たいようのいえ 5巻

4巻の感想。
タアモさんの最新刊です！
毎度ながら、凄く楽しみにしてました♪
帯コメントには、
「不器用な少女・真魚。世話焼き好きな青年・基。
　年の差幼馴染二人のお互いを想い合う気持ちは高まり・・・？
　好きがあふれる。」
とのこと。
いやー、まさしくそういった内容でした！

前巻のラストで、「私のこと、好き？」と思わず言ってしまった真魚・・！

さすがにここでは答えを貰えないものの、
確実にこれまで以上に距離が縮まった事を意識する二人。

その後、幼馴染の最後の一人である陽菜がやはり基の家には帰ってきたくない、
という意思を大樹から聞いた基は、珍しく酒をあおってしまいます。
そして、そんな時の二人の距離感がこれ。

ち、近い・・・！近いよ基・・・！
しかもその後「あぶね」とか明らかにもう・・・！

でも、この作品に登場するキャラは不思議と皆、切ない想いをする人ばかり。

同じ職場で基の事が好きで、ひょんな事から真魚とも仲の良い杉本さん。
そんな杉本さんがこの巻でアタックを仕掛けますが・・・
この、杉本さんの心理描写が物凄く切なくて・・・胸を締め付けられるようでした。
この巻で一番切なかったよ杉本さん・・・！
二人で食事に行く場面なんかも、たまらなく切なかったです。

一方、真魚と基は、家でこんなハプニングもｗ

こんなトラブルがあるのも幼馴染ならではだけど、
今と昔では体格も違えば、心の距離も違う・・・
そんな事を感じさせる一幕。

さらに切ないのは、真魚のクラスメートのちーちゃん。
真魚の事が好きな織田、そして織田のことが好きなちーちゃん。

もうね、このページ・・・涙無しには読めませんでした。
ほんとに切ない！
このページの
「どうしてあたしが抱きしめてもこの人の涙を止めることができないんだろう」
というセリフに、かなりぐっときてしまいました。

とにもかくにも、「切ない」というセリフが出てきてしまいますが、
真魚は勿論基、そして杉本さんと、皆それぞれの想いは確実に強くなってきています。
未だに登場しない陽菜、実は真魚の事が好きになった？大樹と、
ますます真魚を巡る人間関係は複雑に・・・どうなる？
といったところ。
いやー、それにしても真魚がかわいいっ！
特にセリフの無い、キョトンとした表情、ムスッとした表情、涙を堪える表情、
そのどれもが非常にかわいいのです。
この作品の魅力は、ストーリーの切なさに加えてキャラの可愛さが拍車をかけている、というのもあるでしょうね。
とにかく、6巻が今から楽しみですっ！！

たいようのいえ（5） (KC　デザート)

posted with amazlet at 12.02.13

タアモ
講談社 (2012-02-13)

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