新型コロナワクチンの集団接種も今月で一段落する。
会場は閑散としていて、のんびりムード。
かつては4レーンで分担して、ひっきりなしに問診していたが、今日は1レーンのみで、来場者もとぎれとぎれ。
先月から10ー20代の男性に限って、1回目モデルナを接種した人でも、希望者には2回目はファイザーといった交互接種が認められている。
けれど、該当者がどちらを選ぶかは会場にきた時点で決定されるので、両社とも準備しておかねばならず、あまったワクチンは破棄されるのだという。
もったいない話だ。
1回目の接種の1週間後、コロナに感染したという若者がいた。
軽症でホテル療養だったそうであるが、回復後2ヶ月ほどたった今も「けむさが残っている」という。
「けむさ?」
訊ねて、嗅覚異常の後遺症のことを「煙さ」と言っているのだとわかった。
「時々、タバコの臭いがするんですよ」
彼自身は喫煙者ではないという。
コロナ感染の後遺症のひとつである嗅覚異常が、具体的に「タバコ臭を感じる」と表現されるのは興味深い。
私もふと、タバコ臭を感じてあたりを見回して、臭いの元を探しつつ、幻臭か?と思うことがたまにある。
脳が、何かを察知していて、その感覚表現のひとつなのではないかと、ぼんやりと考えていたが、面白い話を聞かせてもらった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます