先週水曜、セントルシアの首相に会いました。この人です
スティーヴンソン・キング氏。
こんなに簡単に会えるとは・・日本じゃ、ありえません。
この小さい国だからこそ
台湾大使館の主催する「ナショナルデー(建国記念日?)」のパーティーに招かれました。
首相や大臣クラスの人たちが来るパーティーに
協力隊の私たちが招かれることなんてあり得ないことですが、
ここに住む台湾人は、日本人協力隊に大変よくしてくれていて、
特別にお呼ばれしました。(ドレスアップ、大変でした)
ここでは、台湾がセントルシアに援助している様子を
セントルシア人へ堂々とアピールしていました
アピールと言うと聞こえが悪いですが、援助の様子を知ってもらう良い機会です。
私たちとは大違いです。
もちろん台湾大使館主催なので、私たちの活動と違って当たり前なんですが
私たちの活動は、草の根運動
こうやって首相クラスの人たちに私たちの活動をアピールする機会はほぼないのです。
台湾はセントルシアにお金の援助をし、道路整備から学校・病院建設まで
目に見える形で援助をしています。
そして、セントルシアにとって台湾の援助はありがたいものです
日本の青年海外協力隊は、以前の『技術援助』から『国策(援助アピール)』に
変わったそうですが、まだまだ、アピールが足りないのが現実です
ボランティアだからアピールも必要ないのかと思っていましたが、
地道に活動をして、自分たちだけが満足する時代ではもうないんですね
世界の先進国の国々では、一般市民がこのような形で援助していることを
国策の一部としてとらえています。
アメリカのピースコーなんてものは、その代表です。
先進国が途上国を援助するのは、世界中でもう当り前のことになっています。
そういった点で日本の協力隊の認知度は、まだまだ低いんじゃないでしょうか
話がだいぶズレましたが
このパーティは台湾がセントルシア人に自分たちの活動を知ってもらう良い機会でした。
たくさんTVカメラも来て翌日には地元のTVやラジオでもその様子が伝えられました
正直な感想
首相と会えるなんて(しかも写真も撮れるなんて)やはり小さい国ですね。
でも、ちゃんと国として成り立ってる。政府もちゃんとあるし。
人口16万人。日本をギュッと凝縮したような感じです
だからこそ、日本では遠く感じられた政治のこととか国の情勢とかが
今はとても身近に感じられます。
どんな若いセントルシア人も政治のことはよく知っています。
これは、大事なこと。見習いたいところです
今日は祝日。朝6時の電話で起こされた
「ちぇこ。俺の家族とピトン登りに行くぞ!
30分後に出発だ!!」
ね・・眠い
Piton(ピトン)とは私の街にある、世界遺産の双子の山
今日は、カウンターパートのMr.アジューダに誘われて
このとんがりの方、『ピチピトン』に登るのです。(写真)
標高743m。そんなに高くはありません。
でも、不思議なことにルシアンでこの山の登頂経験者は少ないんです
ガイドはこのラスタマン(ラスタファリアンの略。このことはまた今度)
10歳のころから登り続け、ガイド歴36年。
登頂回数は2000回を超えるプロです
山登りにガイドが必要なのかと思いましたが、山に入って5分。
道なき道を進むラスタマンの後ろ姿がないと完全に迷ってしまう所でした
出発して10分。早くもアジューダの家族4人のうち、3人が脱落
出発して30分。残りの1人が脱落
彼にピトン登りに誘われたのに結局このラスタマンと2人きりで登るはめに
『道なき道』と言いましたが、はっきり言って『道』ではありませんでした
ロープを使って、崖登り。
足を滑らせて転落したら、という不安が頭をよぎりました
世界遺産なのに・・・
そういえば、お姉ちゃんと中国で世界遺産の万里の長城へ行った時も
階段があまりにも急で、命の危険を感じたことを覚えています。
安全性。日本では重視されることもここでは通用しませんね~。
登頂時間はたったの2時間半。
でも、疲労感はそれ以上のものでした。
めんどくさがり屋のルシアンがあまり登りたがらないのもよくわかりました
さて、頂上
なんて言えばいいんでしょう。
頂上は広くもなく、そこからは登ってきた山道が、急すぎて見えません。
ぽいっと空高くに放り出された頂上の地面と自分(とラスタマン)
不思議と恐怖感はなく
そこから、見える下界の自分の街や遠くに見える首都、永遠に広がる海や空は
まさにカリブ色でした
頂上で寝転がり、空を見ていると、いろんな色の蝶が舞っているのが見え、
木や草が揺れる音(とラスタマンの鼻息)が静かに聞こえました。
地上から切り離された、異空間
まるで、天空の城ラピュタの世界がそこには広がっていました。
まだまだ自分の知らない世界があるんだなぁ
地上に戻ると、足ががくがくに
