもの。



これ、弓削さんとりんちゃんの
スピンとか出てくれたら買うなー。
でも弓削さん40過ぎのオッサンだから
需要ないのかしらーん。



いや~、しかし
地味だけどいいもん読んだ。
昨日バイオレンス読んだので、
今日はしっとり温かな気持ちになるのが
読みたかったんでハマりました。


あの頃好きでも
再会するとガッカリしたり
でも好きだって思ったり
けどもう関わるなと冷静になる自分がいたりと
もたもたするもんだと思う。
そこが丁寧に書かれてましたねー。

はぁ、好きだー。


そして、読み終わってから
タイトル見返すと「うまい!」ってなります。

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★5


2015年57冊目

私立探偵・麻生龍太郎/柴田よしき

2015-03-05 19:33:25 | さ行(作家名)
著:柴田よしき


「わたしの宝石を担して貰いたいの」
刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、
奇妙な依頼が舞い込んだ。東京地検の元検事で
弁護士を営む早坂絹子とは旧知の仲だったが、
叔母から譲り受けた指輪が盗まれたという。
唯一の手がかりである叔母のかつての婚約者を訪ねた麻生は、
やがて予想外の事実に突き当たり…(「CARRY ON」より)。
麻生龍太郎と山内練の宿命―
「RIKO」シリーズへと連なる魂を揺さぶる連作ミステリ。




今回は短編集ですね。
私は麻生×練のその後の関係が知りたくて
読んでみたんですけど…。



龍さん腹立つわ~。




そもそも練を堕としてしまったのは
龍さんなのに、その龍さんが
「足を洗え」ってしつこいのが気に食わない。
田村のいうとおり、お前がどんなになっても
人生かけてお前のそばにいる!
くらいの気持ちが欲しい。



自分のせいで堕ちたから
それを引き上げたいって気持ちは分かる。
でもそれはあんたの罪悪感をどうにかしたいだけでない?と。


堕ちた練が意外とこの世界合ってるっていうなら、
その世界に堕としてしまった龍さんが面倒みないと。



龍さんがそんな態度だから、
練も素直になれないし、頼る気にならないんだよ。


最後、練がどんな気持ちで
「俺たち終わり」って言ったかと思うと
胸がつぶれる。



話は短編集なんで
麻生龍太郎事件簿って感じです。



はあ、れんれん。。。


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★4


2015年47冊目

つみびとの花/佐田三季

2015-02-24 22:20:54 | さ行(作家名)
著:佐田三季   絵:上田規代



男手ひとつで育てていた最愛の娘を、
北川巽は保育園のバス事故で失った。罪悪感に苦しむ
保育士の氏家志信を無理やり抱くことで、
底なしの絶望と孤独からひととき逃れようとする北川。
彼を恐れながらも、償うために身体を差し出す氏家。
やがて北川は氏家の生真面目さや優しさを愛しく思うようになるが、
氏家は頑なな態度を崩さない。氏家には、結婚を決めた女性がいた―。



北川(攻)が氏家(受)に執着するも
氏家のことを想って身を引こうとするのが
なかなか男気があってサッパリしてて良かった。


逆に氏家のほうが
被害者面してたくせに未練がましく
口実作って会いに来たりアパートで待ち伏せしたりと
結果的には、ねとねとしてたw


北川は、大事に想ってた人をみんな亡くした寂しい身の上。
はずみで手に入れた氏家に入れ込んでいくのも
もう仕方ないというかなんというか。


一方、氏家のほうも
実の親に捨てられた過去のせいで
ずっと疎外感と孤独感を味わって生きてきて、
誰かに必要とされたいと思っていたから
自分を求める北川に惹かれていく。



最初は最悪なかたちで始まった関係だけど、
北川の優しさに触れるたびに
心がざわざわして…。



そんな風に、寂しい二人が出会って恋に落ちていく過程が
丁寧に描かれています。丁寧すぎて長っ!って思うくらいw
2段組みなので読むのに骨が折れました。


氏家の婚約者の女性については
想定内のキャラでしたね。


そして、氏家の里親がなかなかの曲者だった。
北川の会社の社長夫人も曲者だったけどさ。


自分の尺度の常識と善意を押し付けられるのって
悪意がないぶん厄介だなーと思いました。


これで、佐田さんの本は
全部読んだことになるかな。


どれも面白かったです♪


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★3.5


2015年43冊目



聖なる黒夜/柴田よしき

2015-02-19 23:25:56 | さ行(作家名)
著:柴田よしき



悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…
それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。
十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。
この十年の間に何が起こったのだ?
新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、
次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。
愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。
人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。




