どーしたんだ教授！！

今日はポカポカ日曜日♪♪

………なのに、なぜかチエはドひまな待機……。

お休み取ってたんだけど、予定がなくなったので出勤しました。

しかし、11月はヒマだ・・・・・

毎年そうなんだけど、
給料日前＋ボーナス直前＋忘年会シーズン直前

ということで、
だーれも来ないの。この時期は。

おまけにチエ今日は休みってことになってたし？？
指名客さんも来ない。

・・・・・・ひま！ひま！！ヒマだーーー！！！！


・・・・・・・・・・・・・・・・・・というワケで、暇を利用して先日の報告☆

　　「例の教授」

ご来店。


確か金曜日でした。
祭日だったんですよね、確か。
なので、朝から来てくださってんですが、

・・・・・・・・…この日はなんだか変だった「教授」。


「○○さん、120分でご予約です。」
「はい。わかりました。」

・・・・・・ぅおーーーーーーーーー

朝イチから実験かよ・・・・・・
テンション高ぇーな教授・・・・・・

どんなイメ－ジプレイより体力使うんだよ実験は・・・・・・・・・


・・・とげんなりしつつも、
また今日の新たなネタができたことにちょっとワクワクしつつ、
お出向かいにあがるチエ。

・・・・・だって、あの教授が手ぶらでここに来るはずがない。

なんだ・・・今度はなんだ？？

そのアタッシュケースの中に、今日は何を潜ませているのだ！？


「入学契約書」か！？「ゼミ入会書」か！？「研究員誓約書」か！？

前回の流れでは、今日おそらくチエは新しい大学の教授と、
初対面のはずだ。

高校の研究教授から、ヒワイな推薦状を受け取り、
チエの体を、実験材料として受け継いだ、「新・教授」のお出ましに違いない。

さて、どんな実験をするのやら。

そして、どんな笑える「契約」を作ってきたのやら。



そら何でも来い！！！

・・・・・・・・・・・・・・・と、半ば興奮気味に、教授を出迎えた。



「おはようございます先生♪」

「・・・・・・はぁ、おはよう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？？？

気のせいか？？
声が「教授」のトーンではない。

「今日は珍しいですね☆朝から来てくれるなんて♪」

「うん。そーだね・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱヘン。

教授が、浅葉チエにタメ口なんてきいたことないのに。

「きょ・・・今日はまた、何かお持ちいただいたんですか？？」

「あぁ・・・うん・・・」

・・・・・・・なんだなんだ！！どーしたんだ教授！！

なんか、テンション下がりまくりじゃないか！！
興奮気味に出迎えたチエが、逆に恥ずかしくなるじゃないの・・・


とにかく、カバンに何かが入っていることは確実だったので、
いつも通りお部屋に通して、
「いつものように」制服で教授の前に「きをつけ」をした。

「いつでもどうぞ教授」の体制。

・・・・・・・・・・・・・・・しかし。

どうしたことか教授は、ベッドに座ると、「はぁ～～～」とため息をつき、
まったくそこから動かないのだ。

言葉を発しようともしない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・契約書の出来が、気に入らなかったのだろうか・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・あの・・・教授？？」

チエが思わず声をかけると、教授はうつろな目でチエを見上げ、ひとこと。

「今日は、僕を癒してくれませんか？？」


・・・・・・・・・・・・・・・・・くれま「センカ」？？？

・・・・・・・・・・ぇえっ！？！？

しししししっ・・・・・・・しかも「ボク」！？

どーしちゃったのよ！？何があったのよ！？

いつもと明らかに違う、しおらしい教授の姿に、「プレイかこれも！？」と
一瞬思ったが、どうも違う。

教授は、明らかに「疲れている」・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・どうしたんですか？体調でも悪いんですか？」

「・・・いや、今日は教授じゃなくていいよ。なんか、仕事がここんとこ辛くてね。」
そしてうつむき、
「なんか疲れちゃったんだよね・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・おどろいた。

教授がとてつもなく小さく見えたのだ。


どうやら、この１ヶ月ほど、本当に仕事が大変だったらしく、
精神的にも肉体的にも、教授は疲れ切っていた。

お手製の「新・契約書」も、作ってはきたが、とても元気に実験プレイを出来る
状態ではないので、今日は出したくないという。

・・・・・・・・・・・・・・・う～ん・・・作って来てるんなら、見たい気もするが・・・


いやでも「それ」を、普通のテンションの時にチエに見せるのは、意に反する事なのだろう。
絶対に、カバンを開けようとはしなかった。

チエは、カバンの中身を見たい衝動に、駆られまくったがガマンした。


そして、「教授」ではない教授を、その日は１２０分間、抱きしめた。

教授が買ってきたコンビニのティラミスを一緒に食べて、２人でお茶を飲んだ。


そして教授は、１２０分ゆっくーーーーーーり過ごした後、
少し笑顔で帰って行った。

「新・大学生」になりそこねたチエは、
半分拍子抜けはしたが、でもどこか、「初めて見た素の教授」の姿に、
新鮮さを感じながら、その背中を見送った・・・・・・。


その背中からチラリと見える、アタッシュケースに目を奪われたまま。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また来てくれんのかなぁ？？


実は、「卒業告知」、まだ教授にはしてないんだよね。
なんか言いにくくてさ。

今日も言うべきだったのかもしれんけど、
疲れ切った教授に、なんか言えずじまいだった。

……………………結局、「新・教授」にはお目にかかれないまま、
ホントに卒業になったりして。

 

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