Charity Concert for Sendai 実行委員会 公式ブログ

仙台国際音楽コンクール出場ピアニスト達による、仙台の復興への想いを込めたチャリティコンサート!

チャリティーコンサート開催報告

2011-04-25 14:14:48 | レポート
※こちらはSIMC 仙台国際音楽コンクールボランティアブログよりの転載記事です。


2011年4月7日(木)14:15開演
東京都文京区 不忍通ふれあい館 地下1階ホール

プログラム
バッハ:トッカータ ホ短調 BWV914 津島 圭佑
シューマン:クライスレリアーナ 作品16より 第1番、第6番、第7番、第8番 鈴木 美紗
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」より ダンテを読んで S.161-7 美世 真里奈
グルック:精霊の踊り ショパン:英雄ポロネーズ 作品53 佐藤 彦大
ショパン:幻想ポロネーズ 作品61 佐野 隆哉
ラヴェル:ラ・ヴァルス 法貴 彩子




去る4月7日、文京区根津の不忍ふれあい館ホールに於いて、仙台国際音楽コンクールピアノ部門出場者によるチャリティーコンサートが厳かに開催されました。

このコンサートは、第3、4回仙台国際音楽コンクールピアノ部門出場者の有志の方々が、この度の震災を受けて仙台市へのチャリティーコンサートを企画・主催し、春休みで海外から一時帰国中に急遽開催してくださいました。(出演者は別途ご覧ください



チラシやプログラムの作成、会場予約、ピアノ調律立会い等、全て演奏者の皆さんが行いました。また、入場チケットの代わりに、ピアニストの鈴木さん、法貴さん、美世さんが事前に折鶴を折り、ご来場の皆様にお渡しして帰り際に回収し、それを後にミニ千羽鶴にするという、大変心温まる演出をもなさってくださいました。



コンサート当日は、椅子が足りなくなるほどの満員となり、東京方面においてもこの度の震災に対する関心の高さがうかがえました。

演奏に先立ち、コンサート開催発起人である第四回仙台国際音楽コンクールピアノ部門出場者の鈴木美紗さんがご挨拶をすると共に、被災地で犠牲になられた方々に一分間の黙祷を捧げてくださいました。



また、当コンサート開催の主旨を聞きつけて、音楽評論家の真嶋雄大先生が甲府より駆けつけてくださり、演目解説のご協力を賜りました。



演奏は、津島さん、鈴木さん、美世さん、米津さん(前半)、休憩を挟んで、佐藤さん、佐野さん、法貴さんの順に行われました。プログラムをご覧頂ければお分かりになるかと思いますが、大変豪華な内容の演奏会となりました。その一方で、演奏者皆さんがまさに祈りを以って演奏に臨まれた事は特筆せねばなりません。そしてそのお気持ちは、小さいグランドピアノから織り成されるまばゆい煌きの音色となって、会場いっぱいに降り注がれました。私は涙なくしてその場には居られぬほど感動いたしました。お客様方も一様に、充実の表情で最後まで聴き入っていらしたのが大変印象的でした。



また、休憩の折、演奏者の皆さんがロビーにて募金箱を持って義援金のご協力を呼びかけてくださり、ご来場の皆様も列をなして募金して下さいました。
お陰様をもちまして、入場料収入と募金を合わせまして、合計 469,619円となりました。皆様、誠にありがとうございました。



そして本日(4月22日)、皆様からお預かりした義援金を仙台市義援金口座に振込みました事をこの場をお借りしましてご報告申し上げます。



熱い思いを以って企画・演奏をして下さった出演者の皆様、被災地を思いご来場下さった大勢のお客様、コンサート開催を支えて下さったスタッフの皆様、たくさんの方々の温かいご支援を賜りました事を、コンサート管理人の一人として心より感謝申し上げます。

また、この度の義援金を仙台市長さんに直接渡すことが出来ないかと多方面の方々が模索・奔走してくださいました。残念ながら震災による諸事情により叶いませんでしたが、このコンサートの主旨にご賛同とご尽力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。

コンサート開催に至るにあたり、この度ほど人と人との繋がりの大切さを強く感じた事はありませんでした。



私がベルリンから東京に帰省したばかりの鈴木美紗さんと話をしたのが、地震の一時間前。春休みの間の再会を約束し、仙台で彼女のサロンコンサートを開こうと決めた途端の震災でした。その後はご存知のように、携帯電話の使用がままならない日が続き、彼女と再び声を交わしたのは震災後10日が経ってからでした。なにか出来る事はないかとの鈴木さんの申し出に、仙台で出来る事は今は何も無く、先も見えない。そちらで出来得る事を模索して欲しい、と返すことしかできませんでした。



