masamix

chamicoの地上での暮らし

復活!

2005-04-14 08:04:38 | Weblog
先日ココで、新潟の牛の角突きの事を少し書いたが、
それに関連するニュースが飛び込んできた。

山古志の闘牛が復活する!

全村民の避難生活が未だ続いている、
新潟の旧山古志村には「牛の角突き」という伝統行事がある。
震災のニュースで、ヘリコプターで茶色や黒の大きな牛さんが、
運ばれていた映像を見た人は多いと思う。
あの牛さんは、この「角突き」を行う、大切な牛さん達。
家族同然に、大事に大事に育てられている。
私は昨年9月、山古志ではなかったが、小千谷の闘牛場に、この角突きを見に行った事がある。
1トンを超える牛達が、「ホイサー!」「ヨシタ!」の掛け声と共に、角を付き合う。
勝ち負けを決めるのではなく、牛同士が力を出し合う競技。
角がぶつかり合う時の音がこれまた凄いっ。
「ゴンッ」「ゴンッ」と骨がぶつかっている音が離れた場所にまで聞こえてくるのだ。
音を聞いただけで、私が「痛いっ!」と首をすくめてしまった。
闘牛場では、実況アナウンスが流れているが、このアナウンスもまたいい!
何だかほのぼのしてしまう、アナウンスなのだ。
勢子(せこ)さん達が、牛の鼻と足に縄をかけ、牛を静める妙技も見ものの一つ。
相手は1トンを超える牛、大の大人が数人係で縄をかけても、引きずられてしまう事もあった。

小千谷の東山小学校の牛で「牛太郎(ぎゅうたろう)」という牛さんがいるのだが、
これがまた、可愛い。(本当は強い!と書きたかったが・・・)
子供達に連れられて、勇んで闘牛場に入場してくるのだが、
試合が始まっても足元の草を食べ始め、試合は草を食べて、草を食べて、草を食べて・・・
終わってしまった。
相手牛も気が抜けただろうなぁ。
しかし私はこんな牛太郎のファンになった。

震災後、山古志の強い強い「横綱牛」が亡くなったとニュースで聞き、
悲しい気持ちになった。
大事に育てていた人には本当に悲しい出来事だったに違いないと思ったからだ。

負けないで欲しい。
これからも、闘牛を続けて欲しい。と、願っていた。
この復活のニュースを聞き、喜んでいるのは私だけではないと思う。

山古志の「闘牛」復活 来月4日 (産経新聞) - goo ニュース