「ほら、足が笑ってる。」と、がくがくする足を見せながら言うと、
「ここでは足がスパゲッティになるって言うんだよ。」と教えてくれました。
確かにスパゲッティのようにひざがくにゃくにゃです。
さてさて、明日。筋肉痛になるかどうかで
自分が若いかどうかが決まります。
なりたくないけど、筋肉痛がきますように
疲労と満足感で今日はぐっすりです
ここへ来て、3か月。仕事に赴任して、2か月。
ようやく今日、仕事らしい仕事をしました
というか、必要とされてるって感じました。
これまで、長かった・・・
今までは、どこへ行っても英語がうまくない私はどっちかというとお荷物。
内心申し訳なく思っていました
ところで、その仕事とは。
先月、算数のテストを作ったんです。
この地域の全6年生が受ける模試。
その分析を頼まれました。
計画なんてもんがない人たちだから、2日前に全児童の解答用紙を渡され
今日の校長会議で分析を発表してくれと。
あわてて、200名以上の解答用紙を丸付けし、結果をパソコンに入力し
平均点やら、弱い領域、今後どうしていくかなどを分析してパワーポイントにまとめました
時間がなかったから、昨日は夜1時まで仕事。今朝も早くから
久し振りに「仕事した~」って感じでした。
ここで仕事らしい仕事をできなかったので、充実感すらありました。
さて、今日の校長会議
こんなんでいいかなって言う分析結果だったのに
パワーポイントを使ったからでしょうか。
皆、「すごくわかりやすい分析だ、いい仕事をした」と言ってくれました
そして、次から次へと私を巻き込んだ仕事が計画されました
ああ、こんな私でも頼りにされてるんだ~
7校を巡回する私は、1校に留まって授業をすることができません
だから学校を回っても、ただ授業を見せてもらうだけでした。
それでも子供たちはただいるだけの私に、
「ミス、チェコ。ミス、チェコ。」と言って喜んでくれるようになりました
だから、ただ学校に行くだけでも自分は価値があるんだと思えるようになりました
そして今日。
ここの地域の校長先生や教育長に、ほめられ必要とされていると感じて
自分の居場所がまた少し、見つけられたような気がしました
本当はほめられるだけではいけないと思っています
この国のためには、時には現地の人と戦っていくことも必要だからです。
でも自分は「この国の人たちを助けよう」とかいうレベルにはまだ至っていません。
(もしかしたらそんな日はこないのかも?!)
たった2年の間に、一生この地に住む人たちに私ができることなんて
ほんの少しなんじゃないのかと、行き詰まりを感じることすらあります
でも、何もしなければ何も変わりません。
「あ~そういえばちぇこっていう変な名前の日本人がいたよな~」て、
いつか思いだしてくれるだけでも、価値があるんだと思います
今日は、感謝される仕事ができたことだけでも
一歩前進です
上の写真は職場の私の机。↑は分析結果の一部。こんな風に仕事してます。
今日、日本から素敵なプレゼントが届きました
正確には、親に頼んでいた荷物です・・・
でも、とっても嬉しかったので、私にはプレゼントです
中を開けると、衣類やら日本食やら本やら・・・。
自分のものもあるけど、日本から届いた荷物の中は
どれも私にとっては、素敵なプレゼントでした。
一番うけたのが、お父さんが入れてくれた源氏物語の漫画本1冊
しかも結構でかくて重い。
なぜセントルシアで源氏物語?しかもなぜマンガ?
でも家でこの荷物を詰める時に、この本を言い合いながら選んだ2人の姿を想像して
少し笑っちゃいました
一番うれしかったのは、やはり日本食
だしの素にわさび、すしの素にわかめスープ、うどんだしに鶏がらスープの素・・・
ここで、恋しくなる日本食ばかり。
やっぱりお母さんはわかってるなぁ。さすが私のお母さん
ところで今回届いた日本からの荷物は
航空便で約1カ月 早い方だ。
船便では、6カ月以上かかることも
荷物を郵便局に取りに行き、その場で開けて怪しいものがないか確認されます。
というよりかは、税関を通るといった方がよいでしょう。
「全部自分が使うものだよ。人に売ったりはしません。」と言えばすんなり通ります。
送料は重さによって変わりますが、この大きさで約25000円くらいです
これを高いか、安いかと言われればわかりませんが、
私にとっては、値段をつけられない素敵なプレゼントでした
どんな荷物でも遠く日本から苦労して送ってくれたかと思うと
感謝と嬉しさでいっぱいになります。
荷物の中とともに、目に見えない何か温かいものも一緒に送られてきました
郵便局からJICA事務所までの道
重い荷物を持っているはずなのに、足取りは軽く、
まるでクリスマスプレゼントを開ける前の子どもの気持ちでした。
お父さん、お母さんありがとう