しかし、それから奇跡のような経過をたどり、開催に至りました。

巨大な地震とその余震によって、東京でも多くの公演がキャンセルになり見通しが立たない中で開催会場が見つかった事。ピアニストの皆さんのスケジュールが唯一4月7日のみ全員フリーで、会場の空きと一致した事。現在中国在住のコンクールボランティア委員の千葉さんが立ち上げたチャリティーコンサート公式サイトを、東京在住のコンクールボランティアの方々が偶然見て下さって、コンサート開催のサポートに奔走して下さった事。ホームステイボランティアの大森さんとコンクール出場者の方々のこれまでの交流によって、海外からたくさんの応援メッセージを頂く事が出来た事…人と人との繋がりが、目に見えない大きな輪となって、わずか2週間足らずで開催に至ったのです。



春休みのわずかな休息の最中にもかかわらず、多くの労力と素晴らしい演奏にエネルギーを費やして下さったピアニストの皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。彼等の温かくも熱い思いがなければ、2週間でこのようなハートフルなコンサートは成し得なかったことでしょう。コンサート開催を仙台から応援して見守って下さっていたコンクールボランティアスタッフもみな同様の思いだと思います。

仙台国際音楽コンクールによって育まれてきた、コンクール出場者の方々とコンクールボランティアとの交流の深さ・大切さをいま改めて強く感じ、次回のコンクール開催への灯火とも言えるようなコンサートになったのではないかと思っています。

また、音楽とは人の心に慰めや癒しを与えるだけでなく、たくさんの人の流れを生み出し、集い、耳を澄まし足を留めるという大きな力がある事を改めて教えても頂きました。

余震も未だ続く中、将来を見据えるにはまだまだ難しい現状ではありますが、一日一日、少しずつ目線を上げて、仙台国際音楽コンクールボランティアみんなで一歩一歩前進する志を共有し、音楽の持つ偉大な力を信じて、芸術分野の側面から仙台の復興を支えられるよう、模索していければと思っております。

津島さん、鈴木さん、美世さん、米津さん、佐藤さん、佐野さん、法貴さん、そして、ご協力を賜りましたすべての皆様、本当にありがとうございました。



ボランティア委員 和久 佳菜
平成23年4月22日


にほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村

根津理恵子さんがチャリティコンサートを開催します!

2011-04-24 12:49:42 | お知らせ
仙台国際音楽コンクールの出場経験があり、その後仙台に度々訪れてリサイタルを開いている、仙台にとても縁の深いピアニストの根津理恵子さんより、チャリティコンサート開催のお知らせが入りましたので、当ブログでも紹介させていただきます。

【東日本大震災復興支援 チャリティー・コンサート】
2011年5月22日(日) 14:00~ アリストホール(最寄:表参道駅)
ピアノ:國谷尊之、根津理恵子
司会進行:柴田秀一(TBSアナウンサー)
一般:2000円、学生:1000円  *収益は、復興のための支援金として全て寄付させて頂きます


コンサートの詳細についてはこちらのチラシをご覧ください。

当コンサートに関するお問い合わせ等については、根津理恵子さんのホームページをご覧ください。


にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:25:37 | メッセージ
I was in Sendai city in June 2010 for the Sendai piano competition.
Sendai was a extremely beautiful and interesting city, that filled by totally nice and friendly people.
I come from China, and as we all know, the similar earthquake disaster also happened in Chinese Sichuan Province in 2008.
I and every Chinese knew exactly that how big helps it needed in such situation, and how strong the people have to be in facing those huge dificulties and pains.
Therefore, I sincerely give my biggest support to the people in Japan, and especially in Sendai.
I strongly believe that everything will be fine again very soon, and the Sendai city will shine again!

Yours,

Mimi Jue Wang


2010年の6月に、コンクールのため仙台市を訪れました。
とても美しく興味深い街で、この上なく優 しく親切な人々にあふれていました。
私は中国出身ですが、ご周知の通り2008年には中国西南部、四川においても似た様な震災が起こりました。
この様な状況でどれだけの助けが必要か、そして、困難と苦しみに耐えるためどれほどの強さが必要か、 私を含めた全ての中国人には分かります。
ですから、私は真心を込めて日本、そして仙台の皆さんの支えになりたいと思っています。
また近いうちに全てが大丈夫になり、仙台の街が輝く日が来ると強く信じています!