前に図書館で借りたものの
あまりの分厚さに序盤で読むのを放棄したんだけど、
それはもったいないとの声が多く
もう一回挑戦してみたんだけど…。


読んで良かったーーーー!



何コレ。むちゃくちゃ面白い。
なんであの時、読了しなかったんだ。
私のバカバカバカ!



主人公である捜査一課の警部・麻生は
むかし逮捕した山内と10年ぶりに再会するんだけど、
そこから運命ががらがらがらーっと狂い始めます。



視点と時系列がころころ変わるし
登場人物も多いので集中して読まないと
こんがらがってしまうけど、


要は、恋愛小説ですね(言いきり)。


麻生が山内と出会ったのも逮捕したのも再会したのも
もう全部運命としか言いようがない。



山内は強烈なキャラクターでした。
麻生が構ってしまうのも仕方ない。


無邪気さと残忍さが同居した瞳に
知らず知らずハマっていく。


それを止めようとする麻生の先輩・及川が
またカッコよくてですね。


及川は、むかし麻生と関係があったんだけど、
麻生が結婚してからは友人として付き合ってたんだよ。


けど、麻生が離婚して山内と再会して、
山内にハマっていくのを見てられなくて
山内をハメようとするんだ。


麻生が自分の手を汚そうとしたときも
「お前が頼むなら俺が殺してやる」っていう
キメ台詞吐くしね。マジ惚れてんじゃん!ってなりました。


でも、やっぱり山内の狂気には誰も敵わない。
闇が深すぎてどうしようもない。


殺人事件の犯人捜しが軸なんだけど、
それにまつわる人間模様というか恋愛模様というか
そういったドロドロが話のメインです。



元々本編があってコチラはスピンらしいので
他のも読み漁ろうと思います。


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★5


2015年41冊目

手の届く距離で/椎崎夕

2015-01-21 05:14:56 | さ行(作家名)
著:椎崎夕   絵:サマミヤアカザ



ある事情で家を出た長月八尋は、事故に遭いかけた比奈を
助けた際に病院へ運ばれる。そこで、優しげな雰囲気だが
その瞳は冷静な東上史朗と出会う。調査事務所所長だという東上は
礼を兼ね、八尋をバイトとして雇うと言い出す。
連れてこられた東上の家は、散らかり放題。
同居しつつ片づけのバイトを始めた八尋は次第に東上に惹かれていくが…。



八尋(受)が抱える事情ってのが
もうクソでしたわーw


江美は結局なにがしたかったの?
八尋の義父に惚れてたとしても
八尋が邪魔ってのは納得いかない。


八尋の母が嫌いだったから
母親似の八尋が気に入らないのか?


あと、江美についてたストーカーがいたみたいだけど、
それも唐突な設定なうえに解決してねえw



胸糞悪い設定は好きだけど、
なんだろうなあ、中途半端だった。



椎崎さんお得意の不憫な受けと寛大な攻め設定が
今回に限っては活かされてない気が…。



いつもの酔わせるような文章でもなかったし
期待値が大きかっただけにずっこけたー。
それでも悔しいことに一定水準は超えてるから
クソ本とまではいかないのな。



単純に好みの問題って気もするから
辛口ごめん、ですかね。



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★3

2015年22冊目

心まで縛りたい/砂床あい

2014-12-21 09:29:16 | さ行(作家名)
著:砂床あい   絵:小山田あみ



相坂千宗は先輩に誘われてストレス発散のために
訪れたハプニングバー『es』で、凄腕の緊縛師レイと出逢う。
レイにステージに上げられた挙句、緊縛されて未知の快感に
襲われた千宗はすべてを忘れようとするが、後日、千宗の勤務先に
フリーのSE兼ITコンサルタントとして現れた久我玲一こそがレイだった。
そして久我と共に勤務する3ヵ月間で、千宗の中にあった久我の評価は
次第に変化し、新たな感情も生まれ育っていく。しかし、久我の
「感情は欲しくない」という言葉に縛られて先へと進めない千宗…。
はたしてふたりの関係はどう終着するのか―。



