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あゝ、定年

2022年10月01日 | その日その日
秋らしくなった今日もよい天気。予定がひとつ。朝イチで歯医者に行ってブリッジを入れてもらった。
ようやく、治療は終了、これからは歯科とは疎遠になれそうだ(笑)。
こんな具合に定年後も何かと用事があり、おいそれ朝寝もしていられない。現役の頃は、定年したらのんびり朝寝でもできるのだろうと密かに期待していたのだが、現実はそうではなかった。むしろ、タイトになっている。歳をとると、若いときとは時の流れが違って感じ、たったひとつの予定でも気ぜわしく感じるのだろうか。通勤帰りに立ち寄って、なんてないのだ。

定年は秋の日に一人で道を行く如し

勤めていれば、雑用は庶務課などがやってくれる。しかし、家庭に入ると全面的に自分がやらなければならない。私はこのことを戯れに「家庭法人」化と呼んでいる(笑)。その理事長であり総務部長であり雑用係でもあるようなものではないか。
もちろん、妻が滞りなく用事を済ませてくれるのではあるが、何となく、庶務、税務、営繕・管財などの分野は私の管轄に入っている。このうち、庶務というのにはその他の分野以外すべてが入るから、文書の管理からゴミ出し、トラブル処理、新聞の更新等々何でもありなのである。

これに加えて、私は某大学の公開講座に参加しているので、週1回の授業ではあるが、予習・復習に時間を費やす。この秋からはもうひとつ受講することになっているのでさらに時間がかかることになるだろう。「毎日が日曜日」は裏を返せば、月月火水木金金状態になる。あゝ、有休が欲しい(笑)。

秋の陽を受けて働く虫たち。赤とんぼ、蜘蛛、蜂の類い。
皇帝、虫に定年はあるのでしょうか? アウレリウス帝の呆れた顔が目に浮かぶ。 

マルクス・アウレリウスが、「明け方に起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。(中略)小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれ自己の分を果して宇宙の秩序を形作っているのを見ないのか。(後略)」(神谷美恵子訳.岩波文庫版、p.62)と言っていていささか感動したことがある。
私は、小動物や昆虫は嫌いではないので、こう言われて真に受けてしまい、昆虫に申し訳ないと思い休日でも(蟻に休日はなさそうだから)早起きに努めることになった。そして、それは今でも続いていて定年後の朝寝は実現していないのである。

Nikon Z 6 / NIKKOR Z 24-70mm f/4 S


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