【あらすじ】
"羊たちの沈黙"から10年。全米中を震撼させた「バッファロウ・ビル事件」の後、クラリス・スターリングはFBIのベテラン捜査官となっていたが、ある事件をきっかけに窮地に追い込まれる。一方、脱走したハンニバル・レクター博士はフィレンツェに潜伏し、カッポーニ宮の司書として優雅な生活を送っていた。そしてレクターに顔の肉を剥ぎ取られた大富豪、メイスン・ヴァージャーはレクターへの復讐を誓い、その動向を探っていた。離れ離れになったかに見えたクラリスとレクターの運命の糸は、ヴァージャーの策略によって今再び一つになろうとしていた…。
【感想、語り】
FBI捜査官のクラリスは、前作では、ジョディ・フォスターが演じていたのですが、この物語では、ジュリアン・ムーアがクラリスを演じています。多少のガッカリはありますが、ズルズル引きずっててもしょうがないので、普通に慣れて鑑賞することは出来ました。
評判悪いですよねこの映画(笑)
前作が名作級の映画だったのでしょうがないと思いますが。でもこの映画、たくさん見所があって面白かったです。クラリスが失敗してしまう捜査での、彼女の心の弱い部分が見られたり、(弱さが命取りにもなったとも言えますが)レクター博士の怪物並みの感覚、感性、アイデア。
彼を追うフィレンツェの刑事に最初は感情移入していましたが、彼が殺されるのを見ると、「やっぱりこいつには勝てないね」と馬鹿に味方になってしまう。(笑)
映像の美しさも今作の魅力のひとつです。イタリアの街並み、オペラ、教会や湖畔の風景。それを作り出して流れる人間の空気。
最後の方は、精神衛生上良くない映像が流れますが。。。私は「芸術」として楽しめました。
私は、結構オススメの映画です!!文句なしといっても過言ではありませんでした。ジュリアン・ムーアもなかなかジョディに負けない位素敵な女性でしたし、アンソニーホプキンスのレクター博士は変わらず素晴らしい演技でした。
それに、監督は「エイリアン」のリドリー・スコット。(ここでグラディエーターを挙げない所がこだわり)とても素晴らしいタッグで良い映画です。
前作「羊たちの沈黙」と連動してみるのが一番いいかもしれませんね!