あらすじを読むと
嫌なのに体が反応しちゃって
抗えなくて流されていく…
的などろどろ展開を予想したんだけど、
違った。



読み終わってみれば
二人とも最初からメロメロで
丸ごと一冊のろけを読まされた感じ。



レイ(攻)はあくまでも縛るだけなので
SMみたいな痛々しいところはないです。


酒の席で、玲一の陰口を言った同期を
千宗(受)は殴ろうとしちゃうんだけど、
そんなの見たら玲一はたまんねえだろうな。


玲一が勤務最後の日に
飲み会抜け出して、
残業中の千宗のところ差し入れもってきて
酔ったふりしてキスしちゃうところも良かったな。



明らかに好きあってんのに
くっつかない二人がもどかしくもあり。



玲一のためならって
縛られる千宗はいじらしいし
そんな千宗にメロメロになる玲一もいい。
そら心まで縛りたくなりますよね、とw



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★3

2014年477冊目

調教は媚酒の香り/砂床あい

2014-12-19 15:04:17 | さ行(作家名)
著:砂床あい   絵:小山田あみ



主人に捨てられ身よりのなくなったM・潤音は、
選ばれた者だけが集うSMサロンで、徹底したSと噂の
調教師・宗司一鷹に預けられる。縛られたまま
絶頂をむかえ続ける疼痛、全裸で外に出される屈辱、
ローターを入れたまま長時間の勉強、仕置きのスパンキング…
宗司だけが与えてくれる躾に蕩け始める身体。
羞恥と欲望にまみれた潤音は、支配の先に宗司の
狂おしい愛情を感じ取る。しかし暴力だけで潤音を
束縛した前の主が、二人の関係を壊しに現れ―。



SM♪SM♪わっしょ~い♪


って読み始めたんだけど、
潤音が思ったより不憫な子で
のっけから切なかった…。



前の主人が、躾、お仕置きとしてくれる鞭は
愛情の証、そう信じてたのに、
宗司と出会ってそれは違ったのだ、
ただの虐待だったのだと気づかされる。


次第に宗司に心を持ってかれるんだけど、
彼はワイン以上に興味を持てるものがないという。
その証拠に彼は潤音の後ろを使ってイクことをしない。


やがて、潤音は、記憶力の良さを買われて
ワインの知識を叩きこまれ、
ダイニングバーでの仕事も
させてもらえるようになる。


だんだんとまともな社会生活力を身に着け、
宗司のMとしても良きパートナーになったかと
思われたのだけど、前の主人が現れて…。



うん。いいね。
潤音は根っからのMなんですよ。
だから読んでて痛い痛い痛いとかはない。
むしろ、気持ちいいのかなあ?って
ちょっと興味出るくらいww



宗司の役に立つならと
ワインの勉強を始めて
できることをコツコツとやるとこも
好感がもてたし、


宗司も潤音を仕込むのが
楽しくなっていってるのが感じられて、
愛情のあるSMって美しい。。。
と思ってしまった。



宗司の家の執事さんも
ダイニングの店長さんもいい人だし
潤音、良かったね、と。


最初の盲目に前の主人を慕う姿は
ほんとキツかったからね。

幸せになってくれてほっとしました。



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★4

2014年474冊目

猫の国へようこそ/杉原理生

2014-12-16 13:27:31 | さ行(作家名)
著:杉原理生   絵:テクノサマタ




ここは<猫の国>。人間界で死んでしまった透耶は
<あやかしの猫>となってこの世界に来たらしい。
透耶を助けてくれた紀理がそう優しく教えてくれたが、
透耶は自分が元は人間だったのか猫だったのかも
思い出すことができない。
猫耳と尻尾の生えた子ども・夏来と秋生とも
仲良くなった透耶だが、紀理といつ祝言をあげるのかと
訊かれてドキドキしてしまい!?



