ワタリウム美術館の「パープルーム大学と梅津庸一の構想画」展。
(まずは梅津庸一さんの展示室から。)
梅津庸一さんの主催する私塾”パープルーム予備校”のグループ展です。パープルームは”美術の共同体”といっても、メディアも作風もばらばら。たくさんの絵画と謎のテプラとtwitterやwebページのプリントで壁が埋め尽くされた不思議な空間で、とにかく”混乱”でした。
後からいろんなインタビュー記事とかを読んでもまだまだ”?”でいっぱいで…作品がきちっと整理されて、すべてにキャプションがつけられているような展覧会とは対照的に、簡単に”わかった気分”にさせてくれない展覧会でした。(タイトルにもある「構想画」の概念もまだきちんと理解できず…うーん、まだ消化不良です…)
個人的には、3Fの”絵画以外の作品”を展示する「パープルームの蟻塚」の小林椋さんの作品が面白いなぁと思いました。関連しあっていそうでいて、それぞれのパーツが勝手に駆動するカラフルな装置の中を動く、カメラとディスプレイ。ディスプレイの中で抽象画みたいな世界が変化しつつ、その画面自体も大きなインスタレーションの一部になってて不思議な感覚でした。
参加アーティストのひとり、智輝さんの部屋で開催されるという”学園祭”を模した「ゲルゲル祭」の中では、アーティストさんと直接お話ができたのが嬉しかったです。その中で拝見した、超エッチ+さんのノートまるまる1冊に書き込まれたペン画のイラストが、日常の中で突然降ってくる不安とか、考えてもしょうがないのに考えこんでしまう時のぐにゃぐにゃになった気持ちが描かれてるみたいですごく良かったです。
会期中には毎日のようにレクチャー(講演会)も行われています。
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■DATA■
会期:2017 年6月1日〜18日
開館時間:11:00〜20:00(水〜21:00)
休館:月
料金:一般 1000円 / 学生(25歳以下 ) 800円 / 小中学生 500円 / 70歳以上 700円 ※ペア券:大人2人 1600円 / 学生2人 1200円
SNS を通じて全国から集まった若者が共同生活を営む私塾パープルーム予備校は、ネット空間から絵画空間、批評空間までを行き来する古さと新しさをあわせ持つ美術の共同体「パープルーム」の活動拠点です。本展は数百点に及ぶ様々なタイプの作品やその副産物、関連資料によってパープルームを網羅的に紹介します。
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