宝当神社のかねちゃん
「今年も残すこと１０日になっちゃいましたね、どらさん。」
魚屋さんちの“どら”
「早いですねぇ・・・・・。」
宝当神社のかねちゃん
「そういえば今日まででしたね、年末ジャンボ宝くじ・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「今度こそ３千万円が当たりますかねぇ？」
宝当神社のかねちゃん
「さあ？ でも今度は少しだけ期待できるんじゃないですか？」
魚屋さんちの“どら”
「マジっすかぁ～？」
宝当神社のかねちゃん
「マジっすよ、だってこの前スクラッチを１０枚買ったら当たりが１０７００円入ってましたもん。」
魚屋さんちの“どら”
「うそ？ 最近ついてますねぇ、ここの飼い主さん。」
魚屋さんちの“どら”
「この調子で３千万円当たるといいですね～。」
宝当神社のかねちゃん
「ええ、でももし当たっても“どら”さんには関係ないですけどね～。」
魚屋さんちの“どら”
「この家の猫じゃないからって、そんな冷たいこと言わないでくださいよぉ。」
宝当神社のかねちゃん
「冗談ですよ、当たったらみんなで山分けしましょ！」
魚屋さんちの“どら”
「おねえさん、道路はちゃんとお掃除したみたいですね。」
私
「うん、今朝 隣近所総出で掃除したわよ。」
魚屋さんちの“どら”
「ちゃんとオイラの言うことを守ったんですね？ 感心、感心・・・・・。」
私
「別にあんたに言われたからじゃないから。」
魚屋さんちの“どら”
「そんなことより、今日はおねえさんのせいで酷い目に遭ったじゃないですか～ぁ！」
私
「な、なによ？」
魚屋さんちの“どら”
「車でオイラを家まで連れて行ったでしょ？！ もぉ、余計なことを・・・・・。」
私
「だって、あんたの飼い主さんがあんたが全然帰ってこないって心配されていたから。」
魚屋さんちの“どら”
「家に帰るとオイラ、後輩たちにイジメられるんですよね。」
私
「あの人なつっこい可愛い猫さんたちに？」
魚屋さんちの“どら”
「え～っ？！ あいつらは外面がいいだけなんで、ほんとはすごく怖いんですから～。」
私
「あんた、自分ちなのにすごい勢いで逃げ出したもんねぇ？」
魚屋さんちの“どら”
「とか言って、オイラを連れ帰った目的って“さつま揚げ”なんじゃないですか。」
私
「なんでよぉ！ 確かに“さつま揚げ”はもらったけど・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「あれっ？ おねえさん、車買い換えました？」
私
「うんにゃ、代車。今年車検だからね。」
魚屋さんちの“どら”
「ああ～でしょうね、車を買うどころかその日暮らしがやっとですもんね。」
私
「ふん！・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「ところで夕べはすごい風雨でしたね。」
私
「うん、今も少し降ってるけどね。」
魚屋さんちの“どら”
「枝葉も大量に散らばってお掃除が大変そうですね。」
私
「また風が吹いて自然にどこかに飛ばされるのを待つだけよ。」
魚屋さんちの“どら”
「おい、おい・・・・・お掃除しなさいよ・・・・・。」
グルミット
「今年の新語、流行語大賞が決まりましたねぇ、どらさん。」
魚屋さんちの“どら”
「スギちゃんのあれでしょう？」
グルミット
「ええ、まさに“どら”さんのことですね。」
魚屋さんちの“どら”
「え？なんで？」
グルミット
「だって今年のこのブログ“どら”さんばかりですもん、この家の猫でもないのに・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「ワイルドだろぉ～？」
グルミット
「ちゃん、ちゃん♪。」
