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崙書房の解散で思うこと

2019年07月22日 | Weblog

 今月末日で流山市の崙書房解散します。崙(ろん)書房出版は、1970年の創業から50年近く「ふるさと文庫」など、地元に根差した地方史や歴史に関する本を出版してきました。このような良心的な出版社があることを心強く思い、地味ですが貴重な図書の出版はまだまだ続いていくものと思っていました。まことに残念なことに思います。

 このニュースを新聞で知ったときには驚きました。いえ、不安が的中したと言ったほうが正確かも知れません。
 以前から、良心的な出版活動をしている地方小出版社が、この時代にいつまで持つだろうかという思いと同時に、だからこそ支持もあり良心に応える良心があるはずだと考えたのは甘かったのかも知れません。

 考えてみれば、地方史や郷土の文化に関心を持つ層がもともと少ないですし、この分野は相応の年齢を経ないと興味すら持たないという特性があるように思います。例え興味を持ったとしてもその先が続くかどうかは危ういものがあります。作り手も受け手も「絶滅の危機」に瀕しているのでなければよいのですが。

 崙書房の本にはお世話になりっぱなしでした。廃城の調査でいつも参考にしている「東葛の中世城郭」は崙書房の本です。参考になると言うよりも、崙書房の本が頼りという面も少なくありません。
 もう、このような本が出なくなるということは、本を通しての発見や深化、あるいはこの地域の文化の発掘が止まってしまうのではないかとさえ危ぶまれます。そう思うと残念でなりません。

Nikon D500/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6 G VR II


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