延べ100人以上の先生と
1000人以上の子供たちに会いました。
正直、こちらの教育は「ひどい」といろんな人に言われ、
勝手にこうなんだろうなって想像してしまっていました。
実際、私の目からみても教材や指導法にはまだまだといったところです

でも私は、数人の素晴らしい先生たちに出会うことができました

少ない教材の中で、工夫する姿。
読み聞かせをするときに、体いっぱい演技する姿。
放課後、希望する子供たちに補修を自ら行う姿。
自分の自由な時間が減ったとしても、それが給料に反映されないとしても
子どもたちのために自ら働くには、頭が下がりました。
何よりも、先生も子供も夕方遅くまですごく楽しそうでした

教材や紙代を買うお金がなかったり


先生たちの働く状況は、日本に比べれば悪いと言えるでしょう。
でも、教えることを純粋に楽しみ、
子どもたちのために自分のできることを一生懸命やろうとしてる姿に
はっと気付かされるものがありました

日本では忙しさに追われ、忘れかけていた純粋な気持ち

もちろんそうではない先生の方が多いです

でも、数人のこんな素晴らしい先生たちと出会えて漠然とですが、
この国の教育の未来は明るいなって思いました

「また、授業見に来てね」と言った先生。
私には、子どもたちの目よりも先生の目が輝いてみえました

発展途上国だから、人からひどいって聞いてたから、
って、勝手にいろいろと想像してましたが
実際に自分の目で見て、肌で感じ、考えていくことって
本当に大事なんだと改めて気付かされました。
もっと自分の目で感じたことを信じていこうと思えた一日でした

写真は放課後の補習時の一枚。先生も子供もとっても楽しそうです。
今日は月曜日。さぁ、今日も元気に行ってきます
と、朝、元気に靴を履いたんです。
ぐにょ
ん?足になんか柔らかいものが。何これ?
なんだ、石か。
でも、なんか変
もっとよく見てみました。
靴の中に、で、で、で、で、で、でかいカエル
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(心の叫び)
勢いよく履かなくて本当によかったです。
人間って本当にびっくりした時って言葉が出ないんですね。
わかってます。バルコニーに靴を出していた私がいけないんです。
でも、まるで自分の家にいるかのようにぴくりとも動きませんでした
仕方なく放置し、ビーチサンダルを履いて出勤。
仕事が終わり、帰宅。
さすがにもういないだろうと見てみたら、まだいました
スリランカにいる友達も朝、玄関開けたらイグアナがいたって驚いていたけど
本当に生き物の多さには驚かされます。
逆に、日本には身近に感じる生き物って本当に少ないんだなって。
この間も夜中、部屋でぽわーって光るものが。
火の玉かと思ってびびって電気をつけたら、なんとホタルでした
予想外の場所に、予想外の時間に
油断したときに限って、突然現れるのです。
少し心臓に悪いです
さて、今夜は片方の靴だけ、門の外に放置です
明日にはいませんように・・・
街も活気づいてきました。
こっちは9月に入学式

今日、親しくしているパン屋のおばちゃん(写真右)にこんなことを言われました。
「オリンピック見てたわよ。中国すごいじゃん!やるね!」と

「うん」っと返事したものの、いや待てよ、なんか変な感じ

よく『中国人?』って聞かれるんです、ここでは

「私、日本人ですけど・・・」
って言ったら、
「え?日本人??中国人と何が違うの

と。ああ、そこから説明かぁ

「ん~国が違うんだよ。あと、言葉もね。」
って言ったら
「え?そうなの??知らなかった~

だって。
あぁ~

そのあとも、違いを一生懸命説明したけど
「太極拳が好き」とか「軍隊すごいよね」とか
なんだか、とっても中国と日本がごちゃまぜになっていて、
説明も途中で諦めました

