かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ピンクに黄色

2009年01月15日 | 今日のワタシ
当直のときは、手術室用の術衣を寝間着がわりにしている。
チュニック丈のトツプスとズボンで、女性ナースと女医用。

それまで濃いブルーだったのが、昨年からピンクに変更された。
ピンクは淡い桜色で、たいていの人に似合う色合い。

バリバリの近づきがたいイメージの外科医も、これを着るととたんに優しい女医さんに見えてしまうから不思議(笑)。
背が低くて童顔のワタシならなおさら「センセイ可愛いですね♪」とお褒めいただくことになる。

ピンクの色の空気を吸い込むというイメージトレーニングをすると、若さを保てるという。

そういえば、独身を守っている周囲の同じ年頃のオンナ友だちたちは皆ダークなカラーばかり着ている。
せめて下着はピンクにせよ、同志たちよ!


同志で思い出した。
大学一年のときに、女子学生は一クラスに15人ほどいた。
哲学のK教授は変わり者で、講義中しょっちゅう女性を侮辱する発言をするので、あたしたちはいつか仕返しをしたいと思っていた。

ある日、女子寮の一室で作戦会議が開かれた。
会議はあくまでも自然発生的であったし、誰が提案したのかも忘れてしまったが、まだ十代だったあたしたちのとった行動は、ある日のK教授の講義に女子学生全員が黄色い服を着て出席するというものだった。

小さな階段教室の一番後ろに黄色い集団が陣取って、無言の抗議を行った。
男子学生たちは、なんだなんだ?という顔をして講義室のあたしたちを見上げるばかりで、その行動理由など全く理解していなかった。
当の教授はと言えば、特になんのコメントもなかったが、あからさまなセクハラ発言はそれ以降すっかり聞かれなくなったと記憶している。
いや、それは全くの記憶違いで、教授の女性蔑視の思想は全く変わることなく、変わったのはあたしたちだったのかもしれない。
少なくとも、傷つけられたあたしたちの心は自分たちのとった勇気ある平和的行動によって癒やされた。
そして、黄色という色はハツラツとした明るい前向きな心を表現するのにぴったりな色だったのだと、あれから何十年もたった今になって気づいた。

それにしても、あの頃はまだ二十歳前だったのか~!
嗚呼!!
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