血塗られし過去の忌みを解き放て!
おお!甥と引き換えに失った多くの同胞よ!
オホ・カリエンテの土の匂いを思い出せよ……
明日の滅びを受け容れるため
闘い切ったと言い切れるため
愛すべき郷里ではないアラバマで
結核により亡くなった
気高い部族の「小さな妹」
十有三にして戦士を志し
四肢を鍛えて
獅子の威勢で
四方の敵勢を霊視し
死屍累々の戦地を潜り抜け
生きてきた
今はフロリダの風に吹かれ
か . . . 本文を読む
甘いシロップの流れる天の川は
白人種の悲哀を湛えて流れ惑う
惑星の孤独と歓びを知る由もなく
われわれは無意味に踊りつづける
ラック オブ ラップ
決まりのない生活のなかなかの初々しさ!
リズムを取って寝息を繰り返す君の
夜闇にのたうち回る思想を凝視する
欲望を絞り出した容器を
星空に投げ出せば途端に煌めく夜空の星たち
星雲はせんせいの恥部でできてるの?
私は弄る……月を掠めて……天空のまんこ . . . 本文を読む
自らが作った倫理の檻に捕らわれていた愚かな過去を洗い流せ!
身体が東京を呼んでいる
意味を破棄して泣いた夜は すでに遥か彼方!
ランデブーを望んで そのくせ永遠の別れなんてくだらない物語を欲しがって!
ラビットは他ならぬ閻魔様!
酒は叫ぶためにある
盗みは仮初めの悦楽
ネットは通じ合わぬ妄想の交換空間
女は果て知らぬ謎の蠢く要塞
私が囚われるくだらなく悲しい世界の檻は……
要は要ら . . . 本文を読む
雨がサルバドール・ダリの横顔を打ちつける
打ち付けたまま頬を腫らす君が憂さ晴らす原宿の原っぱに眠る悪魔の白昼夢に出てくる英雄の憂鬱
ああ甘い罠と曖昧なwanna beの行く末を案じるままに
蜘蛛の巣は人の巣に張り巡らされ
キッと睨んだ神の眉間に夢を植えつけるなんて
僕らは新世界に膣女を齎すふたりだね! . . . 本文を読む
嘘なら嘘で 江戸の八百夜蝶の飛ぶ軌跡を 奇跡の眼差しで追えよ!
キキーッ、ブレーキの効きが悪いぜ。並のテンションじゃ抗えない!蚊、蚊っテな悪足掻き!に、踊り続けるダンスホールは海月の群衆!
乱舞のハンプティ・ダンプティのロイジービヴは、海に散らばりお伽話を紡いだ!
. . . 本文を読む
吁!
嘘を嘘と置き換えて生きてきた僕の
冴えない思いの成れの果てを想えば
最悪のシナリオを回避できるというのに……
唖々
甘い夕日の沈む向方(さき)に
かそけき理想の 音を立てて崩れるを看る!
都会の孤独が軋む冬の晩
ロバは啼く ひと際高い声で 咽び鳴く……
ロウタリーの周る御伽の国
騒がしく光る人びとの歓声の交配や
完成を拒む太陽の光線の戯(ざ)れる束で
風の撫でる高楼群(ビル)の玉肌が . . . 本文を読む
紳士が伸縮自在の信州で寝てる
ラビットはホビットのトビッコ盗んでうたた寝中!
ややや フララとノララが歩いてら…
一人ぼっちってわけでもないのに
泣いて寝てるたア世話ないね。
取り残されたフリカケの哀切を感じるままの夜は彼方に…
サマにならないステップで
しがない夜を彩るならば
卵の泣き声見つけてさ
理解を超えて旭に出会おう。
遠巻きに観てた衆人の
夜景に溶けた曖昧な意志の
海岸線を象った . . . 本文を読む
ポッキー咥えて高輪行って
サバンナさながら夢を往き来し
時を途切れさせた母を想う!
遊戯料をいただく前に
お前の首根っこつかませて頂戴。
ロクでもない賢しらなお頭を頬張る前に
神の御前にあばらを捧げよ…
暴れん坊の坊やは、背後に母を隠して
野山を行き交う
彼は牧師
世界に抗う術も持たずに
湯船に浸かる余裕も持たずに
一体彼は何を成し遂げるだろう!
暴力的な歌詞を投げ出して
原っぱに寝っ転 . . . 本文を読む
愛が明かされない
いくつもの夜闇を飲み込んでも満たされない
何十年も寝かせたワインを口に含んでみても何も口腔に香らない
分からない
分からない
途切れたままの電信が渡らない
騒がないでただ待って欲しい
語らないだけの揚々気分で
明かさないままの夜が嫌いだ . . . 本文を読む
凛
射す
天つ風
輪廻
雨
冷ます
雨乞
龍
耳朶
あばら
外へ
太郎1号が発進した
落下する勢いで口から白米を噴いた
リボンを千切って
雨を降らせた
フランス気取りの
すき焼きいかが?
高貴なる香気に包まれて
陽気な彼女は笑ってる!
. . . 本文を読む
幸福が予め措定された害毒であるなら
わたしは海月の海へ立ち帰る勇気を抱かなければいけない
りいずなぶるな物語で、現れる幻影を振り払ってやるように
るびいの赤光の具合を見ながら
わたしは遂に迷盲に堕した
世界が微睡むリビングに寛いで
わたしは遠くなってゆく地平を臨んだ
溢れ出す黄色の燐光に心揺らいだ
見えてきた
見えてきた
止まない豊饒の轟きが
. . . 本文を読む
世界、開く! 按摩、サバンナ*ロック、locks適時打…毛布、たぐり寄せて、透明に疼くミランダ。リビング片手に、ポップコーンに居座りloving rabbit 回り出す浮世に、もらい物を売り出して仲間うちで笑い合う。
黄泉の書籍に目を通し、肋骨(あばら)を乗り越え、月ノ兎に魅入られた犯人(ホシ)! 旅の間に間に、間隙を縫って、東北東に冷蔵庫を飛ばす!ルンペン急かして、発泡酒(カッ
ロンド . . . 本文を読む
もう一度逢いたいけど
君は夜空の見えない星
弱く光ってるはずなのに
この目に映ることはない
いつしか離れたこの距離を
縮めることは罪深い足掻き
何度も交わした約束を
破りつづけた僕の意志
如何に後悔に叫ぼうと
洗われぬ汚穢の産声だ
. . . 本文を読む
もしも風の吹く半島で
君とまた出会えたなら
雲は踊るだろう 雨は歌うだろう 凍えた声で囁くのだろう
「ここに時代が到着した。」
と。
僕の耳元でそう嘯く君は
予言のままにもたれかかるだろう
僕の爛れた青い肩に…
靡いたままの帝国旗が
綿飴状の雲を彼方へ押し遣るのならば
報われるだろう われわれの労苦は 淡く霞む浜辺に
理解が啓蒙する風の谷間で
抵抗する先住民の気高さよ
その志を忘れずに闘争を継続 . . . 本文を読む