「オカマだけどＯＬやってます。」能町みね子

私には中学・高校と一緒だった子にいわゆる「オカマ」の子がいました。
彼女（彼？）の場合、「オカマ」がアイデンティティーって感じで
昼の仕事（セールス）も夜の仕事（オカマバーのママ）も
そのキャラを存分に発揮して、活躍してた気がします。

美川憲一とかＫＡＢＡちゃんとか真澄ちゃんみいな感じです。

で、いつも不思議に思っていたんだけど、友人のように
先天的なのか後付なのかわからないけど、
ああしたキャラでない人も絶対いるはず！
水商売とか客商売とか不向きな人はどうしているんだろうと。

その答えがこの本にありました。

著者はずっと男子として生きてきて、女子と付き合ったり、男子として
就職する中で自分の内の女子を認め、途中参加の女子として
ＯＬしてます。会社の人はそれを知りません。ばれないように
細心の注意を払って暮らしたり、女子はとっても楽だと気づいたり、
生まれつきの女子に思いもつかないエピソードが満載です。

結構笑えるのですが、中には親にカミングアウトする時とか
男子に告白されて告白返しに悩む姿とかせつないとこもあります。

読んでみて、もし私が心が男だったら、オナベバーとか絶対無理。
やっぱりなるべく普通の男子と同じように暮らしたいよねと
しみじみ思いました。知りたかったことがわかった一冊でした。

で、子どもたちと「ドラマにしたら誰がいいか」と
話し合いました（子どもにはちょっときわどい表現が多いので
読ませてないけど）。男子としては小柄、女子としては大柄、
男子として生きてるときも「女の子っぽい」、で、ＯＬになれるって
誰がいいと思う？

ふくふくは徹平くんを推薦。確かに条件に合ってる。
問題はオカマの役を引き受けるかな・・・ってことだ
そうです。

私の推薦は小山慶一郎くん。あーでも、身長ありすぎ？
主役やるには知名度低すぎ？でも、ＯＬいけそうなんだけど。

むしむしの推薦はタッキー。確かにＯＬきれいかも。
でも案外男っぽいんじゃない？体型とか・・・顎とか・・

なんて忙しい年の瀬にくだらない妄想で盛り上がれるほど
おもしろくて、ドラマになって欲しいなと思う本でした。