猫耳♪猫耳♪わっしょ~い♪
可愛い可愛い猫耳ファンタジーですよ。




紀理(攻)が優しくて大人で
余計なことは言わずに大きな愛で
くるんと透耶(受)を包み込みます。


猫の国にきたばかりで
右も左も分からない透耶は
優しくしてくれる紀理に懐くんだけど、
紀理はたまに透耶を大人扱いするといって
とろとろに溶けてしまいそうな毛繕いをしてくる…。


って、きゃー!なにそれ。
それ毛繕いじゃなくて愛撫ですからw


透耶ウブすぎる!!!w



連れ込み宿に連れられていっても
「お昼寝するの?」とか言うし
どんだけですかーww



お話は透耶が何者かってところが肝なんだけど、
全部が分かったときはちょっとウルウルしちゃったよ。



最初は紀理と透耶の間に
前世のつながりがあったとか?
って思ったんだんけど、
二人はあくまでも猫の国で出会っただけでした。



だから「ようこそ」なんだなあって。



そして、エチ描写がずるい。
興奮すると獣化しちゃう箇所があるとかで、
舌が人間にものになったり猫のものになったりして、
つまりはねっとりしたりざらざらしたりするわけよ。
想像したらヨダレ出たwww



子猫の二人も可愛いし
この子たちの過去話と未来の話も
読んでみたいなって思いました。



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★4


2014年473冊目

スリープ/砂原糖子

2014-12-12 08:45:21 | さ行(作家名)
著:砂原糖子   絵:高井戸あけみ



睡眠障害のナルコレプシーを患っている倉知。
ところ構わず襲ってくる発作的な眠気のため、
生活に支障を来すことの多い倉知をフォローしているのが、
同級生で同じマンションの住人でもある上木原だ。
理由は退屈だから。倉知とは反対に上木原は不眠症で
長い夜を持て余していた。だがいい加減で本音を
覗かせない上木原が自分に構う本当の理由、
倉知はそれが知りたかった―。
心に闇を抱く二人の、癒しと再生の物語。




眠気に逆らえない倉知(受)と
眠気がこない上木原(攻)。


似たもの同士の臭いを嗅ぎつけ
惹かれあい、壊れた自分を再生していく話。



かなりのシリアスです。



倉知は母親から受け継いだ美貌のせいで
魔性といっていいほど人を惹きつける。


そのせいで育ててくれた
叔父から性的虐待を受け、
セックスにいい印象を持っていない。


叔父が亡くなってからは
叔父の子供の優一が面倒みてくれているけど、
その愛情も行き過ぎな気がしてしまう。



一方、上木原は
いつも女の影がちらつくチャラ男。
でも、それは倉知への想いを
本人にぶつけられないための発散行為でしかない。
上木原のトラウマもかなりのものです。

イカれっぷりも上木原のほうが上かも。
倉知に嫌がらせした犯人を突き止めるために
疑わしいやつを片っ端から締め上げていくし。
こういう壊れ方好きですw



話としては闇と闇が出会って
光を求めて手を繋ぐという感じかなあ。



これから二人が幸せになれるといいねと
思いました。


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★3

2014年468冊目

星に願いをかけながら/杉原理生

2014-12-07 18:39:23 | さ行(作家名)
著:杉原理生    絵:松尾マアタ



「自分と同じ気持ちを相手が抱いてくれるなんて思えない」──
初恋の相手である幼なじみの俊之に中学生のときに失恋して以来、
恋愛に臆病になっていた慧。
ある日、仕事先で訪れたカフェで出会ったのは、
俊之の面影をうつす大学生の海里──なんと俊之の弟だった。
見かけはそっくりなのに、性格は正反対で無愛想。
生意気な年下の海里はなぜか慧に懐いてきて……!?



