代表的な“ブラジル料理”を謳ったレストランって
本国ブラジルには実はそうありません。
サンパウロの都心から少し離れた所にあるブラジル料理レストラン
【O Caipira】 その名も 【田舎者】 行ってきました。
↑ 麦藁帽子をかぶったヒゲのおじちゃんが目印 ↑
↑ サラダバー ↑
↑ o palmito (パゥミットと発音) ↑
白い円柱状のものが「パゥミット」。椰子(ヤシ)の若木の新芽です。
(ちなみに隣の丸くて白いものは、水牛の乳でつくったモッツァレラチーズ)
ブラジルでは主に生でサラダとして食べられています。
加熱してもおいしく、ピザやキッシュのフィリング(具)などにも使われます。
アスパラガスとタケノコに似た食感があり、繊維質が豊富でミネラル、
プロテイン、ビタミンB、Cをたっぷり含んだ低カロリー食品。
あっさりとしてクセのない、おいしい食材です。
パゥミット、実は非常に贅沢で貴重な食材
椰子の若木の「新芽」といっても、これを取り出すためには
木を1本丸ごと切り倒して、
中心部分の柔らかい中身だけを使います。
1本の木からほんの少ししか取れません。
そして、その木は死んでしまいます。
ご存知の通り、椰子には沢山の種類があります。
昔から「パゥミット」として使っていた品種は、絶滅の危機に瀕しており
その代用品、例えばアサイーやププンニャという種類の椰子が
現在では「パゥミット」として使われています。
でも、こちらも無制限にあるものではありません。
「パゥミット」は日本でもブラジル料理屋さんや輸入食材店などで
入手可能です。でも味にバラつきがあるように思います。
ピンからキリまで。あまり安いものはおすすめできません。
なぜなら、前述したように本来大変贅沢な食材だからです。
それから、容器は日本では難しいかもしれませんが、
できればガラス瓶に入ったものが良いと思います。
缶詰は中身が見えないし、古いものは漬かっている汁(クエン酸)が
缶の成分と化学反応を起こして味が落ちているものが時々あるからです。
↑ 下段・中央 ↑
ガラス瓶に入った特大(約30cm!)パゥミット
機会があれば、ぜひ召し上がってみてください!
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