かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

柔らかもん

2014年05月21日 | KIMONO
まだ2週間めだから、「テレビ見ましたよ」と、外来に来た患者さんたちが言ってくださる。

酸素を吸いながら通ってきている、80代のある男性患者さん。

今でもかなりのお洒落さん。


「センセイ、キモノ似合はりますなぁ」とおっしゃっていただいた。
関西出身の方だ。

「あれは紬ですか?」

ミルクティー色のシルクウールは、テレビ映りが良かったようだ。


「私も若いときは大島とか結城とか着ました。体が大きいから、袖は継ぎ足ししてね。」


「センセイ、柔らかもんは着はりませんか?きっと似合いますよ。昔、ずいぶんと世話になった姐さんがいたんですよ。赤坂のね。キモノが似合う人でしたけど、センセイもいけますよ」


旅館の女将より、赤坂の芸者風って言われるほうが嬉しいな(笑)


柔らかもんというのは、紬などではなくて、ちりめんなどの柔らかい生地で仕立てられた小紋などのキモノのことを総称した言い方。

それに対して紬は固もんと言ったりする。



『着なくなった結城紬などは喜んでいただきますよ』と、半分本気で言ったら、もうすぐ30歳になろうかというお孫さんが、仕立て直して着ているのだそう。

おぉ、キモノ男子か♪

おじいちゃんのお洒落好きを引き継いだのだね。

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