生意気な年下攻めですけど、
なんだろうな。

受けの慧のほうが
攻めの海里より5歳も年上なのに
全然そんな感じしなかった。


海里の包容力が半端ねえっつかさ。



慧を追い詰めないように
ゆっくりゆっくり口説いてさー
なんだよ、こいついい男!
って思いましたw



慧は恋愛に臆病になってて
ぐるぐるぐるぐるしちゃってます。



そこを突いて上手く自分のほうに
引き寄せる海里がかっけー。


慧は海里に惹かれてるのに
ダメだダメだと思って、
でもそんなの海里はお見通しで。
そこから多少、強引に出る
海里が素敵でしたん。



できれば俊之にカムアウトするところまで
読みたかったなーと思ったかな。



お仕事の話にもだいぶページが割かれてますが、
できればそっちも全部片付けて欲しかった。



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★3

2014年463冊目

夜と薔薇の系譜/杉原理生

2014-12-03 19:22:00 | さ行(作家名)
著:杉原理生   絵:高星麻子



二十歳の誕生日を境に、ヴァンパイア・櫂の伴侶となった
“浄化者”の律也。一緒に過ごす時間の少なかったふたりは、
ようやく新婚旅行ともいえる旅に出て別荘で蜜月を過ごすことに。
しかしその後、過去の浄化者について調べているうちに、
今は律也と共にいる石の精霊・アニーにも関係があるらしい
悲しい事件のことを知り―。待望のシリーズ第3弾。



「薔薇と接吻」
「夜を統べる王」に続くシリーズ第3弾!




伴侶となって初めての新婚旅行に浮かれる二人が
可愛くてエロくてたまりませんでした。


そして、ルスクリアの長アドリアンの城に
スペルビアの長カイと伴侶の律が招待されて
しばらく滞在する予定が、
陰謀に巻き込まれてボロボロに。


新たに閉ざされた氏族といわれるアケディアが絡み
事件は複雑化していく。
そして、アケディアの長ラルフと
アーニーの切ない過去も明らかになり…。



今回もいっきに読まされました。



面倒っ臭いことがたくさん起きて
伏線もばらまかれまくりなんだけど、
気持ちいいくらいに
すいすい回収されていくから
読んでスッキリしました。


最後のSSのアーニーの昔話は
胸にジーンときましたよ。




これで、
<スペルビア>カイ
<ルスクリア>アドリアン
<アケディア>ラルフ

が協力関係になりました。


あと4氏族がどう動くかだね。

<インウィディア>女性ヴァンパイア氏族
<イラ>古い。元はカイたち同じ氏族
<アワリティア>狡猾な一族
<グラ>カイたちに友好的。


カイは本当に夜を統べる王になるんでしょうか。
長くなってもいいから読みたいです♪

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★5

2014年461冊目

夜を統べる王/杉原理生

2014-11-30 11:42:57 | さ行(作家名)
著:杉原理生   絵:高星麻子



初恋相手のヴァンパイア・櫂と伴侶の契りを交わした律也。
だが、蜜月期にも関わらずなかなか会いに来てくれない櫂に
少し不満な日々。櫂と交わることで次第に体が変化し、
ようやく夜の種族の世界で共に過ごせることになり喜ぶ律也だったが、
不吉な夢で見た通りにヴァンパイアの始祖・カインを
甦らせようとする者たちにさらわれてしまい…。




「薔薇と接吻」の続編です。



新婚でラブラブの二人は無敵っすなあ。
相手を想う気持ちから心配かけまいとする姿が
いやあ眩しいっす。キラキラしてます。


今回は、律の護衛のヴァンパイア・レイの
古い友人フランてのが出てきます。
美少年です。


なんとも悲しい役回りのフランですけど、
最後のレイとフランのSSは泣きそうになったっすよ。
二人の出会いから、主を違えることで別れた道と関係性に
うあああああ!ってなりました。


律の優しさはヴァンパイアにとっては
ないものを見せつけられるようで
残酷なものかもしれませぬなあ。



そういや、律のおばあちゃんてのも出てきます。
母親のことや父親のことが少しだけ分かりやした。


それと、語り部の石という精霊が
なかなかキュートで気に入りました。



いやあ、でもやっぱりフランいいね。
ヴァンパイアもののオイシイところを
フランとレイに全部持ってかれた感じ。



櫂と張り合ってる他氏族の長・アドリアンも
なかなかいいキャラしてたけども。



しかしこの話、
続かせようと思えばいくらでも
長く引っ張れる話だな。


どうする気なんだろう。
とりあえず「夜と薔薇の系譜」を読みますか。


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2014年460冊目