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映画女子の徒然日記

3度の飯より映画が大好き!!
映画に魅せられたぐうたら女子の、徒然日記です。

ふりかえる

2006年09月24日 21時58分18秒 | お母さん
明日から学校が始まります。短いようでとても長い夏休みでした。

色々なことが記憶によみがえります。

テストが終わって2日もしないうちに、母を姉と叔母と私で病院に連れて行きました。担当の医師のU田先生は、すぐに入院したほうがいい、と告げました。母は寝ていました。姉と叔母さんは母の見ていない所で泣き崩れました。U田先生は、母以外の家族を集めて、後が短いということを静かに教えてくれました。

それから、私達は交代で病院に泊まりに行くことになりました。お姉ちゃんは、自分の夏休み全部を母の看病にあてていました。私が一度だけ、バイトの帰りに病院に寄らずに家に帰ると、お姉ちゃんが怒って帰ってきました。

私は、何でみんなは遊びまわってるのに、私だけ病院行ってバイト行くことしか許されないの、と叫びました。するとお姉ちゃんはどうしてお母さんが明日でも今でも死ぬかもしれないのにあんたは自分が遊ぶことを考えてるんだ、何であんたは自分のことしか考えないのと怒鳴りました。私とお姉ちゃんはワンワン泣いた。

それから母が病気と最後まで闘って、色々なことがあり、そして短い夏休みの日々は、長い長い間の出来事のように振り返ります。ひまわりが咲いているのをみたり、ハーフパンツをはいたり、サンダルを履いたり、ひまわりが咲いているのを見たり。色々な夏の出来事にこれから出会うたびに、お母さんのことを思い出すんだと思った。

それはとても悲しいことだけど、苦しいことじゃない。そして絶対に忘れちゃいけないことだ。

あの日、全速力で自転車をこいで病院に向かった。新記録を出した。道路を走る車よりも早く。最後の時は、バイト帰りだったから、電車で、駅から全速力で走った。タクシーよりも早く。

8月の12日。21時45分。病院が告げた時間よりも正確な時間。

まだまだここに書ききれない、色んなことがあります。

私は勿論、元気です。だからこれを読んでいる人にももっと元気になってもらいたいです。悲しいことや苦しいことがあっても、絶対に負けないで下さい。


母の強い意志や心は家族の心に残っています。何度も言うようですが、死で終わらない命は生きている人が作り出すものです。

だから、私は明日も面白おかしく過ごします。