どうやら日本や韓国は中国の一部だと思っている様でした。
日本の知名度って、まだまだ低いんだね

私たちから見るとカリブ諸国の人々や黒人が同じに見えるように
ここの人から見ると、日本人も中国人も一緒に見えてしまうようです。
特に顔が

逆に、中国の知名度がものすごく高いことにも驚かされます

人口世界一だから、当り前か。
そういえば、どこの国にもチャイニーズレストランってあるよなぁ。
チャイナタウンなんてもんも。あと、中国製の製品なんかもそうです。
日本人だから、日本中心で物事を考えちゃって

日本と中国は違うなんて当たり前!って思ってたけど
世界の人々はそうじゃない。
もっと物事を広い視野で見なくっちゃって実感した日でした

私がここにいることで、ちょっとでも日本のこと
ルシアンにわかってもらえたら、それだけで幸せです

と呼ばれるお祭り(?)に、行ってきました

港に屋台が並び、人々は大音量の音楽が流れる中で、
思い思いにお酒やおしゃべりを楽しみます

日本で言うと、野外居酒屋って感じかな?
毎週金曜日の夜に行われ、夜中4時くらいまで続きます。
Fish Fridayと言われるように、魚やロブスターがたくさん並びます。
でも、あんまり安くはありません

ここセントルシアは海に囲まれているにもかかわらず
水揚げ量は日本と比べると、ものすごく少ないです

1番の理由としてあげられるのは、海流がぶつかってプランクトンが大量に発生するような日本の海とは違い、
魚が住みにくい澄んだ海だからだそうです。
なので、なかなか漁業は発達してきませんでした
今でも、新鮮な魚はなかなか手に入りません

今ここセントルシアには、日本の援助で作られた港が5つほどあります

そして、この国の水産業を発達させようと
JICAやピースコー(アメリカの協力隊の人たちをピースコーと言う)が
現地の人と協力して、様々な試みをしています。
フィッシュフライデーもその一つ

きっかけは、10年ほど前に来たハリケーンで
壊滅的にやられたこの港町を復興させようと考え付いたものですが、
今では、セントルシア中の人で知らない人がいないくらい有名なイベントとなっています

近くのリゾートホテルからは、船で観光客も遊びに来ます

12時を過ぎると屋台の並ぶ向かいの家々が
バーやディスコなどの店を開き、もっと激しい夜になるようです

警察の人も「様子を見にきた。」って言ってたけど、
完全に楽しんでいました。
どうやらセントルシア人は、仕事よりもお祭りが大事なようです

楽しむことを生きがいにする姿は、学びたいです

少ないです

待ち合わせの時間から2時間以上遅刻してくるなんて、よくあることです。
こちらの「今すぐ」と「あと5分」は30分、「あと30分」は1時間

悪気はまったくありません。
のんびり屋

仕事もすごく遅く感じます。なのに、よくしゃべってるから
何もかもが進みません

99%期限は守られないし、何度もこちらがプッシュする必要があります。
でも、不思議と誰も怒りません

『カリビアンタイム

バスもいつ出るかわかんないし、約束の時間を守る方が
難しいのかもしれないね。
それでも、働いている人は、働いていない人に比べると
時間や約束も守ってくれますが

でも、実はこんな「のんびり」「おっとり」をちょっと気に入ってます

あー遅れてくるだろうなって想定して
時間より遅く出ている私も
もはやカリビアンタイム族の一員です

いかんいかん

写真は職場。もちろん仕事中の一幕です。

って、職場の同僚に話したら
「じゃあ、やってあげるわ。」
と言って、今日、1時間足らずで編んでくれました。
初体験。
ん~結構ひっぱるんだなぁ

髪の毛何本抜けただろう・・・

ルシアンの髪質は日本人と大きく異なります。
羊の毛みたい

だから、こうやって髪を編むのが普通です。
ゴムは使いません。形をキープできる髪質なのです。
そのバリエーションはたくさんあって、本当にかわいいです。
でも、1度編むと髪の毛が洗えないので
子ども達は週末にほどいて洗い、また、お母さんに編んでもらいます。
ルシアンの髪型はすごくかわいいので

かわいい髪型を見ると、写真に残しています。
詳しくはまた、今度。
とにかく、日本人の髪質はさらさらしているので、
2~3日しかもたないようです。
結構気に入ってるので
今夜はうつ伏せで寝ようと思います
