静岡文化芸術大学 室内楽演奏会

静岡文化芸術大学で学生が中心になって企画・運営を行う室内楽演奏会のブログ

上演演目~器楽曲ギラッ

2013年06月15日 | バリ島のガムランコンサート情報
 ギラッ gilakは本来、曲名ではなく、八拍を一周期とするゴング周期の名前です。

  G       G K   K       
 ||:1 2 3 4 5 6 7 8 :||

 Gがゴングの位置、Kはゴングより少し小さなクンプルです。写真の手前に見えるのが、ゴング、奥のものがクンプール、一番小さな楽器は、ギラッには使用しません。八拍はグルグル繰り返されるわけです。実は今回の舞踊曲《バリス》も、中間部以外はすべてこのギラッのゴング周期で構成されています。
 さて、今回演奏する《ギラッ》は、要するに村の人も曲の名前を知らず、曲名を聞いても「ギラッ」というだけです。ということで曲名も《ギラッ》としました。大学で4月から授業が始まって最初に教えた曲がこの《ギラッ》。はじめは皆とまどって、なかなか覚えられずにたいへんでしたが、今はばっちり演奏できます。
 このスタイルのギラですが、実はガムラン・アンクルンを伴奏につかうワヤンで終曲に演奏されているのを聞いて、若い頃、クロボカンという村に習いに行ったのです。そのとき、ちょうど寺院のお祭りで、今回演奏する寺院儀礼で演奏していた、ワヤンの時とは異なるバージョンで演奏されていたこの曲を聞きました。神々を迎えた寺院で賑やかに演奏されていたことを今もよく覚えています。
 今回のコンサートでは、その幕開けに演奏します。賑やかさに驚くかもしれません。もちろん芸術表現の授業に参加した学生は、サリ・メカールに加わって全員参加しています。
 


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