皆様とともに

ワン・ミミ ジュエ(第4回ピアノ部門出場)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:21:43 | メッセージ
昨年夏、初めて訪れた仙台は、大都会にも関わらず緑があふれ、笑顔のまぶしい、やわらかな空気に包まれた街でした。
人々の暖かさ、そしてその生き生きとしたエネルギーに、感動すると共に、なにか、自分の中に新しいパワーが沸いてくるような気がして──いつか、必ず帰ってこよう!──名残惜しい思いで街を後にしました。
あの日、一時帰国していた神戸のマンションが、ミシッミシッと音をたててゆっくりと揺れ始め、嫌な予感を胸にテレビをつけると、目に飛び込んできたのは激しく揺れる仙台の街並みと、あの恐ろしい津波でした。
私も阪神淡路大震災を体験していますが、その経験や想像を遥かに上回る被害であることは一目瞭然で、あの優しかった仙台の人たちはどうなってしまうのだろう、と呆然とテレビの前で立ち尽くしました。
こんなときに演奏家にできることがあるのでしょうか。音楽の力、癒しの心、と言っても、あの自然の凄まじい暴力の前にはただ、なにかむなしく聞こえてしまうことは間違いありません。
しかし、我々はどうあがいても、演奏家です。
心を込めて、その心の中でたくさん涙しながら、創り出した音楽を聴いていただく、それが人としての仕事なのです。
日本は必ず立ち直ります。
私たちは強い心を持ち、年齢や職業に関係なく同じ人間として、被災された方々を支える気持ちで、一生懸命毎日を生きる民族だからです。
もしかしたら音楽はその心の橋渡しくらいはできるかもしれません。
被災された人たちに、あの笑顔が戻る日が早く訪れることを心からお祈り申し上げます。

フランス・パリより

崎谷 明弘 (第4回ピアノ部門出場)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:19:10 | メッセージ
この度、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
日本を襲った未曾有の災害は、世界中に大きなショックを与えました。
留学先のドイツからは、ただただニュースに噛り付き、情報を集めることしか出来ず、胸が張り裂けそうな日々が続きました。
そして、その中には“仙台市”の文字も・・・。
昨年の仙台国際コンクールの際に感じた、スタッフやボランティアの皆様や聴衆の方々、そして素敵な街並みと市民の皆様の温かさは、コンクール後もずっと私の心に生き続けています。
そんな素晴らしい街の復興と皆さんの笑顔のため、今日の出演者の全身全霊の演奏が希望の灯となることを願うばかりです。
今日は、心苦しくも直接コンサートに参加することはできませんが、私も今はドイツにて、微力ながらもできる限りの活動をしていきたいと思っております。
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

佐藤 圭奈 (第4回ピアノ部門出場)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:16:45 | メッセージ
この度大震災で被災された方々へお見舞いを申し上げるとともに、被災されながらも復興へ携わるすべての方の忍耐力や底力に、心より敬意を表します。
2004年のコンクール参加以来、ずっと親しく交流を続けさせて頂いている仙台の方々の優しさ、音楽への熱意と愛情は、私にとってかけがえのない存在です。
どうか一日も早く、杜の都に再び笑顔と音楽が溢れますように。
復興を強く祈り、そして、仙台での演奏活動を再開できる日を待ちわびながら、今東京にいる私にできる活動を精一杯させて頂きます。

根津 理恵子(第2回ピアノ部門出場)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:12:45 | メッセージ
Hope it'll be a unforgettable moment for all of you and Audiences to be touched by the music, I'll pray for you guys for the successful concert and for peace and safety in Japan.
I always remember all you Japan gave me in Sendai, especially the love of Japanese people! I just thank you a lot....
I'll pray for Japan with my love & heart!

Zheeyoung Moon


このコンサートによってたくさんの方々が音楽に癒され、忘れられないひとときを過ごせる事、そして演奏者の方々へご成功、平和と安全を、お祈りしています。
仙台での思い出は忘れられません、特に日本の方々の愛情!皆様への感謝の念に尽きません。
愛を込めて、心より日本の事を思い、祈っています。

ムン・ジヨン(第4回ピアノ部門第5位)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 17:04:24 | メッセージ
Dear all people of Sendai!

With a great gratitude and love I remember the wonderful time and the cordial people of Sendai, and with a lot of pain and horror I was reading what happened on March 11.
I wish I could play for you on this concert, but please, know, my soul is with you.
I grieve with you about your loss and wish you very much to have forces and brave not to give up and go forward.

We are with you!

Maria Masycheva


仙台の皆様!

仙台で過ごした素晴らしい時と、仙台の温かい人々を、感謝と愛の念を持って思い出します。3月11日に 起こってしまったことをニュースで読み、恐れと心痛を覚えます。
今回のコンサートで皆様のために演奏し たかったです。私の心は常に皆様と共にあることを覚えていてください。
皆様の失ってしまったものに対して、共に悲しく思っています。辛抱強さを持ち続け、前へ進んでいける事を、祈っています。

私たちは皆様と共に居ます!

マリア・マシチェワ(第4回ピアノ部門第2位)

過去の仙台国際音楽コンクール出場者から被災地へ寄せられたメッセージ集

2011-04-18 16:59:29 | メッセージ
I wish all the people of Sendai lots of strength and power, lots of hope and love to establish the peaceful life again!
I will always remember your hospitality and your kindness!

With very best wishes!

Sergey Malov


仙台の皆様へ、たくさんの強さと力を、そしてたくさんの希望と愛を、そしてまた平和な生活が戻る事を祈っています!
皆様の温かい歓迎と親切を、忘れる事はありません。

全ての祈りを込めて

セルゲイ・マーロフ(第3回ヴァイオリン部門出場)