魚屋さんちの“どら”
「お帰りなさいおねえさん、オイラの好きなミルクを忘れずに買ってきてくれましたか?」
私
「・・・・・・・うんにゃ、忘れた・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「えぇ~~~~~っ?!!!」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
私
「・・・・・す、すまん!」
魚屋さんちの“どら”
「お帰りなさいおねえさん、オイラの好きなミルクを忘れずに買ってきてくれましたか?」
私
「・・・・・・・うんにゃ、忘れた・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「えぇ~~~~~っ?!!!」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
私
「・・・・・す、すまん!」
私
「こら~~ぁ!!!」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・。」
私
「起きんかい、こら~~っ!!!」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・なんか用ですか?」
私
「危ないから道路で寝るなって言ったでしょう?」
魚屋さんちの“どら”
「だってポカポカして気持ちがいいんですもん。」
魚屋さんちの“どら”
「ほら、おねえさんもこんな風に横になってみてくださいよ、気持ちいいですよ。」
私
「ばかっ!あたしを交通事故に遭わす気か?!」
私
「そんなに道路が好きなら、雨の日も雪の日もそうやって毎日道路に寝てなさい。」
魚屋さんちの“どら”
「・・・・・・・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「わかりましたよ、ホットカーペットで寝ればいいんでしょう? しょうがないですねぇ。」
私
「ホットカーペット好きなくせに・・・・・。」
ようすけ
「なんか急に寒くなったねぇ・・・・・。」
グルミット
「それもそのはず、きょうは二十四節季のひとつ“霜降”ですからねぇ。」
ようすけ
「なに?その霜降(そうこう)って?」
グルミット
「“露が冷気によって霜となって降り始めるころ”ってことですよ。」
ようすけ
「ふ~ん、グルちゃんって難しいこと知ってるね。」
グルミット
「いえ、いつものウィキペディアからの引用ですよ。」
ようすけ
「そういえば父ちゃん、きょうからホットカーペットで寝られるみたいだよ。」
魚屋さんちの“どら”
「やった~~ぁ~~!!」
ようすけ
「ほんと危ないから、もう道路だけでは寝ないでよ。」
魚屋さんちの“どら”
「へい、へい・・・・・。」
宝当神社のかねちゃん
「どらさん、きょうオータムジャンボ宝くじの当選番号が発表されましたね。」
魚屋さんちの“どら”
「どうせ今度も当たってないんでしょう?」
宝当神社のかねちゃん
「いえ、先日の釜蓋神社参拝のご利益かやっと当たりました・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「え~~っ?! うっそぉ~~!!」
魚屋さんちの“どら”
「で、何千万円当たったの?」
宝当神社のかねちゃん
「・・・・・3000円です。」
魚屋さんちの“どら”
「え~~っ?! 三千万円??」
宝当神社のかねちゃん
「いえ、3000円です。」
魚屋さんちの“どら”
「ビミョ~~・・・・・。」
グルミット
「きょう紅白の司会が発表されましたねぇ、ニコちゃん。」
ニコ
「今年もそういう季節なのねぇ・・・・・。」
グルミット
「ほんとに一年なんてあっという間ですね。」
ニコ
「あたしも歳をとるはずだわ・・・・・。」
グルミット
「ところでニコちゃん、ここ3日どこに行ってたんですか?」
グルミット
「飼い主もニコちゃんが帰ってこないって、ものすごく心配していたんですよ。」
ニコ
「そうなの?・・・・・。」
グルミット
「ええ、まさか車にひかれて死んじゃったんじゃないかとか・・・・・。」
ニコ
「ちょっと迷子になっちゃっただけなんだけど、なんだか心配かけちゃったみたいね。」
ニコ
「でもあたしは、どら父ちゃんと違って道路の真ん中では寝ないから車は大丈夫よ。」
グルミット
「そういえば、どらさんは車が来ても道路の真ん中で熟睡してるときがありますもんね。」
魚屋さんちの“どら”
「ドライバーのみなさんが優しいからよけてくださるんですのよ~、おくさまぁ~。」
私
「バカっ!!! 大迷惑!!!」