私
「夕べは寒かったねえ、どらさん。」
魚屋さんちの“どら”
「ええ、でもおねえさんがお家に泊めてくださったからオイラお陰様で暖かかったですよ。」
私
「あ、そう・・・。ところであんた、お昼はサンマを焼いたのに食べなかったわねえ。」
魚屋さんちの“どら”
「あ~、おねえさんもご存知の通りオイラのうちは魚屋なんで・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「こ~~んなにデカイ魚を毎日食べてますから、おねえさんちに来てまで魚は・・・・・。」
私
「すごいわねえ、毎日そんなに大きなお魚を食べられて・・・・・。」
魚屋さんちの“どら”
「うんにゃ、これくらいかな?・・・・・。」
私
「それでもすごいじゃん。」
魚屋さんちの“どら”
「うんにゃ、これくらいかも・・・・・。」
私
「それってもしかして、煮干しとか?」
魚屋さんちの“どら”
「バレました?しかもダシを取ったあとの味のない煮干しです・・・・・。」
私
「だから、うちにカルカン食べに来るわけね・・・・・。」